今日はカメラのレンズについてのお話です。
レンズと一口に言っても色々な種類がありますが、ぼくがいつも使っているのは「単焦点レンズ」というものです。
単焦点レンズを簡単にいえばくるくる回して望遠にしたりができない、決まった焦点距離しか撮影できないレンズです。
単焦点レンズは自分が写真を撮って行く中で偶然にも好きになっていたものですが、焦点距離をレンズ側で変えられないという制限があるので、自分から被写体まで近づいたり遠のいたりせねばならず、結果的に画角の感覚が身につくのが楽しくて使っていたというのもあります。
今になって考えれば撮影後の調整でトリミングをほとんどしないのも、単焦点レンズでずっと撮っていたおかげかなあなんて思います。
今は45mm F1.8と、25mm F1.7と、14mm F2.5の3本の単焦点レンズでほとんど撮影してます。
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マイクロフォーサーズレンズの中に、もっと評価してほしいレンズがあります。
今ぼくはOLYMPUS OM-D E-M5で、頻繁にこのレンズを使っています。
そもそもは以前メインで使っていたLumix GF3のダブルレンズキットについてきたレンズです。
マイクロフォーサーズなので35mm換算だと28mmの広角レンズとして使えるので、
広く撮りたい時はこのレンズを使っています。
Lumix G 14mm/F2.5 H-H014
この記事で紹介するのは14mm/F2.5の単焦点レンズです。
ちなみにダブルレンズキットというからにはもうひとつレンズが付いてきたのですが、それは14mm-42mmのレンズでした。
当時のぼくには14-42mmのレンズがあるのに14mmしか撮れないレンズがもうひとつ付いている理由さえわかりませんでした。
いまならこのレンズの良さがわかる

先にも書いたように、ダブルレンズキットについてきた14mm F2.5「単焦点レンズ」の存在意義が最初は全然わかっていませんでした。
望遠はできないし、手ブレ補正も付いていないので、小さいくらいしか意味がないのかなって最初は思っていました。
あるときオールドレンズをGF3に付けられることを知り、早速Rokkorの50mm F1.4単焦点レンズを中古で買って撮影してみると、F1.4という明るさを生かして抜群に背景をぼかした写真が撮ることができ、
これが単焦点レンズというやつなのか!と最初は随分と驚きました。
その後Olympus 45mm F1.8の単焦点レンズを買うと、オートフォーカスも使えてかなりシャキッと綺麗に撮ることもあって、さらに沢山撮りに出かけるようになりました。
マニュアルでF1.4だとピント合わせが案外難しくって、その点オートフォーカスだとピント合わせが楽でとっても便利なんです。
カメラ本体もGF3から思い切ってOM-Dへ買い換えてみると、OM-Dは本体手ブレ補正が効くことが大きくて、僕が持っている単焦点レンズには手ブレ補正機能がついていないという部分を補えるため、単焦点レンズをさらに積極的に使うきっかけになりました。
もう少し広く撮影したいと思いLumix 25mm F1.7を購入すると、さらに単焦点の楽しさが深まっていくのです。35mm換算で50mmの焦点距離は普段肉眼で見ている視野に近いとされていて、25mmレンズで撮影するのも少し後になってハマりました。
で、写真を撮り始めて大分たったその頃から、この14mm F2.5のレンズも度々使うようになったわけです。
GF3に最初から付いていたこの単焦点レンズ、これなんか良いんじゃないか。
って、この頃になって初めて気がつくのでした。
今日は全部14mm F2.5で撮影してみました

OM-Dが高感度得意というアドバンテージもあるとは思うのですが、ぼくはこの地味なLumix 14mm F2.5レンズのことを今更ながら大好きになりました。
広く撮りたい時はもちろん、F2.5のためそれなりにシャッター速度も速く、OM-Dの5軸手ブレ補正と合わせて使うと、ちょっと暗い場所でも手持ちでなんとかなるのが心地よいんです。
いちいち三脚を出したりせず、撮りたいと思った時にカメラをカバンの中からサッと出して、カシャっと撮る。
この心地良さがたまりません。
見た目は小さくても地味でまじめなレンズです

夕方の時間でも頑張ってくれます
北海道空知地方のあちこちをこのレンズで撮ってみました。
パンケーキと呼ばれる小さな軽いレンズですが、単焦点ならではの明るさとシャキッと写る感じがたまりません。
駅の待合室の中はほんのり暗くて外はまだ明るい。こんなちょっと意地悪な条件でもシャキッとした1枚を撮らせてくれます。
北海道の2月、17時過ぎの暗さ

だいぶ暗い時間帯になっても、それでもきっちり仕事してくれます。それどころか、駅のぼんやりとした灯りの雰囲気もよく再現してくれます。
街灯がつき始める頃

ずっとむこう、西の空ぎりぎりにすこし茜色がある時間帯です。
これでも真面目に頑張って撮ってくれます。
何年もあまり価値のわかっていなかったレンズですが、今ではこのレンズを必ず持ち歩くようになりました。
肉眼だと既に夜なんですが。。

こんな時間帯でも、こいつはありったけのひかりを集めて来てくれます。
まとめ
中古市場だと1万円ちょっとくらいの値段ですし、そもそもf2.5ってマイクロフォーサーズのセンサーじゃ、大して明るくはないよね。ってそういう立ち位置のレンズだってのはじゅうじゅうわかっています。
でもこの値段でこれだけ撮れるなら、じゅうぶんに仕事をしてくれているんじゃないかとぼくは評価したいです。
いま考えているのは、これに純正ワイドコンバーターをつけて、換算22mmで撮影できたらもっと楽しいんじゃないかということです。ワイコンをつけると画質が多少落ちるのはわかるのですが、今持っている資産で22mmの画角も網羅できるのはちょっと魅力だと思っています。
もしワイコンが手に入ったら、またレビューしてみたいと思います。
ぼくは撮影の腕が上手ではないのですが、このレンズがもっと評価されるべきと思い、レビューの記事を書いてみました。この記事を見てすこしでもこのレンズのことが気になってくれたら嬉しいなあと思います。
いまは新モデルになっているようです、ぼくが使っているのは下の旧モデルの方です。
下にリンク貼っていくのも面倒になってきたので、Lumix 14mm F2.5のタグを作りました。このレンズで撮った写真の記事は下のリンクから見られます。
TAG Lumix 14mm F2.5(このレンズで撮った写真の記事一覧)
マジックアワーに茜色の薄明かりと海岸通りの信号機をこのレンズで撮りました
月明かりの水管橋と夜の茨戸大橋をこのレンズで撮りました
3月のはじめころ、千歳川にかかる「舞鶴橋」をこのレンズで撮りました
七夕のころにこのレンズで星空を撮りました
Lumix 25mm F1.7の記事はこちら
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8で撮る石狩の夕方風景