ライラックの花で季節の匂いを思い出す

帰り道にひとつ前の駅で降りて歩いて帰る。

というのを一昨年からやっていて、これは家にいる時間が長くて運動不足だったという理由で始めたのですが、続けていると次第に色々なことに気がつく様になりました。

いちばんは一日の疲れがほぐれてクールダウンしてくるような感覚。

一日の終わりは体はもちろんのこと、思考力も酷使しているのでしょう、歩いているうちに頭や気持ちがすっきりとしていくのがわかるのです。

それに、ちょっとした街の変化、例えばどこそこにお店が出来たとか、道端に咲く花のこととかにも気が付く様になった。

これは車だったり自転車だったりでも気が付くのかもしれないけれど、徒歩という「ゆっくりならではの密度」だと、僕は勝手に思っています。

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良い匂いがする季節

ライラックの匂いで季節を感じる

それは、いつものように歩いて帰っていたとき、まだ5月なのにとても暑い日で、少し水分を取ろうと水を飲むのに口元のいつもの白いのを外したときでした。

「あれ、なんか良い匂いがする」

そう思いました。

水を飲んだあと、辺りを見ると咲きかけのライラックの花が頭上にありました。

少し薄暗くなった頃の川沿いで、周りには誰もいなかったので、口元の白いのを外して花の匂いを嗅いでみました。

「ああ、この花からしてる、ライラックの匂いだ」

そうわかって少し嬉しくなった。

よく考えてみると、以前はこうして歩いて帰っていれば、どこかの家で夕ご飯を作っている匂いがしてきたり、雨の日にはアスファルトの濡れるむっとした匂いがしたり。

帰りが遅ければニセアカシアの匂いもしていた。

ニセアカシア

6月の夜、あまい匂いの正体はニセアカシア。

2017年6月15日

あとは、草がよつゆで濡れる匂いとかも。

そんなふうに日々、匂いで季節や時間帯を感じていた気がします。

ふとそんなことを思ったので、このようにブログ記事に書いておくことにしました。

この数年で忘れかけてたことを、少しずつで良いから思い出していきたい、たとえそれが新しい時代の新しい方法だったとしても。

そう思います。

とくに匂いは記憶ととっても強く結びついているのだなというのが、本当によくわかった。

やっぱり歩いていると色々な事に気がつくものです。

もうすぐライラックの頃

多分今週辺りはライラックが綺麗に咲く頃だと思います。

思いつく場所は、大通公園や創成川沿いとか川下公園とかかな。

でもぼくみたいに帰り道に歩いてみたら、そこらへんに植わっているライラックの花を見られるかもしれません。


そして、今年は3年ぶりにさっぽろライラック祭りが開催されるそうです。

少し忘れかけていた何かを少しずつ、安全を確かめながら皆で協力し合いながらだけれど、思い出していけるといいなと思います。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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