この辺りの風景を知ったのはこのブログを始めるよりだいぶ前のことでした。
その日はすごく綺麗な夕方で、国道12号線を岩見沢から札幌方面へ車で向かっていました。日が暮れた後のマジックアワーと茜色の中で見える王子の工場の煙突や煙がなんとも言えない美しさだったのです。
それがちょうど千歳川を渡る辺りの大川通の場所でした。
その風景がずっと好きでいたのですが、運転中にカメラを構えるわけにもいかないので、今まで撮影したことも記事にして書いたこともありませんでした。
でも千歳川の堤防側からなら江別駅から歩いて行くこともできる。
そしてたくさん雪が降った後の澄んだ空気も撮りたいなと思って行ってきました。
1月の雪がたくさん降り積もった季節に、かつて航運とともに栄えたJR江別駅から江別河川防災ステーションのある大川通までのことを、大川通から見える美しい冬景色とともに綴っています。
またこの場所へのアクセス方法も書いています。
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千歳川の雪景色と上川丸のこと

SONY α6500 / MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ISO100 0ev 1/4000s
いまもある船着場と航運があった街
千歳川のほとりには船着場があります。
上の写真でも雪で覆われているものの何となく雰囲気はわかるかな。
日常的に使用されているわけではないですが、河川調査用としてまた災害時には物資の輸送にも使われるようになっているそうです。
元々千歳川のこの辺りには「江別港」があり、船で河川を辿って石狩や月形との運搬輸送に活用されていた時代がありました。
この船着場を見ていると、かつてあった江別港がどんな雰囲気だったのだろうと想像を膨らませてしまいます。
またこの辺りは千歳川と石狩川が合流する辺りになっていて、石狩川の方からは対岸の美原地区とを繋ぐ「重兵衛渡し」という渡船もありました。
そんな航運の歴史があるこの場所に、こうして今も船着場があるというのもなんだか嬉しいですね。

SONY α6500 / MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ISO100 0ev 1/4000s
外輪船上川丸のレプリカは見に行って欲しい
この場所には「江別河川防災ステーション」という施設があります。
普段は地域交流の場となっていて災害時には市民の安全を確保する施設です。この中には売店や食堂のほか、江別港や石狩川に関するさまざまな展示もあって、そのひとつに「外輪船上川丸」のレプリカがあります。
実物大のサイズのため、とても迫力があり一見の価値があります。
外輪船上川丸は石炭を燃焼し発生した蒸気を動力として船側面の車輪を動かして石狩川を進み、月形や石狩や江別を行き来して農産物や木材を運び、当時の物資航運として活躍していました。
川の歴史や北海道の歴史が好きな人なら一度見て欲しい場所のひとつです。
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江別河川防災ステーションのある大川通

SONY α6500 / MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ISO100 0ev 1/4000s
大川通の町と歴史
この場所は石狩川と千歳川が合流するところにあって住所としては「江別市大川通」といいます。
いまは江別河川防災ステーションがあるのみだけれど、かつては江別駅前から北東へ続く道の先に旧橋(江別橋)があって、この場所につながっていました。
当時は函館本線からの引き込み線が千歳川の左岸(江別駅側)と右岸(大川通)の両方にあり、大川通の方には木工場もあったのでそれぞれ物資や木材を鉄道と航運の間の運搬用だったのかもしれません。
物資やその運搬作業に関わる人々の動きも多くあったのだと考えると、JR江別駅から大川通の辺りまでは相当賑やかな場所だったのだろうと想像できます。
千歳川左岸エリアの歴史的建造物
この辺りに賑わいがあったことは、いまでも残る歴史的な建造物からも想像がつきます。
たとえばJR江別駅から千歳川の辺りまで進んだ辺りには、かつて江別郵便局だった建物(大正11年築)が残っていて今は「ドラマシアターども」という小劇場とCafeが入っています。
そしてかつて十二銀行札幌支店江別派出所だった建物(大正8年築、後に北陸銀行江別支店となる)には「Bistro & Cafe soüp」というお店がそれぞれ入っています。
他にも江別駅から千歳川に至るまで特に千歳川左岸エリアにはモダンで重厚な建築がまだいくつか現存していて、100年以上経った今でも使用される建築物があるのはお金を掛けて頑丈に作られていたり、当時としてもモダンな設計だったりという要因もあるのでしょう。
そう考えてもこの辺りの街並みからもこの街が相当に栄えていたことがうかがえるわけです。
航運と鉄道が接続する交通の拠点、そしていわゆるターミナルとしての人や物資の流れ、それにともなう経済活動の面でもかなり重要な場所だったのでしょうね。
実際に足を運んでこの辺りに行って、ここで書いている事と目の前に広がる街の雰囲気を重ねてもらうと、何となく現在と過去を感じることが出来ると思うので、機会があれば是非一度行ってみてください。
江別河川防災ステーションのある大川通は江別駅から歩いて行けます
江別河川防災ステーションのある大川通は国道12号に面しているので車でしか来られないイメージもありそうだけれど、南側の東光町は住宅街になっているし、実は電車と徒歩でも行くことができます。
JR江別駅から跨線人道橋を利用して線路の南側へ行き、駅前の道を北東へ向かい、東光橋を渡れば堤防沿いに進むと写真の踏切があって、それを渡るとこの場所に着きます。
江別駅から歩いてだいたい15分くらいでしょうか。
そしてこの辺りからはこの記事に載せている写真の風景を眺めることも出来ます。良い風景がありますよ。
JRでの札幌駅から江別駅までの所要時間は大体30分ほどです。
- JR札幌駅からJR江別駅までは電車で30分程、そこから大川通まで徒歩15分ほど
- 運賃は片道580円(2026年1月現在)
雪が積もった日の静かな朝

SONY α6500 / MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ISO100 0ev 1/4000s
この日は昨夜から雪がそれなりに降っていたので、ふかふかの雪が積もっていました。
大気の埃も落ちて空気は澄んでいて爽やかな朝の空気です。そんな空に王子の工場の煙が綺麗に見えています。
夜中に除雪作業がされていたおかげで道路の渋滞もなく、電車もいつも通り動いています。
ぼくはこんなふうに雪が積もった日の静かな朝の時間が好きで、よほどの大雪だったり交通の混雑がなければこうして写真を撮りたくなります。
時が巡っていても変わらない風景
航運と電車が交差していたこの場所は、昔は交通の拠点として人の行き来もたくさんあったことでしょう。
そしてきっとその頃もここから見える工場の風景とか、冬の澄んだ空気とか、川の様子とか、日暮の後のマジックアワーとか。
ぼくが感じていた美しい風景をその頃の人たちも見ていたんだろうなと思うのです。
そう思うと、良い風景の場所というのは時が巡っていても変わらずにあるのかもしれません。
ところで近頃は日中でも氷点下のままの「真冬日」が続いています。
一年のなかでも最も寒い頃ですので、出かける時は油断せずに暖かな格好を心がけています。この日は年末に新調した手袋も履いて歩きました。
道民のぼくは「手袋を履く」と言ってしまうのです。この手袋は暖かくて好きです。
次の季節はどこでどんな風景が待っているか楽しみです。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。





