宮村と幌向川のこと。

冬の幌向川と宮村

川の流れ。

水というのは人間になくてはならない大切なものです。

飲料としては細胞まで栄養を行き渡らせてくれて、老廃物は体の外へ出してくれる。

また、生態系の営みにも水は欠かせず、その水を運んでくれる川もまたとても重要なのです。

そんな様な事は、小学校か中学校か覚えていないけれど、教科書の最初の方に書いてあった気がする。

というのも、ぼくは川のそばへ行くと「水の流れの風景って落ち着くな」と感じることがよくあって、それは人にとって水が必要不可欠だから、目に見える場所に水の流れがあることが遺伝子レベルで安心出来るってことなのだろうか。

なんて思った訳です。

夏だと鬱蒼として河川の姿が見えにくい場所でも、木々の葉が落ちて雪の白で覆われることで、川の流形がよくわかるので、今日はそんな川の形を探しに行きました。

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岩見沢市栗沢町宮村

岩見沢宮村と幌向川

雪の積もった道

道道38号を東へ。

かつて岩見沢から万字炭山駅までをつないでいた万字線、そしてその記憶と並走するようにある道道38号夕張岩見沢線。

岩見沢萩の山市民スキー場から道道38号を少し東へ進み、しばらくして右折し南進するとすぐに幌向川があって、そこを渡ると「岩見沢市栗沢町宮村」という所があります。

今日はこのあたりで幌向川の様子を見ながら写真を撮って歩こう。

道路はすっかり雪で覆われていて、季節は冬本番なのだとわかる。

川のかたち。

普段札幌で暮らしていると蛇行した川を見るのはまれで、氾濫を防ぐためにある程度まっすぐにされています。

ところがこの辺りの幌向川は自然の川の形をしているようで、地図で川を辿ってみてもうねうねとしながら川の始まりの方へと続いていくのがわかる。

夏は木々や草花であいまいな川辺も、雪の白と水の色のコントラストでくっきりと川の形が顔をだしている。うねうねとしている様子がわかりうれしくなる。

でも川の形が見えるからと言って水辺まで近づくのはいただけない。雪が積もっているように見える場所も実はその下には水の流れがあったりします。

あくまで水辺の境界はあいまいなのだ。

冬の夕方。

宮村の夕方
冬の日没

日が落ちるのが早い。

さっきまで昼間だったのにあっという間に夕暮れになっていた。

どこをほっつき歩いていたのか、どこかできれいな風景を見てぼんやり過ごしていたのか、いずれにしろ楽しい時間はあっという間だ。

それに冬の日没は早く、16時には地平線に太陽が隠れる。早めに夕暮れの風景を楽しむことが出来ると考えれば日没が早いのも悪くない。

宮村を歩いてみると地形に起伏があって、小高くなっている場所からは日没の空の色がきれいに見えていた。

冬の夕暮れ時ってこんなにきれいなんだな、なんだか改めてそう感じた。

電柱の上には雲みたいな雪が乗っかっていて、この辺りが豪雪地域であるのもわかります。

夜になっていく

夕暮れ色から夜の色へ。

萩の山市民スキー場にはナイターの照明が点き、空の色も茜色から夜の青に変わっていく。

そろそろ夜の時間で気温も下がり路面も凍結するだろうからもう帰ろうかと思ったけど、指が出る手袋で写真を撮っていたので手も冷たくなっているし、身体も冷えてきたみたいだ。

急いだところですぐに真っ暗な夜になるし、帰りはユンニの湯でも寄って行こうかな。

また来るよ。

起伏のある道はストーリー感があって好きだ。

夜になっていく宮村のまちを後にする感じ、写真から伝わるだろうか。

TVCMの映像でも、線路沿いの坂道を夕方から夜の時間に掛けて歩いているシーンを見かけることはないだろうか、あれはほんの1, 2秒とかの場面で「帰り道」だとわかるので不思議だ。

そんなことを思い出して、坂の上から夜になるまちを撮ってみた。

それにしても、宮村で幌向川のきれいな水の流れを見て、帰りは温泉で温かいお湯に浸かる。水の流れに包まれる一日は安心できるものが多くて、最高のお休みの日だと思わずにいられない。

四季の様子を見に来たい。

ぼくは車を運転するようになってから、この先の朝日や万字、そこから夕張までのエリアをよく訪れていて、好きな街の景色だった。

この日訪れた宮村もまた、起伏のある地形と自然の川の流れ、そして美しい夕暮れ時と、ほんとうに素敵なまちでした。

また雪深くなったころに来てみようと思うし、春も夏も秋もまちの様子が気になります。

この辺りに外の自然の風景を見ながら温かいストーブと飲み物でゆっくり出来る場所があったらいいな。もしそんなところがあったら、ぼくはひとりでふらっと訪れて、あっというまに夕暮れ時まで過ごしてしまうのだと思う。水の流れに安心するみたいに。

ここまで読んでいただきありがとうございました、この記事がどなたかの何かのお役にたてば幸いです。

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