久しぶりにカメラのレンズについてのお話です。
このレンズを買ってから既に数年経ってます。
*マイクロフォーサーズ規格の単焦点レンズです。
ぼくが使っているカメラは、OLYMPUS OM-D 初代のE-M5というマイクロフォーサーズ規格のもので、このカメラを使っているうちに25mm(35mm換算で50mm)の標準単焦点レンズが欲しくなり、単焦点レンズにしては2万円位というそこそこお手頃な値段だったので買いました。
とはいえ正直なことをいうと、最初はこの25mm(換算50mm)という焦点距離に慣れるには時間がかかりました。今まで45mmと14mmの単焦点レンズばかり使っていたせいなのかもしれません。
どう慣れないかというと、
ごまかしがきかない焦点距離だなあって。
つまりなんとなーく適当に撮っていると、後から見たときに「何を撮りたかったんだろう」という写真になり、ぼくの写真撮影の技量の低さが露わになる感じがして、しばらく苦手な焦点距離だったんです。
そんな訳で、せっかく買ったのに徐々にこのレンズで撮ることも少なくなって、実はしばらく25mmレンズで撮ることから逃げていました。
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作例とともに、マイクロフォーサーズで2万円位で買える標準単焦点レンズをレビュー
でもせっかく買ったし、標準の焦点距離で上手に撮りたい。
そう、そこそこお手頃な値段だったとはいえ、2万円くらいの投資をしたわけですから、
25mmのレンズでちゃんと撮れるようになりたい!
だからしばらくこのレンズを付けっ放しにしました。
もう、強制的にこのレンズで撮り続ける。
そんなふうにして、しばらく25mmレンズを使って気がついたことを正直に書きつつ、今回改めて石狩の朝風景を撮りに行ってきたので、その作例写真と合わせてレビューしたいと思います。
Panasonic LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH. 使った感想と作例
まずレンズ本体についてですが、ボディはプラスチック感がありますが、軽くて良いと思います。
大きさも一番上の写真のとおり片手で持てます。
軽さと大きさについて言えば、そもそも僕がミラーレスのマイクロフォーサーズカメラを使っている理由は「小さくて軽いから」なので、レンズも軽いととてもありがたいのです。
手ぶれ補正機能はありませんが、ぼくが使っているOM-D E-M5のカメラには5軸手ぶれ補正機能が付いてあるため、レンズ側に手ぶれ補正機能がなくても問題ありませんでした。オートフォーカスも遅いと感じたことはないのでぼくには十分な速さです。
いつものように初代OM-D E-M5へ付けて取りに行ってきます!

ということで、少々前置きが長くなりましたが、北海道の石狩で朝風景を撮った写真と合わせてレビューしていきますね!
季節と時間帯は、8月の午前5時位から撮り始めました。
インスタとかでたまにカメラの設定を聞かれることがあるので、写真の下にそれぞれ撮影時の設定を記載しました。
全部LUMIX G 25mm / F1.7で撮ってます、編集なし。

ISO100 -2.3ev f/2 1/4000
RAW撮影してJPGで書き出しただけ
この日の朝は天候が良いのか悪いのか、よくわからない空模様でした。
朝色の空が徐々に明るくなりますが、辺りはまだうっすら暗さが残ります。思い切って露出を下げてそんな雰囲気がわかるように撮ってみました。
虹のはじまりかな

ISO100 -1.3ev f/4 1/200
それとも何かの気象現象でしょうか。
風車のある辺りから虹のようなものが空に向かって伸びていました。
f値を4.0にして、全体が綺麗に映るようにしてみました。虹のようなものが光っている感じがわかるように露出も-1.3evまで下げています。
朝とか夕方は独特の光のせいか、綺麗な風景を撮れることが多くて本当に楽しい。
雲に覆われたり晴れ間が見えたり

ISO100 -1.3ev f/4 1/200
変わりやすい天気なのか、風が強くて雲が流されているのか、辺りが明るくなったり暗くなったりでせわしない空模様。
川面も空も撮りたくて、露出は-1.3ev、F値は4で撮ってみました。
こういうの撮るの難しいですね。
Lumix 25mm F1.7のボケ感について

ISO100 -0.3ev f/2.5 1/100
ボケ感について前から思ってたことがある。
このレンズ、F値を1.7の設定で撮ると、ボケ感が少し雑というかしっとり感がないというか、なんかちょっとうるさい感じがするなあって思っていたんです。
ぼくの使い方のせいかもしれないんだけど、普段よく使っているOLYMPUS M.ZUICO DIGITAL 45mm F1.8と比べると、やっぱりボケ感があまり綺麗じゃないなあって思ってたんです。
けれど、F値をちょっと上げるとかなり良い感じです!
上の写真はF2.5で撮ったんですけど、「このボケ感なら結構良いかも!」って思えます。
はまなすの丘公園の木道から

ISO100 -0.7ev f/3.5 1/500
曇りがちだけど、場所のちからのおかげで良い雰囲気の写真が撮れます。
F値は3.5にしてみました。
「このレンズ、風景を撮るにも良いかも!」ってだんだん思えるようになってきました。
もうちょい撮り続けますよー。
雲間から朝の光が挿してきて

ISO100 -0.7ev f/3.5 1/12500
かなり難しいシチュエーションだけど、相変わらず-0.7evのマイナス補正でF値は3.5にして、朝の光とススキがちょっとボケる感じを狙って撮ってみました。
いろいろ設定を工夫して撮っていると、今まで撮ったことのない写真が撮れるのが楽しくなってきます。
25mm(35mm換算50mm)レンズにちょっと慣れてきた気がします。
6時過ぎると少し晴れてきた

ISO100 0ev f/4 1/1000
カモメが飛んでいたので、仰け反るようにカメラを構えて、露出は0evでF値は4で撮りました。
独特な鳴き声で飛んで行くのを見ていると、なんだか癒されます。
お付き合いありがとうございました。

ISO100 -0.3ev f/4 1/1000
最後は砂浜まで歩いて撮ってみました。
相変わらずちょっとマイナス補正のF値は4の設定。夏の終わりが近づいている感じがちょっと切ないですね。
今回撮った写真はこれで終わりです。お付き合いありがとうございました。
まとめ
安めで標準焦点距離の単焦点レンズ、いままでは「ボケ感がちょっと。。」とか思っていたんですけど、それはきっと絞り開放でばかり撮っていて、しかも露出もマイナスに振ることをためらっていて、「明るく撮りたい」とばかり思っていたせいなのでしょう。
たぶん今までのぼくは「せっかくF1.7の明るい単焦点レンズを買ったのだから」という気持ちでいっぱいだったのだと思います。
撮りたいものを決めて、ちゃんと設定も考えて撮ればかなり綺麗に撮れるレンズだとわかりました。
特にF値をF2.5〜3.5辺りにしてみると凄く良いなあって思いました。
今回は曇り空の朝という微妙なシチュエーションでしたが、なんだかドラマチックに切り取ってくれたのが嬉しかったし、この画角の単焦点を持っててよかった。
この画角も撮り慣れてくるととても好きになってきました。もっと色々な設定や場所や時間でこのレンズを使って撮り続けてみよう。
そう思わせてくれたこのレンズと一緒にこれからも沢山撮りに出かけてみようと思います。
最後におまけ。
このレンズを付けたOM-Dで動画も撮りました、ジンバルは使っていません。
本当はオリジナル動画を置きたかったんですが、データが大きすぎるのでインスタにアップした動画を貼り付けて置きます。ムービーでも良い感じに撮れるレンズだってことがわかりました。
※このレンズで撮った写真の記事は下のリンクから見られます。
TAG Lumix 25mm/F1.7(このレンズで撮った写真の記事一覧)
はまなすの丘から観た夕焼けと石狩灯台は、茜色から夜へ
そして最後に
Lumix 14mm F2.5の記事はこちらです。