霜月の頃、発寒川と茨戸川のほとりを散歩する。

遊水池

この日は札幌と石狩の境界あたりを行ったりきたりしながら、川辺をお散歩しました。

二十四節気でいえば、立冬(りっとう)の頃です。

この北国の札幌でもまだ初雪の便りは届かず、草木は黄金色のような美しさを保ち、冬の雪に埋もれて全てが白い風景になるまえに、今年最後の色彩を放っているかのようです。

その様子はとても綺麗で、穏やかに流れているのかどうかすらわからない川辺で、季節の風景や匂いや鳥の声を感じていると、気持ちまですーんと落ち着くのがわかります。

こういう時間が暮らしの中に少しでもあると、身体や心がずいぶんと安らぐように思うのは気のせいではないように思います。

川のほとりを歩いいてく。

今日は発寒川のほとり、そしてそこから伏籠川へ移動し、茨戸川のほとりを散策しました。

どの川もおだやかで、水面には草木の黄金色が綺麗に映っているのが印象的でした。

寒くも暑くもない、11月のある日のことでした。

写真も撮ってきましたので、よかったら最後までご覧ください。

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発寒川から手稲山を望む

発寒川から手稲山を

琴似発寒川とは別の発寒川

ややこしいので、先に説明しておきますと。

ぼくが今回訪れた発寒川は、石狩市と札幌市の市境にあって、東側は伏籠川に合流する「発寒川」のことです。

もしかすると、「発寒川」と言われて連想するのは、西野の方から流れてきて農試公園の横を通る「琴似発寒川」という方も多いかもしれません。

それはおそらく、過去に新川が出来た際、これらの発寒川が二つに分断され、上流域は琴似発寒川という名称に変更され、分断されたこのふたつの川の名称が似たものになっているからなのではないかなと、ぼくは勝手に思っています。

でも元が同じ発寒川なら、どちらも発寒川という呼び方でも良いと個人的には思っていますが、この記事ではどこにある発寒川かをわかりやすくするために、ごくごく簡単に「発寒川」と「琴似発寒川」があることを説明しておきました。

発寒6号橋からの眺めが好き

発寒川

どこに繋がるでも無い橋の上で。

ぼくがこの写真をを撮っているのは、「発寒6号橋」という名前の橋の上です。

ここからの眺めが好きです。

発寒6号橋、橋の向こう側は草むら

2017年7月4日

以前にも記事にしたことがありますが、ここは東屯田遊水池に隣接していて、そこから渡る事ができますが、渡った向こう側には何もないという少し不思議な橋なのです。

行き来する人がいない分、この橋は大変静かな場所となっています。


そしてこの橋からは上の写真のように手稲山を望むことができ、広くて穏やかな発寒川の表情をゆっくりと眺めるには大変良い場所なのです。

川面には水鳥が描いた泳跡が長く伸びていて、それはまるでゆっくりと空に伸びていく飛行機雲みたい。

伏籠川へ

伏古川

こちらも穏やかな水面です。

発寒川がちょうど流れ込む辺りの伏籠川へやってきました。

ちょうどこの写真を撮影した右後ろ辺りが発寒川の合流地点です。

東茨戸1条1丁目バス停のある辺りです。

夏の頃に入道雲を撮りに来たこともありました。ひどく暑い日で、持っていた水がどんどん無くなっていったのを今でもよく覚えています。

入道雲と水郷。東茨戸1条1丁目バス停

2020年9月8日

そういえば、夕方の頃にも来たことがありました。

この辺りの川が集まる水郷地区で見る夕方の時間が、とても綺麗だったのを覚えています。

茨戸中央橋から大きな川と美しい夕陽を見た日

2020年8月31日

こんなふうにこの辺りは過去に何度も訪れ、写真に撮っては何度もブログ記事にもしていました。

水郷地区」というタグでまとめていますので、よかったらこちらからもご覧ください。

茨戸川沿いを歩いていく

茨戸川のほとり

弧を描く三日月湖

茨戸川はもとの石狩川です。

河口近くで蛇行していた石狩川は氾濫を繰り返し、それを防ぐために石狩川はまっすぐにショートカットされる治水工事が行われました。

その結果残ったの今の茨戸川です。

茨戸川は三日月湖として残り、その川幅は広く、そして穏やかで、こんなふうに深まる秋の静かな日にそのほとりを散歩するにはとても良い場所です。

河原を歩きながら、気になった瞬間にカメラのシャッターを切ります。

カシャ。

鳥たち
茨戸大橋のそば
茨戸大橋と茨戸川

茨戸大橋のある景色も好きです。

今日は秋の午前中の時間帯ですが、9月の夕方にここを散歩したこともありました。

夕方の雰囲気もとても好きです。

夕方の茨戸川

夕方が綺麗だったので、寄り道して河原を散歩した日。

2018年9月23日

今日の午前中も、茨戸大橋や向こう岸の草木が川面に反射するリフレクションもとても綺麗です。

北海道の秋は短いという印象がぼくにはあって、夏が終わってしばらくすると雪が降り、秋がいつだったのかなと思うことが多いのですが、こんなふうにまだ雪が積もっていない11月はまだまだ秋を感じられます。

茨戸川のほとり

冬を迎える準備

もう少しすれば、雪が降った後の夜空に冬の星座が見える季節がやってきます。

カシオペヤ座からオリオン座へと。

そして草木の黄金色が雪の白で覆われるように、季節は冬へと進んでいきます。

実際冬の足音はすぐそこまで来ていて、大きく口をあけて、はーっとすれば、息は白くて。

もうすぐ雪の季節がやってくるのがわかります。

手袋もマフラーも暖かなコートも、冬を迎える準備はできています。

石狩川河口

石狩川の河口まで

せっかくなので、今日は最後に石狩川の河口付近までやってきました。

遠くから川辺にキツネくんが居るのが見えます。

ぼくもそこから川を見たいなーと言うと、「ほら、おいでよ、ここから秋の忘れ物が見えるよ」と眺めの良さそうな場所を譲ってくれました。

少しだけキツネくんのいた辺りの場所をお借りし、緩やかな石狩川の流れが見える綺麗な場所に来てみました。

ススキに囲まれたそこは、風もなく穏やかで、とてもとても綺麗な秋の終わりの時間でした。

キツネくん、とても綺麗な時間をありがとう。今度は冬の星座を観に来るね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事がどなたかの何かのお役にたてばうれしいです。

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