先日は、塩谷丸山登山の予定日の天候が思わしくなく、一日散歩きっぷの日帰り旅となったお話を書きました。
目的の事がかなわなかった時に、他の方法で楽しいことを考えて実行するというのは、ぼくがわりと好きでやっている事なので、みなさんにもその時の記事を読んで楽しんでもらえたら嬉しいです。下にリンクを貼っておきます。
実際、予定通りうまく行かない事というのは、小さなことから大きなことまで割と日常でもよくあることで。
ぼくもいざそうなった時には正直おろおろしていまいますが、なんども深呼吸をしリラックスしてよく考えていれば、他の楽しい方法や自分の中で納得ができる道筋が思いつくはずなのです。
そういう時にいつも気をつけているのは「楽しんで出来るはず!」と思いながら考えることで、きっとそうすれば大抵のことは乗り越えて行けたり、些細なことだと思えて消化していけるのだと思っています。
そんな大口を叩いているぼくでも、どうにもこうにもならんな、、なんてこともやはり日常茶飯事で、そんな時には「前にもこんなことあったなー」なんて先日書いた一日散歩きっぷの旅にしてみた記事や、いま上で書いたことなんかを読み返したりしてみようと思っています。
今日は塩谷丸山へ登りにいこう!
ずいぶんと前書きが長くなりましたが、あれから少ししてからお休みの日のスケジュールと天候の折り合いが付く日があったので、再び塩谷丸山登山を計画して行くことにしました。
今回もJRで塩谷駅まで行き、そこから登山口まで歩き、山頂まで行く予定です。
まだ登山に慣れていないので、自分のペースで。
先日は「赤坂山」に登ってはいましたが、それ以前はもう何年も登山をしていませんでした。
塩谷丸山は緩やかではあるけれど、登りの傾斜が長く続く登山道なので、息が上がらないように自分のペースでゆっくりと、そして休憩もたくさん取りながら登ることにしました。
今回はJRで行く事にしていたので、行き来の列車時刻も把握しておく必要がありました。
実際、小樽から塩谷駅方面へ向かう列車の便はそれ程多くはないので、JRで塩谷丸山へ登ろうと思っている方はしっかりと時刻表を確認しておくことをおすすめします。
そしてぼくの場合はまだ登山に慣れておらず、自分のペースで山を上り下りすると、帰りの良い時間の列車に間に合わないかもというのもあり、オプションとして帰りは国道5号線まで歩き、バスで小樽まで戻るという案も用意しておきました。
「帰りはバス旅、それもいいな!」なんて思いつつ、まずは行きの列車へ乗り込みます。
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小樽行き普通列車の車窓から

海の見える電車
札幌駅8:43発の普通列車に乗り込みます。
銭函駅を過ぎると海が見えてきます。
乗車されている方は多く、ぼくはこの海の景色がみたいのもあり、しばらくは立って海沿いを走る列車に乗っていました。
さあ、JRを使って今日は塩谷丸山へ登るぞ!と小さく心でつぶやき、波が寄せて返すのを眺めていました。
旅の始まりはいつだって楽しい

次の電車までの待ち時間
9:30に小樽駅へ到着しました。
定刻で小樽駅へ到着し、そこから9:38発の倶知安行きへ乗り換えます。
結構乗り換えの時間が少しタイトですが、8分もあれば十分です。
焦らずに次の列車へ乗り換え。
車窓からは青空が見えています。
小樽駅で乗り換え

小樽9:38発、倶知安行きの普通列車へ
今日は山の方へ近づくにつれ天候が段々とよくなっています。
絶好の秋の登山日和といったところでしょうか。
前回の日程では無理に登らず一日散歩きっぷの日帰り旅にしてやはりよかったと思わせてくれます。
塩谷丸山に登るの楽しみだなというワクワク感で発車時刻を待ちます。
実はこの車両には初めて乗るのです。
調べてみると「H100形気動車、通称DECMO(デクモ)」という車両らしいです。
ぼくは列車について全然詳しくはないのですが、ディーゼルエンジンで発電して電動機を動かす「ディーゼル・エレクトリック方式」というものらしいです。
詳しい方には全然ちがうよ!って怒られてしまうかもですが、ぼくは何となく自動車の日産ノートe-POWERの発電方式を思い出してしまいました。
綺麗な列車で塩谷駅へ向かいます。
シートも綺麗で座りやすく、外観も格好良くて、子供の頃に列車に乗るとワクワクしたのを思い出しつつ、深まる秋の景色を眺めつつ塩谷駅までひと駅の列車旅です。
あ、それとちなみにですが、
小樽駅から倶知安方面の列車ではKitacaが使えませんので、降りる際には運賃箱へ現金を入れて下車します。
秋の列車旅、塩谷駅で下車します

9:48分に塩谷駅へ到着。
「H100形気動車、通称DECMO(デクモ)」へ手を振って、列車が木々の向こうへと見えなくなるまで見送りました。
子供の頃、下車した列車を見送るのが好きだったのを思い出しました。

かわいいい駅舎が顔を出します
列車が過ぎていくと、塩谷駅のかわいい駅舎が見えました。
木々の影が長めなことからも、まだ午前中の早い時間であることがわかります。
こんな朝に、列車から降りて山へと向かうなんて楽しい。

この眺めが好き
跨線橋の雰囲気も大変素晴らしいです。
この跨線橋を使って駅舎のあるホームまで渡ります。
駅舎の横にはお手洗いがあります。
この先は長い行き来になるので、ここで済ませておきます。

駅から登山口まで歩きます
駅を降りてから左手にある踏切を渡り、案内板に従って進みます。
車が行き来していますが、おそらく塩谷丸山登山へ行く人、またそこから戻ってくる人のようです。
駐車場のスペースには限りがありますし、塩谷丸山へは列車で行ってみたいとずっと思っていたので、ぼくは歩いていきます。

こんなトンネルをくぐり
トンネルの手前には登山の方が車を停めていましたが、この時間はもうほとんどスペースがなく、やはり列車で来て正解だったようです。
車が停められるかどうかで、やきもきするのもなんですし。
それにさっきも書きましたが、列車で山へ登りに行くってのを楽しみたかったのです。

登山道の看板をたよりに
トンネルを抜け右手に曲がり、看板を頼りにまっすぐと登山口へ向かって進みます。

入山者の皆様への看板
登山をするにあたっての心得などもありますので、案内板には目を通しておきましょう。

右手に高速道路を見ながら
余市へとつながる高速道路です。
この高速道路を右手に見ながらさらに進むと塩谷丸山の登山口が見えてきます。
さあ、登山の開始です

登山道へ到着
登山口で入山届けを記入します。
ストレッチをして、深呼吸をして。
さあ、塩谷丸山登山の始まりです。
10:20位だったかと思います。

振り返ると海が見える
何年か前に塩谷丸山へ登った時は夏の頃だった気がします。
今は秋も深まり、木々の葉も落ち、少し登った登山道を振り返ると、このように枝の隙間から青空や海が見えています。
登りが続くので、こんなふうにして何度も振り返りつつ水分を摂って一休みしつつ登っていきます。

木々のエリアを抜ける
この辺りまで来ると急に見晴らしが良くなります。
空の青は、海の青に近づくあたりにかけ白っぽくグラデーションになっています。
綺麗だなー。

登ってきた登山道
見晴らしの良いエリアでは、こんなふうに登ってきた登山道がまっすぐと見える場所もあります。
ゆっくりと一歩ずつ歩いてきただけなのに、あっという間にだいぶ上の方まで来ているのがわかります。
見晴らしの良さと空と海の青



見晴らしがよくて気持ち良い
もうすぐ山頂に着こうかという頃、登山道に白いものが落ちていました。
はじめは誰かが落とした何かの粉状のものかとも思ったのですが、よく見てみると残雪のようです。
もうすぐ冬が始まるのです。
629mの山頂へ到着

山頂へ到着
ちょうど12:00くらいでした。
時間としては、大体1時間40分くらいかけてゆっくりと登ったことになります。
別に急いで登るのが目的でもなく、景色を楽しみ、休憩もたくさん挟みながら登ったので、これくらいかかりました。

秋の季節と、山頂からの眺め。
山頂からは海側だけでなく、山側の方までよく見渡すことができます。
余市の街の方もよく見えます。
山頂では持ってきた食べ物や飲み物でしばらく休憩します。
背中に昼時の暖かな日差しを感じると、もうすぐ冬が来るだなんて信じられません。
下山すると帰りの列車が行ったばかりでした。
山頂が暖かでしたので、少し長めに休憩を取り、下山開始しました。
下山時は登りより辛くはありませんが、足を踏み外したり怪我をしないよう、気をつけて歩く必要もあります。
急がず、あせらず。
そうして塩谷駅まで来ると、14:02発の小樽行き列車がちょうど行ったばかりでした。
行ったばかりというか、その列車を見送るようなタイミングでした。
バスで小樽まで帰ることにした

せっかくなのでバスで小樽まで
駅前から「停車場の坂」を通って、国道5号線まで出ると「塩谷」というバス停があります。
事前にスマホで調べていた際、このバス停からは列車よりも便数がやや多めだった事に気がつきました。
もし塩谷から小樽行きの列車に乗り遅れた際には、ここからバスで小樽に行くことにしていました。
それに、色々なルートや景色を楽しみたいのもあって、帰りはバスで小樽へ向かうことは実は初めから決めていました。
小樽の街を歩いてご飯を食べて。
バスを小樽駅前で降り、小樽の街を散策します。
どこへ行くでもなく小樽の街をぶらぶらと散歩して、都通商店街のアーケードにある「中華食堂 桂苑」さんに入り、少し遅いお昼ご飯をいただきます。
餃子定食、めちゃめちゃ美味しかったなー!!
お客さんはひっきりなしにやってきていて、人気店だというのがよくわかります。
ぼくも食べ終えたら早めにお店を出て、また散策の続きです。
南小樽駅まで午後のお散歩。
花銀通りを通り、交差点で左に曲がり、はなぞのばしを渡ります。
はなぞのばしからは行き交う列車が見え、カーブしながら遠くなっていく列車に小さく手を振ります。
そして山田町から水天宮へと。
はなぞの橋を渡ったあと、丘の上のようになっている水天宮へと向かいました。
お参りをしたあと海をの方へ目をやると、とても眺めが良く、しばらく海を見て過ごしました。
遠くの船や、港にはまるでキリンの様な「ガントリークレーン」が見えたり、「海の色が綺麗だなー」とぼんやりと見ていたり。
穏やかな午後の時間をゆっくりと過ごし、そしてまたお散歩を再開し南小樽駅まで歩きます。
そして南小樽駅から札幌方面行きの列車へ乗り込みました。
旅の終わりと月の夜。
帰りの列車に乗った頃はもう辺りも暗くなっていて、海を背にして座っていたのですが、海の方へ振り返り窓の外へ目をやると、お月様の灯りが海に綺麗に反射しているのが見えました。
とてもとても綺麗な夜の海でした。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事がどなたかの何かのお役にたてばうれしいです。