大寒のころ立て続けに朝の風景を見に行っていた。
目当ては、とても寒い日に海や川から蒸気が上がって湯気のように見える「けあらし」だ。
先日の記事ではそれっぽいものを見られたことを書きました。
詳しくは上のリンク記事で書いてありますが、それらしいものは見られたのですがもっとはっきりとしたけあらしの現象を見たかったのです。
この日は伏籠川と創成川と発寒川が合流して茨戸川につながる辺りへ見に来たところ、はっきりとしたけあらしの現象を見ることが出来ました。
とても嬉しい。
今日はそんなお話です。
スポンサーリンク
茨戸川と水郷地区で毛嵐を見る

水面から蒸気が上がっているのが見えます
日の出時刻から既に1時間ほど過ぎた頃、この辺りはモクモクと煙っているようになっていて、水面が見える場所へ着く前からそれが「けあらし」なのだとわかる程でした。
実際に右手には茨戸川、左手には3つの川の合流地点が見える茨戸橋まで来ると、右手にはこうして水面が蒸気が上がっているのがはっきりと見ることができた。
それは今までに見た中で一番はっきりと見えているし、朝の光の中でゆらゆらと湯気のように水面近くでゆっくりと漂っている感じは、この辺りの水郷地区の雰囲気と相まってそれは大変美しい光景となっていました。
ああ、やっと見られた。
3つの川の合流地点

茨戸橋の上から左手側を見ると、毛嵐がもっと大きく発生しているのがわかります。
これは綺麗だ。
ここは三つの川が合流する地点で、左から伏籠川、創成川、発寒川となっている。
どういう仕組みかわからないが、この地点が一番けあらしの現象をはっきりと見ることが出来た。

少しずつ視点を変えながら、この辺りを見ていた。

上の写真では左側の川面に流れ着いたと思われる木があるのだが、こんなふうに何かしらの対象物があるとけあらしの現象ははっきりと見やすいのがよくわかる。

橋桁の辺りも毛嵐でモクモクとしている。
ここからだと逆光気味になっているので、出来ることなら3つの川の合流地点の右岸側から西側に向かって撮りたいのだけど、夏なら歩けるそこには雪がうず高く積まれていて、たどり着くのはなかなか難しい。
その辺りからなら、日差しはサイド光になって、背景には手稲山から続く山々が見えるので、きっと毛嵐もきれいに見えるのだろうと思うのだ。
かんじきでも持ってくれば良かったなとも考えたが、これからだってまた来年だって沢山見られるだろうから、そういう楽しみは後に取っておいても良い気がした。
今日はこんなにはっきりとした毛嵐が見られただけで十分だ。

それにしても周りにも綺麗な景色が沢山ある。
この辺りは札幌の端っこなのだが、市内でも沢山綺麗な光景を見られるのはとても嬉しい。

ずっと前に夜に撮りに来た水管橋も朝の明かりを浴びて綺麗なブルーが格好良い。
またこの辺りでは夜の時間もとても綺麗なのだ。
上のリンク記事で夜の水管橋や茨戸大橋が見られるので、もし興味がありましたら読んでみてください。
この辺りの水郷地区が好き。
そしてぼくはそもそもこの辺り、つまり3 つの川が合流して茨戸川に流れ着くあたりがとても好きだ。
自分でも理由はよくわからないが、川幅は広く大抵穏やかな流れでゆったりとしているし、茨戸川はかつての石狩川の形を残す三日月湖で、その大きく楕円した形がとても美しいのだ。
ときどき海のようだと思うことさえある。
ぼくは勝手にこの辺りのことを「水郷地区」と呼んでいるのだけど、このブログでも新たに「水郷地区」というタグを付けてみた。
このタグから入ると、今までこの辺りで撮って歩いた記事が沢山あるので、もし興味があったら読んでみてほしいです。
茨戸中央橋の方へ移動してみる

茨戸橋から南東の方に位置する伏籠川に渡る「茨戸中央橋」の方から毛嵐を見ようと思い、こっちまで移動してきた。
ある夏に夕方を撮ったこともある場所だ。
そんな茨戸中央橋まで来て、3つの川の合流地をこうしてみると、けあらしは既に見えなくなっていた。
向こうから見ていた時はあんなにはっきり見えていたのに、まるで夢でもみていたみたいにもう何にも見えない。

手稲山に連なる山々も撮ってみた。
山には雪の白と、朝の明かりに照らされた山々がくっきりと見えていて、手前の雪の景色も含めてとても綺麗に見える。
手前の河川敷には誰かの足跡が川まで降るように続いている、動物の足跡だろうか。
これでけあらしチャレンジのシリーズは一旦完結しようと思う。
なんとなくだけれど、こうして一度はっきりとしたけあらしを見ると、今後は難なく見られるような気がするのだ。
氷点下10℃くらいの寒い晴れた朝、風はほぼ無風、時刻は日の出から少し過ぎたころ。
いつかまた見に行くときのためのメモ。
今日はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。