Helliosのレンズで午後を撮った。
今日はまだ雪が残っていた頃のことを思い出しながら書いていきます。
というのも、ぼんやり過去の写真を見ていたときに「そういえばこの日の午後の日差し、なんかすごく綺麗だったな」と思い、記事にしてみたくなりました。
撮影した場所は札幌市と石狩市の境界にもなっている、茨戸川を跨ぐ「観音橋」のあたり。
レンズは2月に苫小牧で撮影した時にも使用したHellios 44-2 58mm F2の単焦点です。
このレンズの柔らかくてふわりした描写は、午後から夕方にかけての時間帯と抜群に相性が良いように思う。
この記事を書いているのは、雪のある風景がどんなだったか忘れそうにもなる6月だけど、この日撮った写真からは2月のその日の雰囲気がするすると手に取るように思い起こされるので不思議です。
冬はまるで雪原のような広い茨戸川、それが2月の午後の日差しで少しずつ解け始める頃の様子がこのブログを読んでくれる方にも伝わるといいな。
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2月中旬に撮った写真たち


わかさぎ釣りもそろそろ終わる頃
茨戸川の川面にはカラフルなワカサギ釣りのテントがあることから、まだ冬が終わっていないのがわかります。
けれども暖かな日差しで、向こうの川面は氷が溶けていて、その中間では氷から水の色へとグラデーションになっています。
このとき、春はすぐそこまで来ていたのです。
それでもまだ手袋やマフラー、そして厚手のコートも着ていないと風が冷たくて歩くのは辛くなってしまいます。
そう、こんなふうに2月に撮った写真を見ながらこの日のことを思い出して書いています。
午後3時の日差しは柔らかくて




春はまだ遠いけれど、着実に冬を解かしていく
日差しを浴びたアスファルトの路面は雪を溶かして、そして陽が沈むとともにまだ濡れた路面から凍っていく。
雪国の三寒四温はまずアスファルトから始まっていくような気がしています。
陽が沈む前のこの時間帯、木々の隙間から差し込む黄金色の夕日がこの辺りを明るく照らし出します。
角度のある日差しは陰影を濃く、はっきりと見せてくれる。それはまた日差しの明るさや暖かさを感じずにはいられません。
それは焚き火のような。
まだまだ時折吹雪くこともあるこの季節では夕日でさえ有難いひととき。
それはもしかすると、暗くてひんやりとした夜にくべる焚き火のような感じに近いかもしれません。
いつまでも見ていたくなるような時間です。
春まであともう少しだけれど


アスファルトも熱を帯びている
観音橋の東側には中洲状になっている場所があり、現在は「東茨戸パークゴルフ場」となっています。
かつてこの中洲は、南東側の現在「川端麟太句碑」がある辺りとも橋で繋がっていました。その橋は、地理院サイトの1981/06/24(昭56)に撮影された航空写真にも写っているのが確認できます。
この辺りには昔「茨戸園」という施設があったようですが、この中洲も「茨戸園」の一部だったのでしょうか。
昔そこにあったものを思い浮かべるとき、どれくらい賑わっていたのかとか、どんな設備があったのかなんて、思いを馳せる時間がぼくは好きです。
気が付くと石狩市の看板が見えていて、ぼくがいま札幌市側にいるのだとわかります。
きっとそんなふうにして、気がついたら川面のうす氷も解けて、春になっているのでしょうね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの何かのお役に立てば嬉しいです。