二十四節気でいえば「霜降」の頃
夕方から朝方までは夏の面影なんてもう見えないくらい冷え込んでいる。
けれど真冬みたいに氷点下になるわけでもなく、むしろ日中なら暖かいくらいの日もあって、その寒暖差だとかまだ身体が低い気温に慣れてないだとかのせいで、いっそう寒く感じる頃なんだとぼくは勝手に思っている。
「霜降」というくらいだから、早朝に霜を見つけたら「おお、冬が来たな!」って心中すこし騒ぎたくもなるし。
そんな10月下旬の頃の日
この日は夕方に少し時間があって、「そういえば海がみたいんだった」と突然思い出した。
ずいぶん前から海を見たいなって思ってはいたんだけど、ちゃんと見に行ってなかったから記憶の浅いところにひっかかっていたのだ。
ちょうどカメラも持っていた。
でも既に夕暮れ時から夜になろうとする時間だったので、海まで行けば暗くて何も見えなさそう。
だから少し遠くから海が見える場所を散歩してみることにした。
いまはもう12月で少し前の話だけど、この日のことを思い出しながら書いています。
スポンサーリンク
影になって映る時間

低い山際はもう少しだけ夕方の色
もう夕日は山の向こうに沈んでいて、海に近くて低い山際の辺りは、夕方の余韻が綺麗なオレンジ色をしている。
植物を撮ってみれば全部が影になって映る、ここではもう夜が始まっているのがわかる。
海まで行かず、何かしらの対象物があるここから海を見に来て正解だったかもしれない。

雲とまだ薄明るい空の色
日暮れ後の風景を見ていていつも思うことがあって、それは色や明るさがまばたきする毎にどんどん変わっていくのが綺麗だってこと。
もちろん朝も明るくなっていくのが綺麗だけど、夕方の場合は日中の高まった体温が少しずつ下がっていく感じと、空が徐々に暗く色も落ちていく感じが合うからいいんだよね、とぼくは常々思っている。

そして雲もこうして少しだけあると、色のバリエーションが多くて見ていて飽きない。
まだ空は少し明るく見えてはいるけど、ここらはだいぶ暗くなってきた。
写真で見てもわかるくらい暗いですね。

札幌から見える夕方の海。
札幌は海には面していないけれど、山や高いところに登ったり、ある程度近いところまで行ったりすると、市内からもこうして海が見える場所もある。
そんな場所を見つけると嬉しくなる。

目が暗さに慣れているだけで、もう本当に真っ暗になった。
もう夜なのです、今日もお疲れ様でした。
霜降の夜は冷え込んできます。
そろそろお鍋でも食べたいなとも思うのですが、10月のうちからお鍋をしてしまうと、真冬に頂くあったかいお鍋を楽しめなくなってしまっても困るので、もう少しだけ我慢しようかと思っている。