こんにちは、おささるろぐです。
先日はこの夏のことを「夏の終わりと、3年ぶりの短い夜。」という記事で、少しだけまとめて書きました。
この記事を書いていたとき、夏といえば何かもうひとつ大きなイベントがあった様な気がして、、うーん何だっけ。と思っていたのですが、頭を巡らせようやく思い出しました。
そう、例大祭、神社のお祭りです。
地域によっては夏の終わりの頃であったり、初夏だったりもすると思うのですが、どうも夏のイメージがあるのは普段は静かな夜の通りが露店の灯りで明るくなっていたり、浴衣を着ている人がいたりするからなのでしょうか。
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気になって調べてみると、馴染みの街でのお祭りは例年9月に開催されていて、それで7-8月の記憶にはなかったのだと納得した。
しかも今年は3年ぶりにお祭りが開催されると神社のWebサイトに書いてあり、せっかくなので行ってみることにしました。
今日はそんなお話になります。
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写真も撮りたいのだけれど、きっとたくさんの人出だろうし、来られている方々が写ってしまうな、、と少し考えてみた。
そこで今回はオールドレンズ(MC Rokkor-PG 50mm F1.4)を使い、絞りを開放にしてあえてピンを外したぼんやりとした感じで、夜のお祭りの雰囲気だけでも撮ることにしました。
そして今夜は十五夜なのです。
月の出時刻はお祭りが終わる19時の少し前で、これは同時にお月様も見られるかな等と、やや鼻息も荒くしてお祭り会場へと向かった。
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日が暮れる頃、お祭りへ

丘の上の神社から見える夕暮れ
この街のお祭りへ来るのはいつぶりだろう。
露店がある通りへ近づくと、騒がしい声があちこちから聞こえてくる。
そしてしょっぱくて甘い匂いもしてくる、それらは色々な露店で出しているものが混ざり合った匂いで、その感じがとても懐かしい。
嗅覚はぼくの記憶を遠いところから光の速度みたいに一瞬で蘇らせてくれる。
もちろん鼻からから口元までを覆う不織布がなければもっと鮮明に感じられただろうが、3年ぶりにお祭りが開催されているだけでありがたい。ほんとうに。
来た道を振り返ると、ちょうど夕暮れの頃で、丘の上から見える木々の間に見える茜色が綺麗でした。
さっそく、通りに入ってみることにする。
3年ぶりの賑わいを見る

喧騒の中へと
露店のある通りに一歩踏み入れただけで、あのお祭りの感じが待っていた。
ガヤガヤとした中に快活な声のアナウンスが響く、会場内でのマナーを伝えるものだ。
しっかりとした話し方だけれど大人の声ではなさそうで、子供神輿や子供相撲もまだできない中では、子供と大人が入り混じる夜の通りはやっぱり懐かしいし、こういうのがずっと続くといいなと思わずにはいられない。
露天の灯りの中で

F1.4のレンズで光を集める
左右に露店が続くところまで来ると、お祭り独特の露店の灯りで辺りはいっそう明るくなる。
それをぼくはF1.4というとても明るいレンズで撮る。
こんなふうにピントを外して撮るのだけれど、これはこれで良いんじゃないかと思う。
露店の灯りがレンズの絞りの六角形になって輝いて見える。
この夏は星を撮りに行くのが楽しかったけど、露店の灯りもそれに負けないくらい綺麗だ。
空も綺麗な頃に

夜へのグラデーション
日が暮れた後の空と露天が並ぶ雰囲気を撮ってみた。
空のグラデーションの下には明るい出店の灯りと、人々の楽しそうな声でいっぱいだ。
彩りで溢れる夜と

お祭りの良いのは、さまざまな色で溢れかえっていることだ。
露店によって色の雰囲気は違うが、その灯りが出店の看板を明るく照らしたり反射させたりして、通りはさまざまな彩りで溢れていく。
人の波の中を歩いていく

皆ちゃんと整列していて
各出店にはちゃんと整列して並んでいるから、肩がぶつかるようなこともないのだけれど、結局露店が始まるところから神社までたどり着くにはだいぶ時間がかかった。
それは人の波の中を歩いて来たのもあるけれど、ただ露店の美味しそうな食べ物に目移りしていただけかもしれない。
夜が明るいのが嬉しい

なぜだか嬉しくなる
いつもは静かな夜の通りが明るいだけで嬉しくなるのはなぜなのだろう。
3年ぶりに多くの人がその明るい場所へ訪れていて賑やかなせいもあるけれど、夜が明るいというだけで何か嬉しくなるのだ。
ひとのDNAの中に、夜が明るいと嬉しくなる何かがあるのだろうか。
そろそろお祭りが終わる頃

19時で終了です。
お気をつけてお帰りくださいのアナウンスも流れ、そろそろお祭りは終わりに近づいている。
あんなにたくさんの人がいたのに、どんどん人が散らばって少なくなっていく。
楽しかったお祭りも終わりです。
お祭りのあと、月が見えてきた

十五夜の月。
ちょうどお祭りが終わった頃に校舎の影から顔を出したのは満月でした。
今夜は中秋の名月。
レンズを同じくオールドレンズの、ROKKOR-TC 135mm F4へと取り替え、お月様も撮ってみることにした。
露天の灯りも消える頃で、お祭りの明るさとお月様を同時に撮ることは難しかったけれど、お祭りの後に満月が見られるなんて贅沢だ。
お祭り会場を後にする親子の「ほら十五夜だよ」「じゅうごやってなに?」なんて会話も聞こえてくる。
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今夜は3年ぶりのお祭りのことを書いてみました。懐かしい灯りや彩りや匂い、そして満月まで見られてとても良い時間を過ごすことができました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事や写真が誰かの記憶のひとつになれば嬉しいです。