こんにちは、おささるろぐです。
緩やかに秋へと向かって気温が下がるこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
二十四節気でいえば「白露」です。
朝露はきらきらと輝き、羽織るものが無いと朝は少しひんやりとして、秋の気配を感じずにはいられません。
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この日は深川市で開催されている展示を観に行くことにしていたのですが、そのギャラリーが深川市の中でも旭川寄りにあることを知ったとき、ふと思い出したのです。
どうしても一度行っておきたい場所があって、それがちょうど深川から旭川に入ったあたりにあるということを。
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それと同時に、その場所は是非ともオールドレンズで撮っておきたかったということも思い出し、MC Rokkor-PG 50mm F1.4の単焦点レンズをいつものカメラに付けて展示の帰りにその場所へと向かいました。
今回の記事では、オールドレンズで撮った写真と共に、ぼくが観た素晴らしい景勝地のことを書いて行きたいと思います。
そしてその目的地は「神居古潭」です。
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台風が連れて来た夏の余韻

緑が濃い夏の頃に来たかった
贅沢を言えば、ここへ来るなら夏の頃がいいなと思っていた。
それは、緑で生い茂っていたり、暑い陽の光が強いコントラストを描いていたり、駅舎の日陰で休憩したり、トンネルの向こうに茹だる様な夏の日差しだったりを観たかったからで。
そして、そんな風景をオールドレンズで撮りたかったのです。
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でもいまは9月も2週目で秋の気配を感じる頃。
季節はぼくたちを新しい景色へと誘ってくれると同時に、1秒たりとも待ってもくれません。
ただ、気温だけなら少しだけ巻き戻してくれる存在があります。
そう、台風です。
台風11号は前夜まで強烈な風を巻き起こして、ぼくの住んでいる部屋の窓もガタガタするほどでしたが、翌朝になるとすっかり晴れていて、まるで置き土産みたいな熱い気温も連れて来てくれました。
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そんなわけで偶然にもこの日は暑くてよく晴れた、真夏のような天候でした。
夏の頃がいいなと思っていたぼくにとっては、棚から牡丹餅ということでしょうか。
こんなチャンスはそうそうありませんから、ありがたく沢山の写真を撮って来ました。
色味や明るさやコントラストも、この場所やこの日の暑さに合う様に調整してみましたので、よかったら最後までご覧ください
吊り橋のある風景

夏の日の神居古潭
やはりこの吊り橋のある風景は日差しが強い暑い日が似合う。
そんなふうに思うのはぼくだけでしょうか。
神居古潭のことを書かれているサイトはたくさんあって、その歴史や詳細な情報もスマホひとつで手に取るようにわかると思います。
ですので、おささるろぐでは写真と雰囲気でいつものように書き進めていきます。
石狩川を見下ろす景勝地

美しい石狩川が見られる
吊り橋の上からはこんな風に美しく流れる石狩川を眺めることができます。
ぼくは高い所が苦手なので吊り橋も当然苦手です。
だってほんの少しだけど、揺れるんです。笑
それでもそんな橋の上から見える石狩川はとても美しく、中でも河岸の眺めは大変に素晴らしいとしか言いようがない。
地質好きならこの吊り橋から見える景色は一見の価値ありなのでは、というのは素人のぼくでもわかるほどです。
旧神居古潭駅舎と木漏れ日

復元された美しい駅舎
そして吊り橋を渡った先に見えてくるのが、この「旧神居古潭駅舎」です。
こんなにも綺麗に復元され、手入れも行き届いていて、そのうえ木漏れ日を浴びた真夏の様な景色の中で見られるなんて、思わず胸が弾んでしまう。
青いベンチも最高だし、手前の石垣も素晴らしい、何もかもが本当に美しくて、こういった場所が丁寧に維持管理されていることに心から感謝したい。
窓に反射する夏の光

久しぶりにやって来た夏みたいなこの感じは、体感では30度くらいにも感じたし、日向ならもっと暑く感じた。
窓ガラスに映る、カメラを持つぼくの姿や木々はゆらゆらと反射して見えて、雰囲気はまるで夏そのもののようだ。
神居古潭駅のホーム

今にも汽車が来そうな雰囲気
手入れが行き届いていて、駅舎の中も外も大変綺麗なので、とても居心地が良い。
こんなふうに駅舎の中からホームを観ていると、今にも汽車がやって来そうな気持ちになる。
汽車が来るのを待ってみる

次の汽車まで
改札を抜け、ベンチで次の汽車を待ってみることにした。
こうして駅舎のひさしの下にある青色のベンチに座り、愛用のバックパックを横に置いて文庫本でも読んでいれば、次の汽車を待っている気分にも浸れる。
こういうのいいな。
ほら、SLが来たよー!

待っていたら本当に汽車が来た。
というのは冗談ですが、この神居古潭駅にはこんなふうにSLも展示されています。
あの頃に思いを馳せるには、もう至れり尽くせりの場所なのです。
サイクリングロードにもなってる

自転車でくるのも楽しそう
線路があった場所はサイクリングロードとしても活用されています。
ただここから旭川方面は現在落石や熊などのために通行できなくなっています。
ぼくが自転車に乗る人だったらきっとここには来てみたいと思うだろうな。
夏のトンネル

これも観たかった!
この小ぶりなトンネルは手前にある看板のとおり弧を描いています。
この入り口の雰囲気も「いつか撮ってみたい!!」とずーっと思っていたので、この一枚が撮れて本当に嬉しかった。
トンネルの向こうへ

真夏が見えてくる
そしてトンネルに入ると、少しひんやりとしていて、この暑い日の撮り歩きの中で最も気持ちの良い場所になっている。
先を進むとトンネルの向こうには真夏のような鬱蒼とした明るい緑の光景が見えて来ます。
少し遠くから見える神居大橋

トンネルを出るとまた絶景が待ってた
トンネルを抜けると先ほど渡った吊り橋が眼下に見える。
すこし遠くから見える吊り橋の風景も、背景の山々の緑と相まって、大変美しいのです。
柵の装飾は車輪かな

車輪かな、なんて考えてみるのも楽しい
安全のために設置されていると思われるこの柵の装飾は車輪にも思えるのですが、本当のところはどうなんでしょうね。
それにしてもこの柵も歴史を感じるデザインで、とても雰囲気があります。
どこまで続いているんだろう

ずっと続いているような
トンネルを抜けると道はまだ先へと続いていて、しばらく先まで行けそうな気もするのですが、このあたりで引き返そうかと思います。
それにしても、まるでハイキングでもしているような緑の多さです。
来た道を戻る

ここで折り返すことに
ここで折り返すことにしてまたトンネルへと向かいます。
蛇足になるけど、ぼくの愛用ザックの左ポケットには水が、右のポケットにはハッカとユーカリを無水エタノールと水で薄めた自作の虫除けスプレーが入っている。
普段なら虫除けスプレーにはシトロネラやレモングラスも混ぜるのですが、それらはどうやら蜂が好む匂いなのでは?ということをを何かで読んだことがあるので、9月のこんな季節はハッカとユーカリだけにしました。
帽子はだいぶ前に紹介したケシュアのもので、外出の際はいつも持って歩いています。
木漏れ日と石段

綺麗な木漏れ日
この石段を登ってくるときには気が付かなかったけれど、帰りにこうして見てみると、木漏れ日が綺麗で、そしてそれを懐かしめに写してくれるオールドレンズも相性ぴったりだ。
やっぱり今日はオールドレンズでよかった。
また吊り橋を渡っていく

再び石狩川を渡って戻ります
この吊り橋、同時に渡れる人数が決まっていて、橋の近くにその説明が書いてあります。
ここへ来られた方はその表示も見てみると良いかもしれません。
鳥とキラキラの木漏れ日

楽しい時間でした
橋の柵にある柱には、鳥さんが飾られていました。
そしてその向こうの木々の木漏れ日。
どこをどう撮っても美しく、なんだか懐かしくも感じる場所で、とても楽しい時間を過ごすことができました。
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今回はオールドレンズで、まるで夏の日のような9月の神居古潭を撮って歩きました。
夏は過ぎましたがこれからの紅葉の季節も綺麗なのではないかと思います。
大自然の場所になるので、当然大きな動物や虫なんかにも気を付けてということになりますが、もし近くまで来られることがありましたら立ち寄って見てはいかがでしょうか。
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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が誰かの何かの役にたてば嬉しいです。