こんにちは、おささるろぐです。日々朝晩が冷え込んでいきますね、ラジオではリスナーさんが今シーズン初のヒーターを点けたというお便りが読まれていました。
地域によってはとても冷え込む日もあり、無理せず暖房をつけるのが良いと思います、みなさんも体調にはお気をつけくださいね。
–
ROKKORレンズの作例としても
9月も中旬を過ぎ、外の風景も少しずつ秋の表情を見せてくれるようになります。
そんな季節の中で、この日は望来(もうらい)の街をオールドレンズで撮り歩きました。
主にぼくが大好きなMC ROKKOR-PG 50mm F1.4を使い、あとROKKOR-TC 135mm F4(こちらも好きです)も少し使いました。
ですので、ROKKORのオールドレンズが気になっている方には、作例として何かの参考にしてもらえたらとても嬉しいです。
–
この日は穏やかな気温の中ではありましたが、それでもススキが印象的で、海の青色も夏のそれとは少し違うようにも見えました。
今日はその望来の風景をみなさんにも見ていただけたら嬉しいなと思い、この記事を書いています。
–
そして、いつも読んでくださっている方から、先日書いた神居古潭駅の記事がストーリーも写真も良かったとお褒めをいただきました、いつも読んでいただきありがとうございます!
その方からは、そんな嬉しいご意見とともに、オールドレンズとの出会いが気になるというリクエストもありましたので、望来の風景や初秋の雰囲気とともに、オールドレンズとの出会いだけでなく、ぼくが使っているレンズやカメラや写真編集なんかのことも織り交ぜてお伝えしていこうと思います。
カメラのお話の箇所にはカメラマークを付けておくので、あまり興味がなかったら飛ばして読んでいただいて大丈夫です。
また、オールドレンズで撮影した写真の下にはどのレンズで撮ったかも書いておきますね。
よかったら最後までご覧ください。
スポンサーリンク
オールドレンズやカメラのこと

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
望来のまちを撮り歩きました
石狩市街地から国道231号線を北上し、石狩川を渡り石狩霊園を過ぎたあと、しばらくすると下り坂になりその先に海が見えてくる場所があります。
その場所へ着くと、きっと誰もが「海だー!」と思うはずで、その辺りが望来という地域になります。
「そんな曖昧な説明じゃわからないよー」という声も聞こえそうなので、地図も貼っておきますね。
望来は札幌近郊から行ける身近な海というのもあって、この辺りが好きな人も多いと思います。
この記事で出てくる写真の場所がわかる人もいると思うし、あるいは「この写真はどこだろうなー」と地図とにらめっこして見ていただくのもきっと楽しいと思います。
灯台のある風景

Lends:ROKKOR-TC 135mm F4
小さな白い灯台
ごめんなさい、この写真だけは望来を少し抜けた厚田の古潭川あたりで撮りました。
漁港には白い灯台があって、ハイキー気味に撮ると透明感がすごい。
夏の感もありますが、腕まくりした手首の辺りには少しひんやりした空気を感じていました。
やはり夏は終わったようで、秋が始まっているのをひしひしと感じます。
–
・ぼくが使っているカメラとレンズ。
まずは現在使っているカメラとレンズですが、カメラはSONYのα6500というAPS-Cサイズのを使っていて、レンズはSigmaのレンズを3本使っています。焦点距離は16mmと30mmと56mmで、それぞれF1.4の単焦点レンズです。
このカメラにした理由は、ゆくゆくは動画も撮りたいなと思っていたためで、本当はα7IIIというフルサイズカメラが欲しかったのですが、かなり値段も高くて重量も重かったので、それよりかはまだ手頃に買えて手軽に持てるこの機種を選びました。
また、それらの他に、マイクロフォーサーズのカメラを使っていた時からの、MINOLTA ROKKORのオールドレンズ、MC ROKKOR-PG 50mm F1.4とROKKOR-TC 135mm F4の2本も、今のカメラでレンズアダプターを付けて使用しています。
–
・GF3 → E-M5 → α6500
レンズが交換できるカメラで初めて手にしたのは、マイクロフォーサーズのPanasonic LUMIX GF3でした。2012年か2013年頃だったはずです。
このGF3は携帯のカメラやコンデジなんかと比べるととっても綺麗に撮れるので、ここからぼくの楽しくて本格的なカメラライフが始まった一台ともいえます。
ただ、しばらく使っていくうちに、液晶画面のファインダーだけだと撮影しにくい事と、ボディ内手ぶれ補正が欲しいと感じるようになり、数年後にOLYMPUS OM-D E-M5を買いました。
GF3とE-M5はレンズ規格が同じだったためレンズを買い足す必要はなくて助かりました。
E-M5はボディ内手ぶれ補正も当時としては強力で頼もしく、またコンパクトで軽量かつ、カメラとしてのデザインも素晴らしく、形や手触りなども大変お気に入りのカメラでした。
しかしそれも何年か使っていくうちに、もっと背景のボケ感が出る撮影や、星空をもっと綺麗に撮りたいという思いから、それまで持っていたカメラやレンズを全部売って、2019年頃に今のα6500に買い替えたという感じです。
涼しい風が吹く頃

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ススキ越しの遠くの風車
望来の街に来るには国道231号線とは別に、もうひとつルートがあって、それは当別方面から五の沢地区を通り、ちょっとした峠のようなところを通ってくるものですが、いつの間にかその峠の辺りに風力発電の風車が建てられていました。
小さくて見えないかもしれませんが、遠くに風車が見えており、手前の風に揺れるススキも涼しげな秋の始まりの風を感じさせてくれます。
そしてさらりと書きましたが五の沢地区については、「五の沢」というタグでまとめています、旧五の沢小学校があった場所のことを、このブログではしばしば取り上げて書いています。
–
余談ですが。
最近知った事なのですが、GoogleMapで見ると旧五の沢小学校のあった場所だけが、実は五の沢ではなく高岡の住所になっているのです。そこだけくり抜かれたように不思議な境界線になっているので、それがなぜなのか少し気になっています。
つぎに石狩図書館へ行くときには何か資料がないか調べてみたいと思います。

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
綺麗なススキの斜面
ここはちょうど国道231号線と、五の沢の方からくる道とが交わる辺りで、下から国道231号線を見上げるような感じのアングルになっています。
この斜面のススキがさらさらと揺れて綺麗だったので撮ってみました。
オールドレンズで撮る地形の街

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
望来は様々な表情を持っています
山や海や坂道など、この街にある風景は様々で、それらは高低差や崖などの地形ゆえの魅力もあり、撮り歩くには本当に楽しい街です。
この一本道も好き。
そんな街の風景をオールドレンズで撮ったあとの写真編集も、そこで感じた雰囲気がうまく伝わるように明るさや色味調整を頑張ってみました。
–
・オールドレンズで撮影する時のこと。
MC ROKKOR-PG 50mm F1.4で撮影する際は、開放から一段絞ったF2.0で撮ることが多いです。(一番の開放F1.4だと不思議な甘さになってしまい、それも良いときはあるのですが。。)
そして保存形式ですが、デジタル一眼やミラーレスカメラの保存形式には主にJPEGとRAWの2種類があり、ぼくはRAWにしています。
特に理由やこだわりがなければ便利なJPEGで良いと思いますが、RAWは生データと言われており後からの編集がしやすくなるメリットがあり、その代わり編集ではパソコンの負荷が大きいうえに写真のデータサイズも大きく、そして結局編集後にはJPEGに変換して保存する手間のデメリットもあります。
ぼくはカメラとレンズを通して撮影した写真を、撮影のときに自分が感じた匂いや風などの雰囲気に寄せたいという思いがあるので、RAWで撮影してパソコンで編集しています。
坂の上からススキと向こうの海

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
ちょっと欲張りかな
向こうには海が見えていて、手前には綺麗なススキ、そして下っていく坂道。
とても好きな場所なのですが、いろいろ欲張り過ぎて、結局何を撮りたいのかわからなくなっているような気も。。
ともかく夏が過ぎていくのが少し寂しくもありますが、こうして秋になっていく姿を見られるのも楽しいですよね、なんてごまかしてしまいましょうか。笑
海が見える風景が好き

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
遠く海を眺める季節
海水浴シーズンは終わりましたが、こうして風景の中にある海や遠目に見る海は、夏の終わりから秋にかけて特に美しく感じられるように思います。
夏の終わりの海は静かだし、ついつい見に行きたくなってしまいます。
–
・編集時のこと
編集にはPixelmatorProというパソコンのソフトを使っていて、色や明るさ補正は実はとても細かく行なっています。
読者の方からお褒めをいただいた先日の神居古潭駅の記事では、PixelmatorProのプリセットを試しに使ってみました。
「クラシックフィルム」の03番を使い、その後露出とホワイトバランスを調整し大体の雰囲気を決めて、レベル補正のRGBからGreenの真ん中のバーを-48%程に傾けて、少し緑がかった雰囲気に仕上げています。
後はやってもやらなくても大きくは違わないけど細かい雰囲気が変わってくる調整で。
まずは「粒」というパラメータではサイズを小さめにして強度は大きくしていて、ビネットの露光量をほんの僅か3%くらい掛けてます。
最後にフェードとブラックポイントのバランスを調整して、それでも雰囲気が合わなかったら色ごとの色合い彩度明度を調整するという具合です。
文字にすると「調整の工程が多すぎる!」と自分でも思いますが、それでもその場所で自分が感じた雰囲気にはなかなかならないんですよね。
編集はやりすぎると逆に変な写真になったりもするし、けれどチャレンジすることが大事だと思うので、変な写真になってたらそれは次に編集する時の参考にしています。
この記事の写真も似たような方法で編集していて、フィルムっぽいというか、懐かしさを感じるような雰囲気を出そうと編集しました。そんな感じが伝わると嬉しいんですけど、どうでしょうか。

Lends:MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
青い海が綺麗
この写真すきだなー。
自分で言ってどうする。笑
でも、この日の望来の街は何もかもが綺麗で本当に良い日でした。
気温も寒くも暑くもなくて快適で、強めの風にススキがさわさわと揺れているのが印象的でした。
–
・出かけて撮影する時に気をつけていること
気をつけるようにしていることがあって。
それはカメラのファインダーばかり見て撮影していると、その場の雰囲気が本当に感じられているのかわからなくなるので、まずはあえて何も撮らずにそしてカメラのファインダーも見ずに、ただ風景とか匂いとか風だけを感じるように心がけています。
なのでカメラは持っているだけで、ただお散歩している時間が長くて。
そして、「あれは撮りたい!」と思ったら撮影している感じです。
オールドレンズとの出会い

カメラにお金を掛けられなかった。
*ここからはオールドレンズとの出会いのお話です。
いまでもそうですが、レンズもカメラも安いものでは無いので、あまりあれこれ機材を買い足すことなんてそうそうできず、欲しいけどどうしよう本当に必要かな、でもやっぱり必要だって決めたら今度はどうやって安く手に入れようかとか。
そういうふうにしてどうしても必要な機材だけを手に入れるようにしています。
GF3を買った頃はレンズ交換式カメラが初めてだったので、付属のキットレンズを使っていましたが、ふんわりと背景がボケるような写真は撮れず、それを撮るにはまた別のレンズが必要だとかわかった時には「あー、またお金がかかるのかー」って思ったのをいまでも覚えています。
そんな頃に友人から、フィルムカメラ時代のオールドレンズなら安く中古で入れられて、レンズアダプタをつければ今使っているカメラでも使えると教えてもらい、近くのハードオフだったかセカンドストリートだったかで、MC ROKKOR-PG 50mm F1.4のレンズを三千円くらいで手に入れた記憶があります。
それにレンズアダプターが二千円ちょっとだったので、合わせて五千円ちょいくらいでこのF1.4の明るくて背景ボケができるレンズを手に入れたという感じでした。

ROKKORレンズを選んだ理由
そして数あるオールドレンズの中でなぜROKKORにしたのかという点については、あまり人気がないのか市場に出回っている玉数が多いのか、理由は定かではありませんが、他のオールドレンズと比べると少し安く売られていて、ただそのためでした。
使ってみると、背景ボケも良いし、レンズフレアもちょいちょい良い感じに出てくれるし、ちょっとフィルムカメラっぽい懐かしい感じに写ってくれるので、そんな雰囲気を出したい時にはいつも使っていました。
あとになって「ROKKOR」(ロッコールと読みます)の由来が「六甲山」だったのも、なんかいいな!って思えて、お気に入りのレンズというわけなのです。
これからもどうぞよろしく

後に135mm F4のオールドレンズも手に入れた。
その後しばらくして、同じくROKKOR-TC 135mm F4というレンズもハードオフで二千円程で手に入れました。
GF3やE-M5を使っていた頃はよくこれらのレンズで撮っていたのですが、カメラをα6500にしてからはこれらのオールドレンズを使用するにはまた新たにレンズアダプターも買い足さなければならず。。
そして最近やっとレンズアダプターを手に入れたので、オールドレンズで再びよく撮るようになったというわけなのです。
ちなみにレンズアダプターはK&Fのを使っています。これは使っていて違和感もなくて安心感があり良いです。
そんなふうにしてぼくはオールドレンズと出会い、いまも使い続けています。
この2本のレンズはぼくよりも先輩で、僕が手に入れる前には、きっと誰かのカメラで綺麗な写真を撮り続けてきたのだと思うと、これからはぼくがまたいっぱい綺麗な写真を撮っていきたいなというふうにも感じています。
–
今回もそんなオールドレンズ、MC ROKKOR-PG 50mm F1.4とROKKOR-TC 135mm F4で望来の街を楽しく撮り歩くことができました。
これからもここぞ!という時にはきっと助けになってくれる相棒だと思っています。
だから、これからもどうぞよろしく。という感じで大切に、そして壊れるまで使う!もし壊れたら直せないかなと、そんな気持ちでいます。
これで初秋の望来の街と、オールドレンズのお話はおしまいです。
–
ちなみに、これらのオールドレンズを使って撮った写真の記事は、「MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」と、「ROKKOR-TC 135mm F4」というタグでもまとめてありますので、このレンズの雰囲気が気になる方は、よかったらこちらもご覧ください。
–
とても長い文章の記事になりましたが、今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が誰かの何かの役にたてば嬉しいです。