こんにちは、おささるろぐです。
9月に入り朝晩は少し寒く感じ、秋の気配を感じる様になってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ぼくが住んでいる地域では日の出時刻がついに5時台となり(いままでは4時台だった)、夜が長くなり朝も遅くなってくることからも秋をひしひしと感じています。
そんなふうにして季節がグラデーションのように秋へ近づいているのがわかります。
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そこで、日の出時刻も5時台になったことだし、久しぶりに朝陽を見に行こうかなんて思い、とはいえまだちょうど5時くらいなので、相当な早起きが必要です。
しかもそれを遠い街で見るのなら、もっと早起きが必要になり、、、。
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ということで、わりと身近な場所で日の出を迎えたいな、などと自分を甘やかしつつ色々考えた結果、荒井山の展望台で朝陽を観ることにしました。
今回はそんなお話を写真とともに書いていきます、同じ様なアングルの写真が続きますが、もしよかったら最後までご覧いただけると嬉しいです。
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夜明け前に山へ登る

山へ来るのは久しぶり
今回、日の出を迎えることにした「荒井山展望台」は、山とはいってもスニーカーで登れる丘のような感じで、実際麓から展望台までは15分くらいで着いてしまう程です。
けれどそこから見える眺めは15分くらい歩いて登ったにしては素晴らしく、とくに夏の頃なら角度的にも日が昇るところをちょうど観られるので、大変良い山だと思う。
ススキと薄明のころ

夜は白々と明けていく
せっかくなら雰囲気のある朝風景を撮りたくて、今回もオールドレンズ(MC Rokkor-PG 50mm F1.4)で撮影することにした。
このレンズには少し特徴があって、いちばんの開放F1.4だと独特の甘い写り方をして、それが普通の風景だとはっきりとしない感じに写ってしまうのだけれど、白々と明けていく空ならば美しく撮れるのではないかと思っていた。
思ったとおり、ススキと夜明け前はこんなにも甘く撮ることが出来た。
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「でもこのレンズちょっと重いんだよな、仕方ないか」なんて思いつつ、展望台に向かって登りの道を歩いていると、キツネくんと目があった。
最初は何しに来たんだみたいな雰囲気だったけれど、「おはよう、朝の写真を撮りに来たんだ、ごめんね、そこ通ってもいいかな」って声を掛けて、通してもらうことになった。
あの辺りから日が昇るんだ

円山に隠れるかなと思ってたけど
ぼくが今日ここで日の出を迎えようと決めた時、ひとつだけわからないことがありました。
それは日の出の正確な方角についてです。
いつものように「日の出・日の入りマップ」のサイトで今日の日の出角度を調べては来たのだけれど、もしかすると展望台からは日の出が円山にかかってしまうかな?と思っていたのだ。
地図上で角度がわかったとしても、標高のことや山の形のこともあって、実際ここへ来るまで日の出が円山にかからずに観られるかどうかまでは微妙だった。
でも、もし円山の影になったとしてもそれはそれで良いのです。
そう思っていたら、円山から少し左手の地平線あたりの空が濃い茜色になって来た。
「きっとあそこから昇るんだ」とわかった。
小さな鳥が日の出を告げる

あともう少しで日が昇る頃。
ぼくの背後から頭上を通り朝陽が昇る方へ、小さな鳥が綺麗な鳴き声で飛んでいった。
上の写真の中央に、とても小さく写ってはいるのだけど見えるかな。。
それはまるで日の出を告げるような出来事で、ぼくもこれには随分びっくりした。
久しぶりに朝の山に登ったご褒美かななんて思うと少し嬉しくなった。
ついに日が昇ります

お日様が顔を出します。
小鳥の声が遠くなった頃、地平線近くの雲から朝陽が見えて来た。
なんど見てもこの瞬間は息をのむほど美しい。

まばたきをする度に太陽はじわじわと昇ってきて、
そして周りの空の色を濃くしていく。

そして丸い太陽の形が全部見えて来た。
周りよりも早めに日を浴びる高層ビルや、円山の輪郭が徐々にくっきりと見えてくる。
朝を街に分けていく頃

誰の元にも届いていく
太陽の明かりは街全体を照らしていき、みんなの元に届き始める。
ぼくはその様子を綺麗だなと思いながら、丘の上でじっと見ていた。
朝陽を浴びながら下山する

小さな木の実と朝焼け
丘の上から下りつつ、綺麗な瞬間があると写真もカシャカシャ撮った。
というか、この朝の時間は全部綺麗で美しいのだけれど。
そして木々のある所では木の実が見えたので、そこにフォーカスを当てて朝陽を撮ってみた。
なんかいいな。

帰り道、キツネくんには合わなかった。
いや、もしかしたら、どこかからかぼくのことを見ていたかもしれない。
さっきは道を譲ってくれてありがとうね。
徐々に明かりが強くなっていく

空も明るくなっていく
太陽の明かりはさっきよりもどんどん明るく、強くなっていく。
まぶしくて、体がぽかぽかするような暖かさも感じる。
気がつくと空の色も薄く、そしてだいぶ明るくなっていた。
レンズに反射する光も強く

朝のレンズフレア
太陽の明かりが強くなったのは、強い光源にレンズを向けた時に発生する「レンズフレア」という光がもれるような現象からもよくわかる。
レンズフレアの雰囲気はレンズによって違うが、近代のレンズではできるだけ出ないように工夫がされているので、オールドレンズを持って来てやっぱりよかったと思った。
だって、レンズフレアで朝の光の強さを感じられるなんて、何だかちょっと嬉しいんです。
朝の小さな花

白露の頃。
いまは二十四節気でいう「白露」の頃ですが、その通りというように朝露がキラキラと輝いている。
そして小さくてかわいい花が咲いていたので、思わず一枚撮った。
朝と植物。

麓まで戻って来た
麓まで下ると、ここはまだ朝の明かりが届くかどうかの頃。
シルエットになっている植物がとても綺麗だ。
今日も始まっていく

そして朝になっていく
朝が街全体に広がっていって、今日が始まっていく。
良い日になりますように。
そんなことを思いながら家に帰ります。
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あとがき。
この日は十五夜の翌朝のことだったので、月が西の空へ沈む様子も撮りたいなと思っていた。
でも、二兎を追うもの何とかって言いますよね。
だから、日の出を見るだけ、それだけがいいと思ってここで日の出を見ることにしました。
久しぶりに山へ登ったことも、朝陽を見たことも心地よくて、しばらくはこの記憶だけで楽しめそうだな、なんて思うほど美しい朝のひとときでした。
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アクセスについて
最後に、この場所へのアクセスですが、地下鉄東西線円山公園駅からだと、マルヤマクラスの南側にあたる南1条の通り(裏参道ともいいますよね)へまずは出ます。
その道を円山の方へひたすらずっと昇りながら進み、左手に円山動物園、右手に円山陸上競技場を見て、それでもまだ真っ直ぐ進みます。
そしてセイコーマートのある交差点を過ぎると、右手に荒井山緑地公衆トイレが見えてくるので、その辺りから登りました。
🚌バスでいくなら、円山公園駅前から出ている「円14荒井山線」か、「くらまる号大倉山線」で、バス停「荒井山」で降りると、上で説明したセイコー的の交差点近くなので、わりと近いかもしれません。
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雪が降るまでなら軽いハイキングには良いのではないでしょうか。
一応歩きやすい靴とか帽子とか両手が塞がらないリュックとか、あとは飲み水や虫除けとか、最低限の準備があると良いですよ。
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他にも、朝焼けや日の出や朝陽のことを書いた記事は「朝陽や日の出」というタグでまとめてあります。もしよかったらこちらもご覧ください。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が誰かの何かの役にたてば嬉しいです。