丘珠空港緑地(北西地区)、広い空が夕方の淡い色から暗くなるまで見ていた。

丘珠空港の北側で夕方をRookorレンズで撮影した

空港のすぐそばだから空が広く見えて、夕方の色も美しく見えるのだと思う。

白い月も、沈んでいく太陽も、夕暮れに染まる飛行機も。

空にまつわる多くのものが、刻々と変わる夕方の色と一緒に見られる。

そんな場所はなかなか無いと思うけれど、ここにはあるのです。

雪解けの季節に、丘珠空港緑地を散歩した。

2021年3月20日

雪解けの季節に、丘珠空港緑地を散歩した。

2021年にも同じ場所で写真を撮って記事にしていましたが、その3年後の2024年の3月に、今度は長い時間をかけて夕方を撮影した日のことを書いていこうと思います。

結論からいうと、まだ雪が残る3月夕方の空は、淡いブルーが美しく印象的だった。

そして、夜になるにつれその色が刻々と変わっていくのを見ていると、なんだか穏やかな気持ちにさえなっていました。

丘珠空港のすぐ側にあるこの場所だからこそ、高い建物も視界をさえぎるような物もなくて、どの方角の空も広く良く見渡せるのです。

オールドレンズで撮っていく。

この記事の何日か前に、5千円ちょっとくらいで手に入れた中古のオールドレンズ「MC W.ROKKOR 28mm F2.8」で撮影した写真とともに、この日のことを詳しくお話していきます。

この記事で載せている写真は同じような構図になりますが、よかったら最後までご覧ください。

丘珠空港緑地(北西地区)から見える空の広さや美しさが、少しでも伝わると嬉しいです。

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まだ雪の残る3月の夕方、月の出の時間から撮り始めた。

雪が残る丘珠空港緑地の北西地区

丘珠空港緑地(北西地区)のこと。

はじめに、今回の記事で書く丘珠空港緑地(北西地区)について簡単に説明しておこうと思います。

この緑地について簡単に説明します。

丘珠空港緑地は、丘珠空港の北西と南東を囲む様に配置されている公園で、北西地区と南東地区と、その2つを繋ぐ北東地区の、大きく3ブロックに分かれています。

この記事で書いている北西地区は、小高い起伏のある丘や、ランニングコースや遊具があり、平日も休日もたくさんの方で賑わっていますが、とても広い緑地なのでゆったりとした雰囲気です。

丘珠空港緑地南東地区

丘珠空港緑地南東地区の丘で夏の風を

2017年7月21日

南東地区については2017年に「丘珠空港緑地南東地区の丘で夏の風を」という記事に書いていました。小高い丘の上から飛行機やヘリコプターを眺める事が出来たのをいまでも覚えています。

この公園はいつ頃からあるのか。

そしてこの公園の歴史についても簡単に触れておきます。

計画から完成までの道のり

札幌市が平成10年に策定した「丘珠空港周辺のまちづくり構想」により計画され、平成13年より用地取得を開始、平成17年度から整備着工、こちら北西地区は平成28年(2016年)に完成しています。

いまが2024年なので、北西地区はまだ8年しか経っていない出来たばかりの緑地といえますね。

その新しさにくわえて、整備も綺麗にされているので、爽やかな風を感じながら散歩やランニングをするにも良い場所だと思います。

大きな木が印象的な場所

MC W.ROKKOR 28mm F2.8のレンズで撮る3月の夕方の青空
3月の夕方の空

丘珠村界通線について

丘珠空港緑地(北西地区)は、上の写真の木がある道路「丘珠村界通線」で2つに分かれていて、この道よりも北側にあるエリアは「きたかぜ広場」という名前がついています。

実はこの「丘珠村界通線」はとても古くからある道のようなのです。

丘珠村界通線の歴史を辿ってみた。

たとえば、1915年の地図ではこの場所が実線で描かれているので、おそらく道として使われていたと思われます。

そしてこの周りにある栄町や丘珠の宅地開発が大きく進んだ1975〜1976年の地図では、東側でクランク状になりながら、道道花畔札幌線に接続されているのが確認出来ます。

大きな木のある通りの風景

そんな、長年地域の人に利用されてきたであろう「丘珠村界通線」の大きな木のある風景。

これもまた、昔から多くの人が見てきたものかなと思うと、レンズをくるくる回しながら大切に撮影したくなるのです。

手稲山が見える空にトキエアが離陸していく。

丘珠空港から離陸するトキエアの飛行機

新たな航路が生まれる。

2024年1月、新潟空港を拠点とするトキエアは、新潟空港と丘珠空港を繋ぐ運航を開始しました。

はじめは週に4日1日2往復の運航でしたが、その後2024年7月からは毎日運航になっています。

トキエアの設立は2020年、大手の航空会社に属さない独立系の航空会社で、しかもその名前は絶滅危惧種の鳥「トキ」から由来するものだと知りました。

そんな力強くも感じるトキエアの航空機が離陸していくのを、たまたま目にしました。

夕日とトキエアの航空機
夕方の空と飛行機

新潟はどんな街なのかな。

トキエアの飛行機はあっというまに遠くなっていきます。

あと1時間半くらいしたらあの飛行機に乗っているひとは新潟に降り立つのだなあ、新潟はどんな街なのかな。

なんてつい思いを巡らせてしまいます。

MC W.ROKKOR 28mm F2.8のゴースト、なんか可愛い!!

SONY α6500 / MC W.ROKKOR 28mm F2.8
ISO100 0ev 1/2000sのカラフルなレンズフレア
札幌東区の夕方の空

可愛いゴーストが写っている

トキエアを見送ったあと、その次に離陸した飛行機を撮っているあたりで気がつきました。

先日中古で5千円ちょっとで買って、今日こうして試し撮りに使っている「MC W.ROKKOR 28mm F2.8」のレンズ。

なんか可愛いゴーストが写るんです・・!!

黄色とピンクの楕円形のゴーストが、飛行機の近くで幾つか写っている。

空の色の感じもホワホワっとした写りもなんかいいな!!

ちなみに色や明るさコントラストの調整は、Macの標準アプリ「写真」にPixelmator Proをプラグインで使っていて、その中のプリセット「モダーンフィルム」の002番を当て、その後手動で微調整しています。

レンズのゴーストとは

ゴーストというのは、レンズが光に反射して生まれる現象で、現代のレンズでは抑えられるような設計になっているのですが、昔のオールドレンズではよく見られるものです。

太陽とかの強い光に向かって斜めに丸や楕円がいくつか連なって写ったりするのがよくあるゴーストです。

レンズの近代化にあわせてこうしたゴーストやフレアというものは徐々に抑えられていくのですが、ぼくは昔からレンズのゴーストが好きで、こんなふうに可愛いゴーストが出るレンズに出会えて凄く嬉しい。

しかもちょっと頑張ったら買える値段(5千円ちょっと)だったし。

このレンズのレビュー記事が少なかったので

記事の中で「このレンズの試し撮りを」なんて書いていますが、そもそもこのレンズについてのレビュー記事がネットを探してもそんなに無かったのです。

そのため、このレンズってどうなんだろうと思っているどなたかのお役にたてばいいなと、この記事ではレンズのこともあわせて書いています。

日没の時間が近づいてきた。

3月の夕方と丘珠村界通線
夕方の月と飛行機
マジックアワーの空と飛行機

夕方と夜のあいだ。

太陽の日差しで熱を帯びて、残雪を溶かしていった「丘珠村界通線」のアスファルトも、徐々に冷えていく時間です。

空の色はさらに淡いブルーとなって、まだ強い日差しを受けている上空の飛行機だけが夕日に染まっています。

3月の札幌市東区の日没

夕日が山に沈むのを見ていた。

そして太陽はあっという間に山の稜線に隠れていきます。

でもまだもう少しこの場所で空の様子を見ていたいのです。

丘珠空港緑地(北西地区)へのアクセス方法について。

マジックアワーと飛行機

丘珠空港緑地(北西地区)へバスで行くなら 🚌

丘珠空港緑地(北西地区)は地下鉄東豊線の栄町駅から徒歩だと25分くらいで着きます。JR学園都市線の百合が原駅から歩いても同じくらいの時間です。

近くにはバス停もあるので、丘珠空港緑地(北西地区)バスで行く方法を調べてみたので下にまとめておきます。

もしかするとぼくの調べや記載が間違っていたりするかもしれないので、バスで行かれる方はバス路線や時刻表をしっかりお確かめのうえ行ってみてくださいね。

• 丘珠空港緑地(北西地区)へ、地下鉄東豊線「栄町駅」からバスで行く方法

丘珠空港緑地(北西地区)バスでのアクセス

地下鉄東豊線の栄町駅から、中央バス「栄20」か「栄23」の「あいの里4条1」行きのバスで、「丘珠空港北」のバス停で降りると、丘珠空港緑地(北西地区)まで徒歩5分くらい。

夜になるころ。

夜になり月が見える丘珠空港緑地

「丘珠村界通線」から見える空は夜の色になって、暗くなったぶん月もよく見えて来ました。

実はこの「丘珠村界通線」ですが、将来的に空港の敷地になってしまうかもしれないのです。

というのも、札幌市は2030年までに丘珠空港の滑走路を延伸する予定でいて、札幌市のサイト「丘珠空港の将来像」というページにあるPDFイメージを見てみると、延伸範囲に「丘珠村界通線」のあたりがかかっていました。

丘珠空港の将来像

この道がなくなってしまうかもしれない事はとても悲しいのだけれど、この道があるうちに自分の目でみて、実際に歩いて、そうやって自分の記憶に焼き付けておくこともまた大切な事のひとつだと思っています。

いつか行ってみたいと思っていた駅、近所にあってまだ一度も行っていないけど気になっている飲食店、そして夜になるまで写真に撮って歩いてみたいと思っていた道。

そこにあるうちに、気になった時に、自分の意思で訪れる行動力を持っていたいです。

まとめ

丘珠村界橋と日暮後の夜と烈々布北支線3号線の灯り

素敵なレンズに出会えました。

この日の撮影で使ったのは、今年の春頃に中古で数千円で手に入れたレンズ「MC W.ROKKOR 28mm F2.8」です。

すっかり夜になるまで撮影していました。

このレンズが写してくれる3月の夕方の淡いブルーの空、黄色やピンクのかわいいゴースト、夕日に染まるトキエアの航空機。

この場所で見る事ができる多くのものを、とても雰囲気よく写してくれる素敵なレンズでした。


丘珠村界橋のあたりで。

夜になった1枚は、「丘珠村界通線」が「篠路通」にぶつかる所にある、丘珠村界橋のあたりから。

ピントをわざと外して、向こうに見える「琴似栄町通」と「篠路通」の交差点の信号や街灯が玉ボケになるように撮ってみました。


この辺りの広い空が、夕方から夜になるまでの色や明るさが変わっていくまでの時間を、こんなにもゆっくり眺めて過ごす事が出来て満足しつつ、レンズの試し撮りにしては随分長い時間撮り続けてしまったなと思いながら帰るのでした。

この日みた風景をしっかりと記憶に留めて置きたくて、いつもより長めの文章になってしまいました。いつかこの道が空港の敷地になったとしても、この日みた淡いブルーの空はいつでも思い出せるように。

この記事がどなたかのお役にたてば嬉しいです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

丘珠空港緑地の北西地区から見る日の出

【札幌の朝陽】丘珠空港緑地の北西地区は、日の出が美しい場所!

2024年10月5日

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