三角山から見た札幌の街に昇る朝日が感動するほど美しかった

三角山の日の出

早朝4時30分に起床。

カーテンを開けてもあたりはまだ真っ暗。

顔を洗って、

昨晩用意しておいたものに着替えて、

11月初旬のある日に暗闇の中、僕は家を出発しました。

まだ数えられるほどしか登山をした事がないのだけれど、これはいつかやってみたかったのです。

札幌円山日の出登山

雪の円山登山、冬の山頂では日の出が綺麗。道具や服装の事も。

2022年12月20日

それは、山頂から眺める朝陽。

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山頂から日の出を見るということ

だって山頂から日の出を見るなんて絶対楽しそうじゃないですか!

まぁ昔はインドア派だったので、「休日の朝なんてのんびり家で寝ていたい」とか思っていましたが、写真を撮るようになってからは不思議とこんな風に外へ出たくなるようになったんです。

外へ出ると色々な景色や四季を感じだりできますから僕の暮らしはカメラがきっかけで楽しく変わりました。

しかも札幌だと少し遠くへ行っただけで大自然が溢れていますしね!

ところで、そもそも日の出ってどう定義されてるんでしょう。

日の出(ひので、英: sunrise)、とは、太陽系の自転する惑星や衛星において、1日に1回太陽が地平線の下から昇る現象である。ーwikipediaより引用

なるほどー、やたらと格好良い文章ですね。

遮るものが少ない北海道(札幌)なら、案外見られる所があるんじゃないだろうか」と僕は考えました。

写真を撮り始めてから札幌には自然がいっぱいある事も知ったし、それを楽しまないなんてもったいないと気がつくようになったので、「日の出が見られる山頂」もきっとどこか良い場所があるだろうと。

多分、大抵の人は「山から日の出を見る」となると、高山の山小屋泊やテント泊だったりだと思うのですが、僕は高山へ登るための装備も体力も技術も足りてない。そもそも残念な事に高い所が苦手なんです!

それでも山頂から朝日を見てみたかったんですよ!

三角山は日の出スポットとしてどうなの?

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僕がよく登るのは三角山なので、最初に三角山が候補として思い浮かびました。

「そんな低山から見る日の出ってどうなの?」って正直思いつつ、一応調べて見ました。

すると、山頂からの眺望と日が昇る方角はだいたい一致していて、しかも標高311m昇るだけ。時間も30分位で登れるし、これなら少しの早起きで目的を達成できるかもしれません!

しかし眺望はどうなんだろう、「標高311mから見る日の出は期待できる雰囲気なのかなあ」と、この時はまだそう思っていました。

結論、「登ってみないと何もわからないので、早朝の三角山に登ってみる」

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さっそく次の休みが晴れだとわかったので、朝の三角山に登る準備をしました。でもひとつとても重要な事があります!

11月の札幌むちゃくちゃ寒いんです。

しかも早朝はさらに寒い!暖かい格好は必須!

防風にもなるレインジャケットとケシュアのフリースに暖かい帽子。それと暗闇を照らすヘッドライトと、寒いはずの山頂でホットコーヒーを飲む為のコッヘル、朝日が昇る方角を確認するためのコンパスも持って行きました。

写真にはないけどフリース素材の首巻きとか手袋、雨降った時の事考えてレインパンツと足元に装着するゲイター、替えのインナーや帽子、あとはタオルとかカイロ、スポーツドリンクと水なんかをザックに入れて持って行きました。

食事は恥ずかしながらバターとジャムを塗っただけの食パン。。。と、チョコレート

朝の薄明かりの中、無事に登頂!

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登りはあまり厚着をせず、できるだけ汗をかかないようにして登りました。濡れた体が冷たい風に当たると体温は急に奪われて当然低山であっても低体温症になったりするからです。

そんな事を気をつけながら、ついに早朝の山頂へ到着。

山頂から見える札幌の街が少しずつ明るくなっていって、辺りで鳥の声も聞こえ始めます。

この時間帯は「薄明」っていうんですね、日の入り後はマジックアワーとか聞きますよね。

大気などの影響により、日の出直前及び日の入り直後の数十分間は空が明るい。これを薄明(はくめい)という。ーwikipediaより引用

登っている最中はヘッドライトをつけたりもしましたが、むしろ見にくかったです。

僕のヘッドライトが直線的なLEDタイプで、薄明かりの中だとかえって眩しいのです。登山用拡散タイプのヘッドライトなら見やすくて役に立ったんじゃないかと思います。

でも薄明かりに目が慣れてきて、ヘッドライトなしで慎重にゆっくりと登ることを心がけました。

ただこれは朝の薄明かりがあるおかげなので、そもそも暗い中に山へ登るのは明るさの足りなさや前述の気温のことや動物との遭遇など危ないことが沢山あり、リスクが大きいと思います。

そして朝日が昇り始めます

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とにかく感動しました!めっちゃ綺麗!

日の出なんてお正月のテレビ中継でしか見た事がなかったので、この光景は良い思い出になるんだろうなって思いながらぼんやりと眺めていました。とにかくきれいでした。

札幌の街に朝日が降り注ぎます

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街に朝がやってくるのをぼくは見ていました

眼下に広がる街を見ていると、朝が始まるがやがやとした雰囲気が感じられてきて、この街の今日が始まるのが不思議とよくわかります。

始発のバスや電車、徐々に明るくなる街は色々な始まりの音や色や匂いで溢れてきます。

すると、いつの間にか自分の体まで朝日でぽかぽかと温かくなってきます。とても心地が良く、眠ってしまいそうと言いたいけれどその逆で頭がスッキリする心地良さです。

早起きは三文の徳なんて言うけれど、少なくとも朝日を浴びる事が体に良さそうなのは確かだなと実感しながら、いつの頃からか忘れてしまっていた子供の頃に感じた朝起きた時の爽やかさまで思い出しました。最高に気持ちが良い!

そしてコッヘルで温かいお湯を注ぎインスタントコーヒーを飲みます。

ジャムとバターだけ塗った食パンだけど心地よい朝の光の中ではこの上なく美味しい!ジャムパン最高!!

そろそろ気をつけて下ります

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登る時はまだ薄暗かった三倉の大下りにも明るい朝がやってきて

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三角山の西側に位置する福井や平和の町にも朝の光がとどきます。

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週末は三角山登山の休憩場所にもなるこぶし平も、まだ誰も居なくて静かな朝です。

心地よい下りの登山道

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落ち葉と朝の光の下り道はなんとも言えない心地良いものでした。

早起きと気をつけて登るだけ

いくら薄明かりと言ってもやはり日の出前の登山道は暗いのです、十分に気を付けて登らなければいけませんし、早起きをするためにも安全に登るためにも前の日は早く眠らないといけません。それと必要な装備とその使い方をしっかり押さえておくという事も押さえておかなければなりません。

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でもその2つだけでこんなに綺麗な朝が見られるんです。

早起きと気をつけて登ること。

それとあとは天候に恵まれる事ですね、ぼくはこれが3度目のチャレンジでした。過去の2回はいずれもどんよりな曇り空でいつが日の出時間だったのかよく分からない位でした。それでも朝登山は気持ち良かったですよ。

今回の三角山登山で山頂に居合わせた初老の男性から「3度目でこれだけ綺麗な朝日が見られるならラッキーだよ」と言われたので、何度か試してみることが必要なんだとわかりました。

そして山に登った事のない人には薄明かり登山は難易度が高過ぎます、まずは明るい午前中に低い山を登ることから始めて登山ライフを楽しむと良いと思います。朝の日が登る前の薄明かりでも足元は暗いですし、朝露で滑りやすくなっているので、ちゃんと気をつけないといけないことは沢山あります。山に登ることにしっかりと慣れて、しかも朝日を見るような登山はさらにリスクをともなうことを理解して、その上で自分の責任のもと登るかどうかですね。

そもそも登山にはリスクがつきもので、それに加えてまだ薄暗い時間に登るというリスクの積み重ねがあることもちゃんと理解しておかないといけません。

また、2022年の冬に雪のある円山で日の出を見に登山をしてきました。どんな道具を使ったかや、その時の服装なんかも書いて置きましたので、よかったらこちらも読んでみてください。

札幌円山日の出登山

雪の円山登山、冬の山頂では日の出が綺麗。道具や服装の事も。

2022年12月20日

他にも、朝焼けや日の出や朝陽のことを書いた記事は「朝陽や日の出」というタグでまとめてあります。もしよかったらこちらもご覧ください。

もっと簡単に日の出を見るなら

冬至から1月の初めの頃なら、日の出時刻が7時台なので地下鉄で見に行くことも可能でした。難易度では地下鉄で見に行く方が圧倒的に楽でした。

まとめ

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山頂で朝日を浴びるのは最高の気分ですが、それは実際にそこへ行ってみないと感じられない事だと感じました。

実際に山頂から日の出を見て、心の底から「今日は良い日になりそうだ!」と感じる事ができました!

もし毎日の暮らしに疲れたら、また三角山からの日の出を見に行こうかなと思います。

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今回の早朝登山のスケジュール
11月初旬札幌の日の出時刻はだいたい6時10分位だから、この日の起床は4時30分と決定。
起床時間は逆算で、50分で登頂するとして5時20分に山の手登山口到着、4時50分に家を出発、4時30分に起床という計算です。
11月の朝は相当寒いので防寒は必須です、もう少し暖かい季節だと日の出時刻がもっと早くなりますが、それでも朝は寒いので十分に気をつけて登ります。
朝の薄暗い条件も重なりますから、とてもリスクの多い登山だと思ってください。低山だってリスクはたくさんあります。
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