さてさて、ここ札幌でも12月に入ってから雪がどさどさ降って来て、山も登り納めかなあなんて思っていたのですが、以前山登りをしていた時に冬の三角山へ何度か登っていたことを思い出しました。
そこで、円山ならもう少し楽に登れるかなと思い、今回は冬用の登山ウエアや帽子や手袋、インナーや靴下を準備しました。
そして以前、雪のある冬の三角山へ登った時にあるといいなと思っていた、チェーンスパイクも用意して登ってみることにしました。
この日は天候がそれほど良いわけではありませんでしたが、山頂から朝の太陽を見ることができ、チェーンスパイクの効果もしっかり感じることが出来ましたので、そんなお話を書いていこうと思っています。
チェーンスパイクとはどんなものかってのがわかるように、写真も載せておきますね。
そして、冬山にどんな格好で行ったら良いかと思っている方も多いかもしれません。
冬山は低山だとしても夏とは大違いで危険もたくさんありますから、「みんなも雪山へ行こうー!」なんて無責任なことを言うつもりは全く無いのですが、ぼくはこんなふうに登って来ましたよという視点で書いていきますので、もしよかったら最後までご覧ください。
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冬至の頃、日の出は午前7時

まだ街灯の明かりで歩く頃
円山登山口へ着いたのは、午前6:20ころでした。
冬至の頃なので日の出時刻はだいたい7時ちょうど頃です。
ゆっくり30〜40分掛けて登ったとして、ちょうど日の出時刻に山頂に着くかなと予想し、時間を逆算して家を出て来ました。
この日は車で円山公園近くのパーキングに車を停め、そこから10分ほど歩いてきました。
この時間帯であれば、周辺のパーキングでも料金はお手頃だったためなのですが、地下鉄東西線の始発に乗ってやってくるとかも遠い駅でなければ可能かなと思います。
日の出時刻に着かなくても安全に登る。
結果から言ってしまいますが、ぼくは7時ちょうどには山頂に着かず、その時間を少し過ぎていましたが、空は曇りがちで、山頂に着いてからしばらくすると太陽の明かりが見えてきたという感じでした。
そもそも雪山は夏ほど安全ではないですし、まだ暗い中を歩いて登っていくのですから、無理はせずそして焦らず、きちんと安全を確保して、天候と相談して登ることが大切かなと思っています。
写真も撮ってきましたので、よかったらご覧ください。
まだ暗い中、登り始めます。


薄明かりの中で。
円山の登山口から登りはじめましたが、辺りはまだ暗く、それでも朝の薄明かりと、それに目がなれてくるおかげで、先が全く見えない真っ暗闇という訳ではありません。
それでも、昼の登山とは全く違うので、ヘッドライト(ヘッドランプ)はしっかり持ってきました。
以前にも記事にして紹介していましたが、ぼくはGentosの「CP-095D」というヘッドライトを使っています。単三電池で駆動でき、わりと広域を照らせること、明るさの強(ハイ)と弱(Eco)モードと赤色LEDモードの三段階があり、普段は災害用として自宅に保管してあり、山に登る時や星空を観にいく時にも使っていて便利なヘッドライトです。
何より汎用性が高く手に入れやすい単三電池で駆動できるというのが災害時にはベストだと思っていますし、頭につけることで懐中電灯のように手が塞がることもないので、こんな日の暗い中の登山でも効果を発揮してくれます。

というか、こういう明かりが無いと辛いです。これは頼りになるヘッドライトです。
それと、今回は試しにキャンプなんかで使う小型のLEDランタンもザックのチェストベルト(胸の辺りを閉めるベルト)に取り付けて登ってみました。

写真は下山時に撮ったもので、辺りがもう明るくわかりにくいと思うので、帰宅してから部屋を暗くして撮ってみたのが下の写真です。
こんな感じでザックに取り付けて足元の辺りを照らして歩きました。

付属のカラビナみたいになってるところを開いてチェストベルトにつけました。
今回背負ったザックは前にこのブログでも紹介したケシュアのリーズナブルでシンプルデザインのものです。気になる方は下の記事もあわせてお読みください。
足元を結構明るく照らしてくれるのがよかったですね、そしてランタンなので明かりが広がるのもみやすかったですよ。
ただ胸の辺りでゴロゴロする感じはあったので、邪魔だなと感じる人もいるかもしれません。

手に持った感じはこんな感じ、小型でちょっとした防水性能もありますし、いざとなればモバイルバッテリーとしても役立ってくれるので、こういう使い方もありかなと思いました。
ぼくが使ったのはこの商品です。
以前はもっと素敵なLEDランタンを持っていたのですが、誤ってアスファルトの上に落として壊してしまったんです。。
今後もこういうこともあるかもなと思い、少し安めのものを買い直しましたがサイズも小さくて、これはこれで良いなと思って使っています。
チェーンスパイクも大活躍でした

滑らずに歩ける安心感と楽さ。
冒頭でも少し書きましたが、以前に雪の三角山へ登った際、軽アイゼンかチェーンスパイクがあった方がいいなと思っていました。
靴だけで登っていると、登っている際にずるずると滑ってしまい、ただひたすら体力を消耗してしまうのです。
冬山は低山だとしても汗冷えで低体温などになったりしない為にも汗をかかずに登るのが良いのですが、そういったためにもしっかりとグリップが効くアイテムがあると良いという訳です。
そのため今回はモンベルでチェーンスパイクを購入して登山口で取り付けて登ってきました。
軽アイゼンとチェーンスパイクのどちらを買おうかと迷いました、まあ両方あれば良いのかもしれませんが、今回はどちらかひとつだけ準備しておくことにしました。
結果としては、チェーンスパイクを選択しました。
理由は、色々な靴に取り付けられそうで歩きやすそうで取り付けや取り外しも簡単そう。そして今回のような冬の低山だけではなくて、ぼくの場合は雪原の写真を撮りに行く時など、氷のような雪の上を歩く時にも使えそうだなと思ったためです。

安全と安心、そして試着も出来たのでモンベルにした。
Amazonでチェーンスパイクを検索すると下の商品のようにずいぶんと安く手に入るものもあります。
実際ぼくもこういうのでも良いかな、、とも思いましたが、安全のために使うものなのでせっかく買うなら自分が信頼しているメーカーのものを選びたいなと思い、また店舗で装着テストもさせてもらえたので倍くらいの値段がしましたがモンベルのものを購入しました。
とりあえず安く使ってみたいというのならAmazonで安めのものを買うのもありかなとも思います。
で、モンベルの店舗へ行く際に今回の登山で履いて行く予定だったケシュアのスノーブーツを履いていき、店舗でサイズ感を確かめさせてもらいました。
モンベルで買うのはリアル店舗があってサイズ感チェックも出来るという利点もありますよね。
チェーンスパイクがあってよかった。
今回、チェーンスパイクを用意しておいて本当によかったです。
爪は軽アイゼンほど長くはありませんが、しっかりとグリップしてくれて足が滑ることも殆どなく、そのため無駄に体力を使うこともなく、かなりスムーズに登っていくことが出来ました。
ケシュアのスノーブーツにもしっかり取り付けが出来て、途中で外れるなんてこともなかったので本当に買ってよかったアイテムでした。
ゲイターも大事ですよね。
また、このスノーブーツだけだと靴の上から雪が入って来て足が冷たくなったりもするので、ゲイターも装着して、その上からチェーンスパイクを履いて登ってきました。

ぼくが使っているゲイターはモンベルのGORETEXのものですが、とりあえず!というのならこちらもAmazon等で安いものがありますので、探して買ってみるのもありだと思います。
ゲイターの値段もほんと色々なんですが、これが有るだけで靴内の濡れや足元の冷えを防げるとかもあるので、とりあえず持っておいた方が良いかと思います。ホームセンターとかでも売っていたりしますしね。
とは言え、軽アイゼンやチェーンスパイクやゲイターまで用意すると結構な出費になりますが、冬山に登るのはそれくらいなことだと思うので、必要な出費かなと思います。
ただ、靴底に金具の滑り止めが付いている長靴を履いて登っている方も見かけますので、それもありかなーとは思いますが足の中が冷たくならないような対策は必要そうですね。
頂上へ着きました。

登りは40分くらいで着いた。
そんなこんなでゆっくり登っていたら、頂上へ到着しました。
日の出時刻の7時を少し過ぎたころです。
頂上から見える景色

街が朝の青色に染まる頃。
日の出時刻は過ぎていますが、山頂から見下ろす街並みはまだ雪と朝の青色に覆われています。
札幌中心地のビル群も雪でよく見えませんが、高層ビルの屋上で赤く点滅する灯りはよく見え、その辺りにビル群があるのがわかります。

そうこうしていると、空の色が明るくなってきました。
雪雲も少しずつ遠ざかって行くのがわかります。
雪の朝の青色がだんだんと優しい色に変わっていきます。

さらに南の方へ目をやると、淡い桃色が顔を出して来ました。
もしかすると朝の太陽を見ることが出来るかもしれないので、少しだけ山頂で様子を見てみます。
それにしてもこの日は山頂にはほとんど人がおらず、登っている際も何名かとすれ違ったり追い越されたりするくらいで、円山山頂の朝はかなり人気と聞いていたので、まるで貸切みたいで少し嬉しかったです。

朝陽の橙色が見えて来ました
ついに朝日が昇ってくるようです。
正確に言えばもう日の出時刻が過ぎてはいますが、ここから見える日の出であることは確かです。
重たそうな雲が少しずつ東の空へと移動していき、青空が優勢なオセロのようにどんどん広がっていきます。
そうすると、朝の橙いろが見えて来ました。

木々の隙間から太陽が顔を出しました
ついに今日の日の出が顔を出しました。
木々の隙間からパチリと撮影しておきます。
この季節だとこの角度で太陽が顔を出すのですね、この木々の隙間から撮影するのも素敵ですね。
人気のアングルなのでしょう、同じ場所から撮影されている方もおられました。
そろそろ下山しましょう。

帰りは動物園ウラから帰ります。
さてさて、ほとんど山頂に人がいないことを良いことに、少し長めに山頂へ滞在していましたが、身体が冷える前に下山といたします。
帰りは動物園ウラのコースを通って帰ることにします。

「天然記念物 円山原始林」と書かれた看板もあります。
指定年月日が大正十年とはとても歴史を感じます。

こっちのコースもトレースが付いています。
こちらの動物園ウラコースも人気のようで、ぼくが登って来たコースよりなだらかで、下りにゆっくり歩くにはとても良いコースです。

八十八カ所入り口の方へ
途中で木に留まっているエゾリスさんを見かけましたが、そっと遠くから見守りました。
そうすると次第にその木に小鳥が集まって来て、朝の綺麗な音が聞こえて来ます。
おじゃましてはいけないので、気が付かれないようにこっそりとまた歩みを進めます。



大きなカツラの木
気が付くと辺りは青空になっていて、それでも白い雪に覆われていると、時々どの辺りにいるのか分かりにくくもなりますが、ここまで来ると「大きなカツラの木のところだ!」とすぐにわかりました。
お気に入りの樹木を覚えておくのも良いものですね。

小川の段差を滝っぽく写してみたり。

やっぱり青い空が綺麗だったり。

円山公園の横を通って、駐車場へと戻ります。

朝が始まる頃。
すっかり辺りにも朝が始まります。
太陽の明かりは、まんべんなく朝を連れて来て、山頂だけではなくこの辺りでもすっかり朝の始まりです。

お疲れ様でしたー。
かなりゆっくり歩いて来たので、この辺まで来るとすでに8:20頃でした。
パーキングの料金を払って駐車場を出て、朝からやっていそうなカフェにでもいこうかな。
そんな、楽しい1日の始まりです。
他のアイテムや服装のこと。

冬山に必要なもの。
冬の登山なので、他にはニット帽と、手袋、それに耳が冷たいのも嫌なのでイヤーマフも持っていきました。
手袋はスキーなどでも使えそうな冬用のものを持っていきましたが、結局下のワークマンで購入した手袋しか使いませんでした。
けれど今回は気温もそれほど低くなかったためで、もう少し冷えていたら上のような厚手の手袋をつかっていたと思います。


イヤーマフは百均で買ったものです。
百均のでも、有ると無いとでは全然違います。
でもいつかは折りたたみが出来て持ち歩きに便利でもうちょいおしゃれな色のイヤーマフも欲しいです。
右のモンベルのスタッフバッグに入っているのは、先ほど紹介したモンベルのチェーンスパイクです。イヤーマフと並べるとコンパクトさがわかるかなと思って、並べて撮影しておきました。
スタッフバッグに入れておくとこんなにコンパクトなんです。
足元が悪そうな場所へ写真を撮りに行く際には今後携帯していこうと思っています。
チェーンスパイクをスノーブーツに付けた感じ
ちなみに、チェーンスパイクをスノーブーツに付けるとこんな感じです。

こちらも何かのお役にたてばと思い、写真に撮っておきました。
ケシュアのスノーブーツは上の記事で以前に書いていたものです。
インナーはモンベルのジオライン。
あと、写真はありませんが、今回着て行った服装ですが、上はインナーにモンベルのジオライン、その上に登山用の長袖シャツ、その上にケシュアのフリース。
そしてその上にモンベルの冬用ジャケットを来ていきました。
下もインナーはモンベルのジオライン、その上に登山用のズボン、そしてその上にモンベルの冬山用のアウターズボンという感じです。
登山の格好でよく言われることに、素材は化繊が良いというのがありますが、モンベルのジオラインは本当に使っていて快適です。
でもそれなりのお値段がしますので、もしぼくが今から冬用インナーを安く揃えようと思ったら、多分ワークマンのメリノウールのインナー上下で揃えるような気がします。
たしか上下ともにそれぞれ2千円もせずに売っていたような気がします。
気になる方は調べてみてください。
ソックスはワークマン。
ソックスはワークマンのメリノウールの厚手で長めの靴下を履いていきました。
これもかなりお安く売っていました、ワークマン本当にありがたい。。
カメラは持っていかなかった。
今回の記事に載せた写真は全てスマホで撮影しました。
出来ることならカメラで撮影したかったのですが、カメラとレンズを合わせると結構な重量になることや、ザックのスペースも必要なため、持って行くのは断念しました。
スマホも写真を撮るたびに手袋を脱いでぽちぽちやると手が冷たくなるので、手袋を履いた状態で物理ボタンを押して音声認識でカメラアプリを立ち上げるように設定して置きました。
これでおしまい。
これで冬の朝日を見に円山へ登山したお話はおしまいです。
冬山は夏と違って厳しい寒さや風や雪で、低山とはいえ十分に気を付ける必要があります。
なので、わけもなく「楽しいですよ!」なんてことは言えませんが、もし登られる方は十分に準備をしていかれるのが良いと思います。
他にも、朝焼けや日の出や朝陽のことを書いた記事は「朝陽や日の出」というタグでまとめてあります。もしよかったらこちらもご覧ください。
この記事がどなたかの何かのお役に立てば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。