冬の午後は夕方を挟んであっという間に夜になります。
飛行機雲みたいにゆっくり余韻を残す夏の夕方とは違い、
冬の夕方は一瞬に過ぎていきます。
あっという間に晩御飯の時間です。
今回は晩御飯アワーの少し前、江別市大麻という町にある「大麻銀座商店街」でのおはなし。
ぼくが歩いたこの通りはまるでカメラのレンズが光を集めるように夕方を集めて建物に反射させていたり、
スズランの花みたいにかわいらしいシルエットの街灯を夕方の空に際立たせていたりして、
寒い1月の外でもとても暖かな気持ちになる通りでした。
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橙色の西日がきれいです

こんなふうに狭くも広くもなくちょうどよい。
学校の廊下みたいにすれ違う人がなんとなく知っている人に見えてしまうくらいの距離感といえばわかりやすいでしょうか、でも実際には知らない人とすれ違いますけれど。
もちろん測ったわけではないのですが、いっぱん的な廊下幅と教室のドアの高さの比率はこの通りの幅と建物の高さと比例してるんじゃないかとか、ぼくが通ってた中学校の廊下は西側の突き当たりに窓があって、そこから射す西日が綺麗だったけなあとか。
そんなことを考えたりぼんやりしたりしながら橙いろの中を歩いていました。
西日の綺麗さなんて伝えきれない

どれくらいこの通りの西日がきれいかって、写真だったらこのくらい。
実際はもっとまぶしい感じや肌で感じる暖かさがあるから写真じゃ伝えきれないのがくやしいけれど、
「きょうもお疲れさん!」って言ってくれてるみたいに柔らかくて優しい西日です。
色彩のある冬

冬になると圧倒的な雪の白で覆われてしまう北海道の冬ですが、
この商店街にはさまざまなお店の色彩があり、
それに加えてこの通りから見える向こう側の団地の色も作りも綺麗な色形で、
雪の季節とは思えない鮮やかさが商店街全体にあります。
ぽかぽかとあたたかそうな西日

実際の気温は結構低いとは思うんだけれど、
暖かく感じるのがふしぎです。夕方って少しさびしい気持ちになることがありますが、
ここはそういう感じじゃなくてなんともいえない安心感とあたたかさがあります。
午後3時半の商店街

歩いているひともけっこう居て、人通りがとても多いというわけではないのですが、
ぼくが写真を撮っていたすこしの時間も何人かの人とすれ違いました。
あとで書きますがブックストリートの時はさらに人で賑わいをみせます。
大麻銀座商店街っていう名前です

北海道の人には馴染みの名前だけど、知らない人はびっくりするかもしれません。
「大麻」というのがこのまちの名前です。
大麻のまちはとても雰囲気があるので、いつかまた別のところも紹介したいです。
この通りには夜だけ空いている書店もあります

ブックバードというお店です。
あのすずらんみたいな街灯が点く頃、このお店は開きます。
そしていまこの商店街では月に一度「ブックストリート」という、古書の販売や本にまつわるイベントのある楽しい催しが行われています。
その日はこの通りにたくさんの人が来て、通りのあたたかさはさらに増し、それは寒い冬の季節でも普通に開催されているほどです。
普段使わない駅で降りて歩くだけで旅感あるかも

大麻銀座商店街はJR大麻駅北口から歩いて数十分、20~30分くらいかな。ちゃんと計ったことないからわかんないけど。。
でもだいたいそれくらいの位置にあります。本当に適当でごめんなさい。
そしてトライアルというスーパーもこの商店街に沿ってあり、ここではスーパーと商店街が共存しているのがよくわかります。
近頃は郊外にも巨大なショッピングセンターがたくさんできてそれは確かに便利なのだけれど、商店街ではこうやって季節や時間を感じられたり面白くてあたたかなイベントで人と出会えたりするという風に考えると、商店街はあらためてとてもすてきなものに見えてきます。
特にここでは商店街全体がこの西日みたいにやわらかくてやさしい感じがします。
実はこの商店街にあるパン屋さんも美味しいのですが、みなさん自分の足で行って確かめてください。ぼくあんまりグルメじゃないのでうまいこと書けません。。
普段JRを使わない人も、使うけれど大麻駅では降りない人も、休日に大麻駅で降りて歩いてみたらちょっとした週末旅みたいな気分になるかもしれませんね。
追記:大麻銀座商店街で月に1度開催されるブックストリートへ、電車で行ってきました。