二十四節気でいえば「芒種」
6月6日〜6月20日の頃です。
「二十四節気」もこれで9番目の節気となってきました。
暦の上では「麦や稲、穂(芒)のある穀物の種を蒔く頃」とされています。(芒は「のぎ」と読みます)
例年この時期、僕が住む札幌圏では、雨がしとしとと降っているイメージがあって、梅雨がないとされる北海道においても、雨続きの日々を表す「蝦夷梅雨」なんていう言葉もあるくらいです。
寒の戻りも感じずに、夏へ向かう。
北海道では蝦夷梅雨に加えて、一度気候が暖かくなったあとの5月下旬頃には寒の戻りを表す「リラ冷え」なんて言葉もあります。リラはフランス語でライラックのことで、ライラックの咲く頃に少しひんやりした気候に戻るといわれています。
それでも今年はこれらのようなことを感じることがありませんでした。冷えた日や雨が続く様な日はあまり無かった様に思いますし、それどころか6月に入って気温が上昇し続けているような感じです。
「このまま夏になるのかな」と、ぼんやりと思っていました。
真夏になってしまうと山歩きなどは汗だくになってしまい結構しんどいので、本格的な夏になる前に、以前から行ってみたかった場所へ訪れてみました。
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国営滝野すずらん丘陵公園へ

滝野すずらん公園の森ゾーンへ
今回ぼくが訪れたのは、「国営滝野すずらん丘陵公園」内にある、「滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園」という場所になります。
一言に滝野すずらん公園と言っても大変広大で、敷地面積はなんと約400ヘクタール!
広すぎてイメージが湧きづらいですが、とにかく一度に歩いて周りきれる感じはしません。笑
実際この公園は下の様に、大きく4つのゾーンに分かれています。
- 渓流ゾーン
- 中心ゾーン
- 滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園
- 滝野の森ゾーン【東エリア】
今回、ぼくはこの中で「滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園」を選び、森の中を歩いて来ました。
結論からいえば、初夏にはとても心地の良い、山の中歩きをすることが出来ました。
公式サイトを見ながらこの記事も読んでいただくとイメージが膨らみやすいと思いますので、滝野すずらん公園のWebサイト「滝野の森ゾーン」ページのリンクも貼っておきますね。
森の情報館からスタート

ここから歩き始めます
滝野すずらん公園は駐車場もいくつかに分かれていて、今回は「滝野の森口料金所」のゲートで入園料と駐車料金を払い、隣接の森口駐車場に車を止めました。
そしてそこから歩いて数分の場所にある「森の情報館」へ向かい、ここから散策をスタートします。
森の情報館はとても良い施設
「森の情報館」には、さまざまな生き物の情報や公園内の案内板、とても綺麗なお手洗いや自動販売機もあり、これから「滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園」を歩く人や、そこから歩いて戻って来た人にとって、とっても安心出来る施設になっています。
思わずゆっくりしちゃう良い場所なので、ひと休みにはうってつけです。
せせらぎの中を歩く

野牛沢川沿いをゆっくり歩く
今回のルートは、「森の情報館」からスタートして、鳥の目線を体感できる高さ5mもある「森の観察デッキ」を通り、野牛沢川にそって整備されている自然道を歩きながら、南駐車場のほど近くにある「みずなら広場」まで行きます。
そして来た道を折り返し、こんどは「トンボ池」、「田んぼの広場」、「ホタル池」などを観ながら「ハルニレ広場」で折り返し、「森の情報館」まで戻ってくるという計画にしました。
野牛沢川は穏やかな小川で、コロコロと綺麗な音を立てている清流の横を歩くと、初夏の少し暑い日の中でも涼しげで、とても大変心地が良いものでした。
途中、気をつけてよく観ていると、街中では見かけることのない季節のお花を見かけたりするので、ゆっくりゆっくり自然を楽しむ様に歩きました。
格好や持ち物について

どんな格好で行ったか
そもそもぼくが滝野すずらん公園へ来たのは高校生の炊事遠足以来だったような気がします。
あれからずいぶん経ってますね。笑
その時はおそらく「渓流ゾーン」の炊事遠足広場という所へ行ったのだと思うのですが、キャンプに行くような格好だった様に記憶しています。
でも、今回の「滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園」は完全にトレッキングで、登山の様に山の上を目指すわけではありませんが、山の中をひたすら歩く感じです。
事前にそういう場所だとわかっていたので、三角山とか藻岩山へ登るときのような登山の格好をして訪れました。
KEENのライトトレッキングシューズに、モンベルの化繊生地の夏用長袖と長ズボン、靴下はワークマンのメリノウール、帽子はケシュアの化繊生地のもの。ザックもケシュアの安くて実用的なやつです。
ワークマンで揃えて良いと思います
これらはどれもぼくが登山を始めた頃に買ったもので、それなりのお値段がしたので大切にもう何年も使い続けていますが、これからお手軽に外歩き用の格好を用意するとしたら、どれも大体ワークマンなんかで揃えても良い気がします。
選ぶ際に気をつける事としては、肌に身につけるのは発汗した際に乾きやすい化繊のもの、ダニや虫さされ防止のために長袖と長ズボン、靴下も同じ理由で短くなくて普通に長いやつ、そして熱中症にならないように帽子は持っておいた方が良いです。
帽子は化繊の風通しの良いものを選んだ方が熱気がこもりにくいので良いでしょう。化繊だと軽いですしね!
あとは蒸れにくいレインウエアがあると安心ですね。これも高機能やブランドを求めると大変お高くなってしまうのでワークマンで探すのもありです。でも、そもそも雨が降っているもしくは降りそうな時には行かないという考えで予定を決めたり行動するのがベストだと思います。
靴についてはトレッキングシューズが良いと思いますが、山登りしたり岩場を歩いたりするわけでもないので、歩きやすいスニーカーでも良いと思います。
途中、ぬかるみの場所が一箇所あったので、そこだけ注意して歩けば大丈夫そうです。
これから登山もしたいよ!って人は
まずは書籍でイメージを膨らませるのもあり
「これを機会に本格的に登山を始めたいんだ!」という方には、ぼくの愛用書でもある「私の山道具」シリーズをおすすめします。
この書籍は主に女性向けの内容とはなりますが、機能的かつデザインが良いウエアや山道具が、沢山の写真や読みやすい文章とともに紹介されていて、男性でも色彩デザインが好きだったりこだわりの道具を探したいなんて方なら、十分に楽しめる内容だと思います。
ぼくはこの書籍で色の組み合わせ方を参考にしたり、皆さんどういう山道具を所有して使っているのかという所から、自分にはどんな道具が必要かなと考えるヒントにしています。
初版が2011年と結構前の本ですが、個人的にこの2冊はたいへん良書だと感じていて、部屋の本棚にずっと置いてあり、山道具のことを調べたり購入を検討する際の参考にもしています。
もちろん当時のウエアや道具は廃盤になっていたりもしますが、道具の目的用途や色の合わせ方というのはそれ程大きく変わることは無いのかなと思いますし、いまだに廃盤になっておらず販売されているウエアや道具があれば、それはずっと使い続けられている定番のアイテムとも言えるでしょうね。
あとは忙しくてなかなか自然のある場所へ行けない時なんかも、パラパラとめくって「また山に行きたいなあ」なんて思いを馳せる時にも重宝しています。
登山用のウエアや道具はそれなりのお値段がするものなので、書籍でこんなふうに誰かが使っているものや着こなしを見ておけば、自分に合ったものや好きなものが探しやすくなるんじゃないかなと思います。
山と渓谷社から出ている書籍なので、ファッションだけに特化しておらず、機能面や所有して使う喜びみたいな内容の濃さも嬉しいところです。
持ち物について
お水やお菓子は持っていこう!
ザックはあまり大きくなくても良いですが、かならず飲み水は持っておきましょう。それとバテないように軽くて食べやすいお菓子とかもあると良いでしょう。
いざという時のために絆創膏とかを持っておくと安心ですし、キャンプや登山もこれからしたいと思っていたら、使いそうな救急用具を小さなポーチに入れて「エマージェンシーキット」を用意しておくのも良いですね。
こんなふうに既にセットになっているものを買っておいてもいいですね。
と言った感じで、あまり色々持って行ってもザックが重くなりますし、必要最低限の物を持っていくと良いですよ。
ぼくはそれに加えて、いつもご紹介するこれも持っていきます。
この単眼鏡は少しだけ遠い所にいる鳥を見たりするのに便利で、小型で軽量なので持ち歩くのも邪魔になりませんよ。
「これいつも紹介してるね!」って言われそうですが、本当にぼくにとっては「外歩きの友!」という感じで凄く愛用しているのですよ。
メガネを掛けている人はアイカップが邪魔かもしれませんが、アイカップは引っ張ればカポッと取れるので、メガネを掛けたままでも使えますよ。
とっても良い場所でした。

有料施設だけど行ってよかった!!
「国営滝野すずらん丘陵公園」は、入園料450円(15歳未満は入園料無料)、駐車料金が普通車420円と、有料の公園ではありますが、各施設は手入れが行き届いていて安心ですし、自然との触れ合いも沢山あり、とっても良い場所でしたよ。
野牛沢川沿いをせせらぎを聴きながら、木漏れ日のきらきらの中を歩いている時は、「ここに来てよかったな」と思っていました。
ちなみに、ぼくは帰りにバス停「厚別の滝」の隣にある木造のとても雰囲気のある商店でジュースを買い、そこから車で小金湯まで移動して、「湯元小金湯」の日帰り温泉で身体を洗い流しゆっくりして帰って来ました。
登山は大変そうだけど自然の中を歩きたい!
滝野すずらん公園の「滝野の森ゾーン【西エリア】自然博物園」は、そんな人にはとっても良い場所だと思います。
もしご興味があったら是非訪れて観てください。
*この季節はこちらの記事もよく読まれています、よければこちらもご覧ください。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの何かの役に立てば嬉しいです。