先週、札幌ではついに初雪を迎えました。
二十四節気でいえば、小雪(しょうせつ)の頃です。
おそらく山の方は低山も含め少しずつ積雪が始まり、なかでも朝の時間帯は登山道はツルツルの状態になっていることでしょう。
深い雪で覆われて仕舞えば、それは当然十分に気をつけてという前置きは付くものの、ふかふかの雪の山を歩くという楽しみもぼくにはあります。そしてこの時期はまだその少し前で、岩肌も出ていてツルツルで転んでしまうとかなり痛いのではと思い、積雪になるまではいったん山歩きもお休みです。
とはいえ、自然の中を歩いて日頃の疲れを癒したいという気持ちや、鳥の声や木々の中に居たいという気持ちには変わりがありません。
野幌森林公園へ行く。
そんな訳で、この日は野幌森林公園を歩いてみることにしました。
他にもいくつか候補は考えていたのですが、札幌市・江別市・北広島市の3市にまたがる辺りの良い場所にあることや、交通アクセスも良いためここに行くことへしました。
晩秋の頃、予想最高気温は5℃ほど、天候は曇り。
微妙な高低差こそありますが登山の様な登りという程のこともなく、汗ばむこともないのでダウンジャケットを着込み、足元が悪いといけないので念のため防水や防寒も兼ねてスノーブーツを履いて瑞穂口から歩き始めることにしました。
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瑞穂の池を見に行く

何度か来ているけれど見たことがなかった。
野幌森林公園には何度か足を運んでいます。
ですがこの広大な敷地では、何度か足を運んだくらいではそのすべてを自分の目で見ることなど出来るはずもなく。
実際にぼくはこの公園内にある「瑞穂の池」をまだ見たことがなく。いやいやそこは最初の頃に見に行くでしょなんて声も聞こえてきそうですが、ただぼんやりと自然の中を歩くのが好きなぼくにとっては、何を見るかとか有名である何かというのはそれほど重要には思っていなかったのです。
けれど、やっぱり森の中にある池の姿が気になったので、この日はその瑞穂の池を見ながら歩くいくつかのルートを考えてきました。
天候だったり体力だったりお腹の空き具合だったりと相談しながら、歩きながら適当にルートを好き勝手に決めて歩くなんてのは、ぼくのような行き当たりばったり好きな者にはなかなか楽しいものですし、それを受けて入れてもらえるほど広大な公園なのです。
そんな探検、楽しいと思いませんか。ぼくは好きなんです。
街からもそれほど遠く無い深い森

交通の便も悪くは無い。
この日ぼくは結局車で野幌森林公園の瑞穂口まで来ました。
結局というのは、初めはJRの大麻駅から歩いて大沢口まで歩いて行こうかとか、札幌市営地下鉄の新さっぽろ駅で降り、新札幌ターミナルからバスで「もみじ台北3丁目」辺りまで行き、そこから瑞穂口まで歩いて行こうかとか、いろいろと考えていました。
バスに乗ると途端に旅っぽくなる感じも好きなのです。
けれど天候も、もしかすると雨が降るかも。。という感じでもあったので念のため車で来てしまった訳です。
この、いかようにでも行ける感じも、野幌森林公園の楽しさの一つだとぼくは思います。
朝から歩き始めると、風は弱く、しばらくすると時折暖かな日差しも降り注ぎ、天候の心配など要らなかったかななんて思いましたが、そこは晩秋の頃です。
コロコロと変わる空模様には油断もありません。
この日のルート

こんなルートで歩きました。
瑞穂口から「瑞穂線」を通り瑞穂の池まで、そこから「水穂連絡線」いったん大沢口まで。
大沢口では「自然ふれあい交流館」で展示物を見ながら少し休憩を取り、今度は「中央線」を南へと向かい、「基線」を通り瑞穂口へと戻ってきました。
この日歩いたルートはざっくりこんな感じでした。
歩きながら時折立ち止まって撮った写真を並べていきますのでよかったらご覧ください。



青空の瞬間を撮りました。
写真では青空が多い様に見えますが、そこは晩秋の頃ですので、時折小雨やみぞれの様なものも降っていました。
ドロドロになっても大丈夫そうな靴を履いてきてよかったです。
すこし悔やまれるのはいつも持ち歩いているはずの単眼鏡を忘れて来てしまったことでしょう。
可愛い声の鳥の姿や、ルートの向こう側にある植物の様子を見てみたかったのですが、これを忘れてきたのが車の中というのが悔しすぎるとことです。笑
鳥の姿は声から想像し、植物はいつか北海道の植物図鑑のようなものを手に入れて、今日の探検の記憶に継ぎ足して行こうと思います。
肝心の瑞穂の池の写真はこの記事の一番上の写真になります。全体を写しもしましたが、手前にあるフワフワの植物を中心にその場所の雰囲気を撮れた感じがよかったです。
秋も終わりの頃です。
そろそろ積雪も始まる頃でしょうか、こんなふうに雪のない野幌森林公園を歩くにのはちょうど良いタイミングだったかもしれません。
ダウンジャケットの中には薄手のフリース、その中のインナーには上下モンベルのジオラインを着てちょうど良い気温でした。雨が降った時のためにレインジャケットなどもしっかり持ってきて居ましたが、この日は使うこともありませんでした。
けれど、野幌森林公園の中は大変に広く、雨に当たってしまっても屋根のあるところなどもほぼ無いと言って良いので、やはり天候が読めない頃に歩くには山へ行くのと同じ様な準備があると良いでしょう。
そしてあと少しすれば、こんなに広大な公園も、そのすべてが雪の白に覆われるのでしょうね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事がどなたかの何かのお役にたてばうれしいです。