星空とまちの灯がぼんやりと照らされる雲海
この日、午前3時半に起きて赤井川村へ雲海を見に行く予定でした。
あまりにも雲海が見られる条件が合っていて、前日寝る前に「これはきっと見られる。。」と期待し過ぎたせいか、なんだか眠りが浅く予定よりも1時間も早く、午前2時半に目が覚めました。
そうして見に行った結果は下の記事の通り、すばらしい雲海をみることができたのです。
午前2時半に目覚めて、ぼくはどうしたか。
予定では午前3時半に起きて4時過ぎ位に家を出て、ちょうど午前6時前くらい日の出時刻あたりに赤井川村冷水峠へ到着するつもりだったので、午前2時半に目が覚めてしまうのは想定していませんでした。
でもどうしよう、もう一度寝ようかな。。うーん。。
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あれ、もしかして早めに着いたら星が綺麗だったりするかな?
「もう少し寝ていたい」気持ちをあっという間に覆すほどのことを思いついてしまいました。
よく考えたら、寒さ対策もカメラの充電もレンズの用意も、雲海を見に行くのに準備済みなので、暗い中で星を見るからといって他にとくべつ用意をしなくても良いわけなんですよ。
よし、行こう。
札幌の近郊で、雲海と星空を同時に見るという贅沢!!

午前5時前に到着しました。
辺りがまだ真っ暗な頃に到着して初めに気が付いたのは、星空がむちゃくちゃ綺麗だったことです。
前に星空を観に行った時も同じように感じたのですが、この時も満点の星空を観られた瞬間は日常の何もかもを忘れて、「うわあ、なんて綺麗なんだあ。。」とただただ感動するばかりでした。
本当に形容しがたいくらいの感動を覚えます。
暗闇で数枚撮ってみると、既に雲海が発生していることに気がつきました。
最初は星空がとても綺麗なことにしか気がつかなかったのですが、カメラでシャッタースピードを30秒にして撮ってみたところ、赤井川のまちに既に雲海が発生していることに気が付きました。
まちの灯りが雲海の下から照らしていて、とても幻想的。
しかも街灯とかまちの灯りが雲海の下から浮かび上がっていて、ものすごい幻想的な風景が広がっているのです。
札幌から1時間半もかからず行ける場所でこんな風景が観られるなんて、ほんとうに贅沢ですね。
羊蹄山のシルエットも綺麗
満点の星空、まちの灯りを纏った雲海、そして遠くには羊蹄山のシルエットも見えています。
何もかもがとても綺麗で、夢中で写真を撮りました。

早起きは三文の徳とかいうけど
これはもう全く別次元の三文の徳ですね。
オリオン座が綺麗だなあ、もうすぐ冬がくるのかな。
ほんとうにこんなに綺麗な景色が観られてありがたい。そして北海道に住んでいてよかった、札幌からほど近い赤井川村へ少し早起きをして来ただけなのですから。。
「まだまだ知らない景色が、ほんのすぐ側にあったんだなあ」って心からそう思いました。
マイクロフォーサーズで頑張っています。
カメラはいつものOM-D(E-M5)で、レンズは14mm F2.5の単焦点レンズです。
これはマイクロフォーサーズという規格のわりと小さめのカメラで、フルサイズの一眼レフカメラと明るいレンズとかだったらもっと綺麗に撮れるんだろうなあとも思いますが、それでもいまは自分が持っているカメラで工夫しながら撮っています。
ちなみにこの日星空を撮った設定は、ISO2000、F値2.5、シャッター速度30秒にして撮影しています。ほかには手ブレやノイズリダクションの機能をオフにして、2秒のセルフタイマーの設定もしています。
色温度はRAWで撮るから別に良いかなあと思ったのですが、少し青く見えるように設定しました。

星空はいつも「何か」と一緒に撮っています。
星空だけ撮ると何かよくわからない感じになってしまうことが多いので、上の写真みたいに木をフレームに入れたりして、すこし日常感が出るように工夫しています。
でもやっぱり、もっと綺麗に撮れるであろうフルサイズカメラがほしいなあ。
どうぶつたちの時間におじゃまします
この日、冷水峠へ近づいたときに小さなきつねくんに会いました。
子供のきつねくんは「おーいぼくも連れて行ってくれよ」って言っているみたいに楽しそうにしていましたが、みんなの時間なのにうるさくしてごめんねー、きっとお母さんが心配するからあとでブログで観てねーって言いながら、よく考えたらまだまだ動物たちの時間なので、できるだけ迷惑にならないように「おじゃまします」という気持ちでここへ到着しました。
どうぶつたちとの距離
そう考えるときっと、あの一番強い動物とかもいる訳でしょうから、手放しでみんなここに星を観に来たら良いのにとも言えないのですけど、少なくともぼくたちと動物たちとの距離感をお互いに尊重しながらも、安全を確保したうえで星空ツアーなんかがあったらたくさんの人が楽しめるんじゃないかなあなんて思いました。
日の出時刻が近づいて来ます

そして朝がやって来ます。
東から最初は少し、そして徐々に空の色が変わっていくにつれ星の明かりも見えなくなって、夜は終わりを告げ朝がやってくるのがわかります。
その朝は瞬きをするごとに加速するように近づいてきて、そうしてこのあと目の前に雲海が広がってきたのです。
*手元の明かりについて。
この日は防災用に買ったヘッドライト(GENTOS CP-095D)も持って行きました、星空が明るく見えた夜の頃なら、赤色LEDだけでも手元は確認できますし、足元を照らすのもエコモードでも十分でした。防災用品の選定基準については別の記事でまた改めて書く予定ですが、こうして普段から使うことでメンテナンスや使い勝手も確認できるのがわりと大切だと思っています。