10月の終わり頃、この日は天候があまり思わしくなく、日中は曇りがちだったのですが、夕方になって西の空に太陽が少し顔を出していました。
小春日和というのは、もう少し先の晩秋から初冬にかけてのことを言うようですが、何だかそのことばが思い浮かぶような暖かで静かな午後の日のことでした。
この様子だと今日の日暮れは綺麗になりそうだと思い、少し寄り道して石狩川の畔で夕方をゆっくり見てから帰ることにしました。
西の空に陽が暮れていくある秋の日に、写真に撮って、そしてぼんやりとそれを見ていた日のお話です。
もしよかったらこの日の夕日や石狩川の様子を一緒に見てもらえたら嬉しいです。
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夕方になる石狩川のほとりで

シルエットになっていく時間
秋の植物は綺麗です。
まるでドライフラワーのように夏とは違う美しさや存在感があり、ひとつひとつの植物に目をやると、まるで展示作品を見て歩いているような感じすらします。
今日もそんなお話を僕の好きなこの音楽を聴きながら書いていこうと思います。
美しいものに気が付くコツ
ぼくも最近気がつきましたが、美しいものに気が付くにはちょっとしたコツがあります。
それはとても簡単なことなのですが、
「ゆっくり歩くこと」です。
車やバスで通り過ぎても夕景が綺麗な事には気がつきますが、道端の何でもない美しいものに気が付くには速すぎるのです。
ただぼんやりと歩いて、スマホでも全然いいので、時々立ち止まっては写真を撮って歩くと更に綺麗なものに気が付きます。
きっとみなさんも子供の頃に四葉のクローバーを探したことがあるでしょう。
多分そんな感じです。
草木と夕暮れ

自然の美しさを暮らしに添える
毎日の仕事や学校やお家のこと。
誰もが忙しい日々を送っています。
けれどたまにこうして自然を感じてよく観ていると、その美しさに心惹かれていきます。
そうすると自分の住む部屋の暮らしにも、今日の夕方のような美しさがあるといいなと思えてくるのです。
部屋は狭くてもいいし、モノや多くなくてもいい。
自分にとって必要なものだけを大切に使っていく暮らしを、ささやかに続けていきたい。
自然の美しさとまではいかないけれど、それを見習って綺麗な暮らしを心がけたいな。
自然を観ていると、何となくそんなふうに思わせてくれます。

ひとり時間も大切に
ただぼんやりと一人で過ごす時間。
何となく思いを巡らせたり、何も考えなかったり。
誰とお話しするでもなく、スマホを見るでもなく、一人でこうして自然の中にいると、最初は落ち着かなかったりするかもしれませんが、次第に自然の中に自分が溶け込んでいくのがわかります。
今日も大事に過ごしていよう。
不思議とそう思えてきます。
陽が落ちていく頃の石狩川

太陽の陽が沈みます
太陽の陽は次第に地平線近くへと落ちていきます。
この時間帯は太陽の沈む動きがよくわかるので好きです。
今を良く感じること。
先々の心配ごととか、あの時こうだったとか。
日々の中でついつい色々と考えてしまうことも、こうして目の前の綺麗な景色を観ていると、「ああ、いまこの瞬間が綺麗だな」と思うのです。
今をちゃんと感じていたい時は、ぼくはこうして綺麗な瞬間をゆっくりみるように心がけています。

木々の向こうに沈む夕日
木々のシルエット、そしてその隙間から太陽の灯りが差すのも美しい。
夏ならば木の葉で隠れてしまいますが、この季節はこんなふうに観ることもできるのです。
マジックアワーの時間へ

雲に映るグラデーション
太陽の陽が地平線に沈みました。
ここから数十分はマジックアワーの時間帯です。
空の色が夕方の橙から夜の深い青へとグラデーションとなり、徐々に変わっていく時間帯です。
その色は空の雲にも映っていて、この綺麗な色は空の色だけではなく、雲によるものでもある事に気がつきます。

水面もマジックアワーへ
段々と色が濃くなり、全体的に暗くなっていきます。
水面にもその色が映っていて、なんとも言えない美しさです。
日暮れ後の上空と飛行機

あともう少しだけ
空を見上げると飛行機が飛んでいました。
雲もまだ綺麗な色を残しています。
空の上からはどんなふうに見えているのかな、なんて想像してしまいます。
おやすみなさいの時間へ

夜へと。
マジックアワーの時間もそろそろ終わりです。
空はまだ少しだけ明るさが残っているけれど、ぼくの背丈で見える視界はほとんど真っ暗です。
街灯が点いて、その道を歩いて帰ります。
もうすぐ秋も深まり、すぐに冬がやってきて、こんなふうに自然が見られる場所も雪で覆われてしまいます。
次の季節に体が慣れるように、今夜は温かいものを飲み、食べて、ゆっくりお風呂に浸かって寝ようと思います。
今日は秋の夕方を見た、ただそれだけのお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。