三笠市にある美しい跨線橋。
この跨線橋は三笠市街から幾春別川を渡ったところにある、「クロフォード公園」施設のひとつです。北海道の歴史に詳しい方なら「クロフォード」という名前には覚えがあるかもしれません。
時は明治時代まで遡ります。
当時、炭鉱輸送のため幌内と小樽手宮間をつなぐ鉄道工事に大きく尽力したのが、アメリカ人で鉄道技師のジョセフ・ユーリー・クロフォード。
ここはその彼の名がついた公園です。
クロフォード公園は旧三笠駅周辺にあって、そしてこの美しい跨線橋は旧三笠駅のものです。
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跨線橋はレトロ感で溢れてます
旧三笠駅を利用したことなどはないのですが、ここには鉄道が走っていたのだなあとか、
三笠といえば石炭で有名ですからたくさんの人がいたのだろうなあなんて思いを馳せずにはいられません。

懐かしさのようなものを感じます
実際に自分が体験したことではなくても、懐かしさに似たようなものを感じることはあります。思いをはせるというのが正しいのかもしれません。
跨線橋の入り口には学校にあるような椅子が2脚、まるで狛犬みたいに左右対になって置いてありました。
時代を感じさせる椅子のさび感

フレーム部の錆つきがなんとも言えない懐かしさを増幅させてくれます。
この椅子を見ていてもわかりますが、木の部分というのは錆び付くでもなく本当に丈夫なものだなあと思います。
跨線橋にもたくさん木が使われていて、手入れが行き届いているせいなのかとっても綺麗な状態です。
窓枠は白くて美しいデザイン

ぼくはとりわけ鉄道が好きというわけではないのですが、駅のある風景はとても好きです。
実際に札幌近郊でも雰囲気のある駅にはたびたび行ってしまいますし、遠いところを訪れる機会があればその地元の駅の風景のことも気になってしまいます。
自分では郷土史が好きなのだと思っていて、駅のある風景が好きなのは駅が昔からひとの暮らしと密接に関わっているからなのかなあとも思うのですが、自分のことなのになぜ好きなのかと考えてもはっきりとした答えは「よくわからない」ままです。
この白い窓枠が綺麗だなあと思うように「なんだか好き」なんです。
モノクロも良く似合います

Macに取り込んでから白黒にしてみました。
編集で白黒にするなんて邪道と言われてしまいそうですが、この駅は別格という感じで白黒写真がよく合います。
むしろ最初から白黒モードで撮影してればよかった。いやオールドレンズ使うべきでしょ、いやいやフィルムカメラでさあ。などと自分自身へのつっこみは止まりそうもありませんが。。
格子状に映る窓から差し込む西日

午後の日差しです
跨線橋にはベンチがあったり手入れもちゃんとされていたりして、懐かしさはもちろんなのですが今にも人が行き来しそうな感じがして、なんだかちょっと不思議な場所でした。
写真をたくさんとってきました

写真を撮りにくるのにもよい場所です
何人かで写真好きな人と撮りに来て、記念写真を撮ったりしても楽しいでしょう。
もちろん使われている駅なら列車にも乗れる楽しみも、そこまで列車でいける利点もありますが、こうして保存されているありがたみも嬉しいものです。
三笠市には今年はもっと行きたい
ここより少し先にある鉄道記念館や、幾春別にある三笠市立博物館も興味がありますし、特に三笠市立博物館の野外博物館には以前から興味があったので、いつか丸一日かけて三笠市を回りたいなあと思っています。
調べて見ると、三笠市立博物館と三笠鉄道記念館との共通利用券が650円であるらしいのでこれを利用しない手はありませんね!
初夏から夏にかけての季節がよく似合うんじゃないかと思っているので、その頃に行ってみようと思います。