ぼくが住んでいる地域にもそろそろ排雪作業が入るらしい。
「排雪作業」というのは、冬のあいだ道路に積もって溜まった雪の山を、ダンプカーに載せて雪堆積場まで運んで道を綺麗にしてくれる作業のことだ。
雪国に住むぼくたちはこの作業が来るを待ち侘びる。
それまでは雪の轍で車がスタックして進めなくなったり、駅からの帰り道に歩くだけでも足元が悪く大変だったりして困るのだ。ちなみに車がスタックした場合は、それがどこの誰の車だろうが近所の人たちで助け合ったりもする。
だからいつ来てくれるだろうかと待ち侘びる。
そしてその作業が終わると、ようやく道路のアスファルトが見える様になって、それでも残った雪は春のひかりを帯びたアスファルトや土の熱によって徐々に溶けていく。
春の予感を感じさせるのはちょうどこの頃だとぼくは思っている。
アスファルトが濡れる時の独特の匂いや、土の匂いを何ヶ月かぶりに感じると、ああもう冬も終わるんだなと思う。
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冬が終わるころ

もういちど海を見に行ってみた
前の記事でも海を見に行っていた。
そしてその翌週の休みも、こうして海に来てみた。
こないだ見た海よりも春が近く感じるのは、ロケーションが違うこともあるけれど、先日より天候が良いこともあるのだろう。
海の色は緑にも近い綺麗な色をしていて、波も穏やかだ。
そして雪解けも進んでいる。

静かな頃から春へ向かう
真冬の頃は雪に音が吸収されて、無音とまではいかないがとても静かだ。
特に冬の夜、雪がしんしんと降るときの静けさは、説明のしようがないくらい静かだ。
けれどこうして雪が溶けてくると、山の岩肌やテトラポットや防波堤や地面、他にもいろいろなものに音が反射するようになっていく。
冬が終わるんだということを、そういう所でも感じる頃なのです。

鳥の声も遠く響いて聞こえてくる
高く飛ぶ鳥をみていると、時間を忘れて見入ってしまう。
時々発する鳴き声は、やはり遠くまで響いているようだ。
もう三月も中旬になろうとしている。
二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」に入った。
冬籠していた虫が顔を出す頃だそうだが、北海道ではまだもう少し先のはなしだ。

浜辺はまだこんな感じで、雪が溶けていたり、まだ残っていたり。
冬はまだ終わりきってもいないけど、虫が顔を出すのもそう遠くはなさそうだ。
ぼくが今回見に来た海は日本海側で、残雪もまだこんな感じだけれど、きっと苫小牧の方の海はもう少し春が近づいているのではないかと思っている。
もう少ししたら苫小牧の海も見に行ってみたい、春の日に見た勇払マリーナにも行きたいな。
そして春の匂いを感じて砂浜を歩きたい。