日没時刻は18:40頃。
この日はいつもより早くに仕事場を後にした。まだ明るい時間に外へ出ると、せっかくだから楽しい事をしたいという気持ちが込み上げて来る。
「そうだ、電車で海まで行って、夕方の中を散歩して来よう」
カメラは持って来ていないけど、スマホがあれば大丈夫。
日没時刻までまだ十分に時間があるし、きっと綺麗な夕方の中を歩くことが出来る。
思い立ったらすぐに行ってしまおう。
さっそく札幌駅まで移動して、券売機の上にある路線図を眺めてみる。
札幌からJRでさっと行ける海はやはり銭函だ。
路線図でいうと札幌駅から10駅先の「銭函」の所には440円と書いてあった。思ったより気軽に行ける値段だし、時間もここから30分弱しか掛からない。
ポケットからスマホを取り出し、モバイルSUICAの残高を確認する。残高もOKだったのでスマホを改札機に近づけて「ピピッ」っという音とともに改札を抜ける。
まだ午後のじりっと暑いホームへ並び、入線してきた小樽行き普通列車に乗り込む。
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銭函の街へ到着。

探検のはじまり。
銭函駅へ着いた頃はまだ午後の明るさが残っていて、駅前の海岸通りを歩いて海辺へ行き、砂浜で午後と夕方の間くらいの空をのんびりと眺めた。
次第に辺りは夕方へと近づいていく。
ぼくと同じ様に夕方の海へ訪れた人たちの賑やかな声が聞こえてくる。
それにしても真夏の夕方は予想よりとても暑くて、汗がとめどなく出てくる。
しばらく砂浜で夕景を見た後、一度駅の方へと戻りどこかで休憩しようと考えた。
「しろくまコーヒー」「大坂屋」「徳光珈琲」どこで休もうか悩む、銭函駅前の良いところはこんな風にお店がたくさんあることだ。
結局「徳光珈琲」へ入り、コーヒーゼリーを食べながら涼しい空調の中で一休みする。
このコーヒーゼリー、すごく美味しい!!
もう一度街を歩いて海へ。


夕方の空と銭函海岸。
お店を出た後は再び駅の辺りを散策することにした。駅裏の公園へ寄ったり、豊足神社でお参りをしたり。
そして踏切を渡って再び海岸沿いの通りへ。
海のすぐ側まで行き、日没後の海をスマホだけでどうしたら綺麗に映るか考えながら色々と撮影してみた。
結局一番良く撮れたのは、こないだ行った滝でも使った「長時間露光モード」だった。
せっかくなので「長時間露光」の撮り方を書くとこんな感じ。
もしお使いのスマホがiPhoneでしたら
標準カメラアプリを起動し右上◎マークをタップして「ライブ」を有効にして撮影します。カシャっという音ではなくピコっという音がします。
撮影後、左下に表示された小さな写真をタップし、大きく出て来た写真左上の「◎LIVE▼」をタップして、「長時間露光」を選択します。
これでiPhoneでも下の一枚やこの記事の一番上の写真の様に、海面がなめらかに写り、とても綺麗な夕方の海を撮ることが出来ます!
「長時間露光モード」は前の記事で書いた滝が絹糸になるようにも撮れるし、街中で歩いている人をふわっとさせて見えなくさせたりも出来て、様々なシチュエーションで便利に使えるので、機会があったら試しに使ってみてください。
Androidの方でも「長時間露光」の設定があればそれで撮影してみてください。うまくいけばきっとスマホでも綺麗な水面を映せるはずです。
↓スマホの「長時間露光モード」で撮った夕方の海と空

夕方と歩いた海岸沿いの道
銭函の海岸といってもたくさんあると思うのですが、ぼくがこの日歩いたのは銭函駅のすぐ側にある海岸です。
ここは静かに歩けるようになっている場所で、ここから陽が沈んだあとの海と空をスマホで撮影しました。
ちなみに駅から歩いていく際は車通りが激しい上に歩道が狭いので十分に気をつけてくださいね。
さて、帰りましょうか。


辺りは次第に夜へと近づく。
時刻は19時を過ぎ、もう少しこの街に居たい気もしますが、明日も早いのでこの辺りで切り上げて帰ることにします。
銭函駅の改札でスマホをかざし、「ピピッ」という音と共にホームへと抜けます。
ぼくが乗る電車より先に来た快速列車はこの駅を通過して、めいっぱいの風を連れて来た。
とても涼しい一瞬だけれど、列車が通り過ぎて辺りから虫の声が聞こえるようになると、またすぐに夏の暑さがやってくる。
そして電車とバスを乗り継ぎ、帰宅して玄関で靴を脱ぐと、砂が何粒か落ちて来た。
今日の電車旅のおみやげだ。
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今夜も暑い夜になりそうで、寝苦しくなりそうです。けれど今日見た夕暮れの海を思い出しながら就寝すれば、きっと良い夢も見られそうな気がするのです。
片道440円、夕方の海への電車旅のお話はこれでおしまいです。
たとえ夏休みが無くても、小さな旅なら僅かな時間と運賃で楽しむことが出来ると、ぼくは思っています。
電車や地下鉄バスで出かけた時のお話は、「電車やバス旅」というタグでまとめていますので、よかったらこちらもどうぞ。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの何かのお役に立てば嬉しいです。