一日散歩きっぷで目的地も決めず知らない街へ行った.2

苫小牧から一日散歩きっぷ

ああどこか遠くに行きたい。

夏のある日、ぼくはそんな事を思いました。

札幌から一日散歩きっぷ

一日散歩きっぷで目的地も決めず知らない街へ行った.1

2016年8月28日

前回の記事では、

休みの日にJR北海道の一日散歩きっぷを使って目的地も決めずに電車読書旅をしようと、

ひとまず札幌から苫小牧駅へ到着し、

観光案内所で教えて貰ったパン屋さんで買ったパンを食べながら凪いだ海岸で本を読んだり昼寝した所まで書きました。

今日はここからの続きです。

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さて、次はどこへ行こうか

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今日はまだ気温が上がりそうだ。

海岸から苫小牧駅まで歩いて戻り、この時点で三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」を読み終えていたので、苫小牧駅近くの書店で村田沙耶香さんの「しろいろの街の、その骨の体温の」を買い、喉が渇いたので飲み物も買った。

ぼくが普段愛用しているビールと古本のお店「アダノンキ」の布ブックカバーを、これから読む本に付け替えて読書電車旅の続きの準備完了です!

苫小牧まで来たから、次は室蘭方向に行ってみようかな

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苫小牧から電車に揺られる事、どれくらい経ったのか、1時間くらいかな。

「輪西駅」という室蘭の少し手前の駅で下車してみました。

何年か前、ユースホステルの所からトッカリショに続く海岸線沿いに遊歩道があるというのを何かで読み、そこに添えられていた写真がきれいだった事を思い出しました。確かこの近くだったので輪西駅で降りてみたのですが、この街に来るのは初めてで右も左もまったくわからない、海岸までどうやっていくんだろう。

ただ、初めて訪れた街なので新鮮な街の景色にテンションは上がるばかりです。

これはまさに「旅」なのです。

コンパスと街の看板を頼りに海側にあるユースホステルへ向かい丘を登って行きます。

丘から住宅街とその向こうに工場地帯が見えます、新日鉄かな

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しかし、目的地もなく、時間の縛りもなく、電車に乗って本を読んで適当な所で降りる旅というのは、やってみると案外楽しいもので少なくともぼくの性に合っているらしく、とても楽しい時間でした。

トッカリショの遊歩道はどんな感じかなぁ、今日はKEENのハイキングシューズを履いているし、化繊の着替えも帽子もあるから多少のハイクなら大丈夫かなあ。

まあでもここ最近仕事で疲労もたまっているしあまり無理しないでおこう。

そんなことを考えながら歩くのも楽しいです。

あらあら、写真を撮っているのかい、良い趣味だねぇ

途中で地元のおばさんに声をかけられました。

「えぇ、写真撮ったりして、これから海の方まで行ってみます」

そう答えて、先を進みます。

トッカリショ

アイヌ語の「トカル・イショ」(アザラシ・岩)を語源とする。現在は岩ではなく、展望台下の砂浜を指す地名となっている。 かつては、冬季になると室蘭近海にはアザラシが群れをなして集まったが、殊にこの海岸の岩場に数多く集まった。
海抜80メートル前後の凝灰岩質の断崖が東側のイタンキ浜の近くまで連なっており、緑のベルトと奇岩の景観が印象的なことから室蘭市を代表する景勝地として室蘭八景の一つに選ばれている。また国の名勝「ピリカノカ」の一部に指定されている。ーWikipediaより引用

今日のこの気まま旅で、この先どれくらい美しい景色に出会う事ができるのだろう。そう思うととても楽しみでなりません。

遊歩道に入ると、なんという絶景!

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天気がよくて最高に気持ちが良いです。

遊歩道というより藪漕ぎという方が正しいかも、結構普通にハイクですよこれ。

飲み物も足りてるし、帽子もあるし、駅前で地図は覚えてきたので大丈夫かな。

でもさすがに疲労がたまっているので、藪漕ぎは心拍数が上がってだめです。

ここはまた、体のコンディションが良い時にゆっくり来よう。

途中で街に降りるルートも覚えていたので、再度輪西の街に下りた。

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そしてまた輪西の駅へと向かいます。

工場の街を見ながら坂道を下って歩くのも楽しいです。

本日2度目の輪西駅へ到着。

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輪西駅の待合室は古いけれど綺麗で、

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駅の佇まいも美しいです。

しかし、ここで思ってもいない事が。。。

時刻表を見ると、今日この後の電車で室蘭に行って戻ってきたら、札幌に戻るのは真夜中か、もしかすると最終電車逃してしまうかもしれない。。。

でも東室蘭に戻るにも、次の電車の時間まで1時間以上ある。。。

という事で、バスで一旦東室蘭まで戻る事にしました。

東室蘭について、再び時刻表を見てみると、長万部から小樽を経由して札幌に戻るルートも、時間的にもう厳しそうな事がわかりました。

今日の電車読書旅はここで折り返す事にしました。

でも、次の苫小牧行き電車まで1時間もある。

遊歩道で思ったより汗をかいたからお風呂入りたいなー

自由なのは旅が終わるまで変わらない。

そこで東室蘭駅近くにある銭湯に行く事にしました。初めて来る街で銭湯に入るとか楽しすぎる!

気分も体もさっぱりして、りんごジュースを買って飲みながら東室蘭駅まで戻り、濡れた髪は西日と涼しげな風でいつの間にか乾いていて、ちょうどホームに到着した苫小牧行き電車に乗りました。

苫小牧駅へ到着

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ここで6時って事は札幌到着は9時くらいかな。

今日は本当に楽しかったなぁ。でもまだこの旅は3時間位残っているのだから、電車の中で本を読んだり、眠ってみたり、今日の最後まで自由を満喫しよう。

そうして電車は札幌に到着しました。

Last Train Home

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これで一日散歩きっぷの電車読書旅のおしまいです。

あー楽しかった。

よく見ていないだけで、いろいろな景色や街がある事を知りました

日々に追われているばかりだと気が付かない事が多いのですが、札幌はもちろん札幌から少し離れた所にも、その場所ならではの景色や音や匂いや、いろいろな美しいもので溢れているのだなあと感じる事ができる旅でした。

一日散歩きっぷ、本当に楽しかった、みんなもやってみたら良いと思うのです

ぼくもいつかまたやります!

自由って最高!

一日散歩きっぷの旅

一日散歩きっぷの日帰り旅で、苫小牧の海と岩見沢の秋を歩く

2022年11月4日

おしまい。

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