駅のホームのすぐ向こうは海。
海の側にある素敵なロケーションの「北舟岡駅」へ、夕焼けの時間帯に訪れてみたいと以前から思っていました。
けれど札幌圏に住む僕からすると、ここで夕暮れを見てから帰ることは、とても遅い時間の帰宅になる事を意味していて、それが次の日の仕事なんかに影響が出たりしてもなと。
主にそんな理由でここから見えるであろう夕景を今までずっと見ないままでいました。
けれど、夕景を見たい気持ちは心の奥底にあり続けていて、いつかそれを叶えたいとチャンスを伺っていました。
そして今日ついに、その夕景を観るためにここへ来ました。
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夏の終わりの海と日没の駅。

夕景を背にする北舟岡駅。
実際にこの場所へ訪れてみると、「やっぱり来てよかった」と思えるほど美しい夕景が広がっていました。
それは、ほんとうに美味しいものを食べた時に、ただ「美味しい!」としか言えなくなるみたいな感じで、「綺麗だな」という言葉しか浮かんできません。
今やってみること。
やってみたい事を先延ばしにする理由なんてないし、今までやって来なかったことだって、「いまやってみる」という事実が全部帳消しにしてくれる。
だからきっと「今からやって遅い」事なんてひとつもないんだって。
この夕景を見ていて、そう思えてきました。
やっぱり来てよかった。
雨上がりの夕方の空

雨上がりの頃。
実はこの日、ここへ来るまでの間にひどい雨に遭っていました。
それでも雲の隙間から、少しだけでいいから、夕景に染まる「北舟岡駅」を見たいと願いながら。
そんな気持ちでここへ来た。


雨を降らせた雲も綺麗な色へ
幸運なことに「北舟岡駅」へ着いた頃には雨が止んでいて、結果として綺麗な夕景をみることが出来た。
曇りがちではあるのだけれど、それでも雨上がりの空だからこその澄んだ空気や、雲があるおかげで茜色が複雑に反射しているのが見られたりした。
あまりよくない天気の日にしか見られない美しい夕景を眺めることが出来たのだと思うと、とても嬉しくなり、何度もシャッターを切っていました。
通勤や通学で利用している人が停めているであろう自転車置き場からも撮ってみた。
これも車窓から見える景色みたいでなんかいい。
嘘みたいに綺麗だった。


あの頃の約束。
初めてこの駅を訪れたのは、はっきりとは覚えていないものの、おそらく2007年くらいだったと思う。
なんて良いロケーションの駅だろうと思い、いつか夕暮れの時間に再訪することを自分と約束していて。
今日その約束を守れたことがとても嬉しかった。
ここで見る夕景は想像していたよりずっと、嘘みたいに綺麗でした。
夜になる空と、山のシルエット


夕刻から夜へとバトンが渡され。
空の茜色が、みるみる夜の青い色に染まっていきます。
さっきまであまり気が付かなかったけれど、海の向こうに大きな山が見える。
どこだろう。

海に浮かぶように見える跨線橋。
跨線橋の照明はLEDで近代さを感じるが、夜の青との相性は悪くない。
海に浮かぶようにも見える跨線橋の感じと相まって、そこはかとないSF感があり、これも良い雰囲気だ。
ところで、あの山。
噴火湾の向こうってことは、もしかして駒ヶ岳?
辺りはすっかり夜。

夜になったホーム。
気が付くと辺りはもう真っ暗で、青白いLED灯に照らされる夜のホームを撮った。
そろそろ帰ろうかな。

そう思ったとき、貨物列車が過ぎていきました。
今夜はキャンプ場で就寝します。
たまたま明日もお休みで、一泊するなら夜遅くに札幌圏の自宅へ帰る必要もないのだしと、そんな計画で夕景から夜になる「北舟岡駅」を撮りにきたのです。
—
夏の終わりの夜は朝にかけて冷え込むかもしれません、今夜はお腹を冷やさないようにして寝ようと思います。
でも今夜はもうひとつ行きたい場所があって、それはまた今度お話ししますね。
■追記
この日の夜、洞爺湖ロングラン花火を観に行ったお話を書きました。こちらもよかったらどうぞ。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。