雪が溶けていくと、今度はそれと入れ替わるように黄砂の季節がやってきますが、この記事にある写真はそれよりもう少しだけ前に撮りました、雪がまだ少し残っている頃。
冬が終わると見えてくるのは、枯れ草とか葉が落ちた木々の色で、それはまるで雪が降る前の季節が冷凍保存から解凍されたみたい。
つまり残雪の様子がなければ、春なのか秋なのか、一見して分からないようにも見えるってことを言いたいのです。
でも良く見ると枯れ草が雪によって押しつぶされた感じが見えるのが春。ぼくは勝手にそんな風に思っています。
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夕方の伏籠川。

この日は夕方の時間にこの辺りを歩きました。
伏籠川の看板の影が長く伸びていて、今が夕方の深い時間だってことがわかります。
この季節、日中の気温は8度くらいはあります。でも夕方から夜に掛けては冷えてくるので、しっかりコートを着て手袋もします。
手袋は写真を撮る時にシャッターや設定のダイヤルが操作しづらいので、指先が無いタイプのを使っている。
冬なら寒くて仕方ないのだけど、この季節ならちょうど良く手の平や甲が温まって寒さをしのげます。
残雪の季節。

雪がだいたい溶けて、でもまだ少し残っている季節は、なかなか風情があると思う。
靴が雪解けの水でグチャグチャになることもないから、スニーカーで歩きながら日陰に残った雪を眺めては「雪がなくなるのはちょっとさみしいなあ」なんて、やや他人事みたいに思って見ている感じはすごく春っぽい。
まだ時々冷たい風がすーすーするのとかも、この季節ならではだし。
それにしても、つい先日まで除雪が大変だったこととか、路面がツルツルで歩きにくかったこととか、割とすぐに忘れてしまうものなんだなあ。
川面の様子も良く見えます。

芽吹く季節になれば、河原の草も一気に生えてきて、川の様子もそれらに阻まれて全貌を見ることは難しくなりますが、まだこの季節ならこんな風に全体をみることができます。
これくらいの大きさの川も好きだなあ。
それにこの辺りは丘珠空港からそう遠くもないので、夕方の空に飛行機を見ることもできます。
といっても先日訪れた丘珠空港緑地ほど大きくは見えないのですが。
少し遠く、上空へ飛んでいく飛行機をゆっくり眺める感じです。
この時間ここからだと夕日がちょうど逆光になって、なかなか良い眺めですよ。
少しくやしいのは、飛行機が飛んでいくのを見入っていて、このとき写真に撮り忘れてしまったことでしょうか。
伏篭川。

もしかするとこの写真にある川の名前に違和感を覚える方もいるかも知れません。
そう、上の方にあった写真には「伏籠川」とあったのに、こっちには「伏篭川」とあるのです。
「同じ川なのに字が違うの?」
ぼくの場合、そんな風に一度疑問に思うと、気になって仕方なくなります。
川のことや街のことに興味を持ったり、ネットで調べたり、図書館に行って郷土史の本を読んでみたり、何かに深く興味を持つきっかけって、何かそんなちょっとしたことがきっかけなのかな。
それに、そんな風にまちを歩くこと自体が結構好きなのです。
この日写真を撮ったのは、「十軒2の橋」の辺り。