だいたい1月21日〜2月3日のあたり。
二十四節気では「大寒(だいかん)」といい、一年の中で最も寒さの厳しい頃です。
そして、立春から始まった一年もこれで終わり。二十四節気の最後の節気となります。
ぼくはといえばなかなか忙しい日々を過ごしていて、お休みの日はお昼くらいまで寝て過ごすなんて事もありました。
この日は「ジョイフルAK大麻店」のアート&クラフト専門店アークオアシスまで出かけておりました。
ここは画材やレザークラフト、書道、手芸などの取り扱いがあり、棚にならんだ様々なアイテムを見ているだけでワクワクして 気持ちが穏やかになってきます。
そこからほど近くにある「世田豊平川」で冬の河原を撮影して、その後に立ち寄ったのがここ角山。
そして最後の節気に訪れた角山で見た風景を紹介していこうと思います。
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新角山排水機場のあたりで猛吹雪に遭う。

角山の一番北のあたり
下の地図のあたり、ちょうど角山の北端まで来た辺りで急に猛吹雪になってきました。
この辺は石狩川と豊平川の合流も近く、風をさえぎるような高い建造物もないため、積もった雪が強風によって巻き上げられる「地吹雪」も発生しやすいエリアですが、この時はそれほど強風という程でもなく上空から降る雪が多少横に流れる感じでした。
「新角山排水機場」は屋根に近い側面は赤色のラインで(GoogleMapで上空から確認したところ屋根は赤くない)、建物は立方体のような形をしており、その形がなんとなく可愛らしく思えるのはぼくだけでしょうか。
まあ、こんな吹雪の中ではその可愛らしさを写真で伝えるのも難しいですが、この記事の一番上の写真でうっすら見えているのがそれです。
視界が悪くなってきた。

ホワイトアウト..
吹雪はさらにひどくなり、カメラの写し方では多少視界が良く見えるものの、肉眼では100m先の視界も怪しい感じになってきた。
地吹雪は無いものの、ほとんどホワイトアウトの状態です。
先へ行くのをやめ、新角山排水機場方面の道に除雪車の転回場所と思われるスペースがあったので、周りに除雪車がいないことを確認して、そこで待避させてもらうことにしました。
車内の冬準備で吹雪をやり過ごす。
この猛烈な吹雪が止むまでここで待ちます。
たしか強い低気圧は来ていなかったはずだし、おそらく数十分もすれば一旦吹雪もおさまるだろうと思う。
排気口(マフラー)が雪で覆われて一酸化炭素が充満しないよう、念の為一旦エンジンを切っておきます。
そして身体が疲れないように後部座席へ移動してシートをリクライニングさせます。
トランクに積んである寝袋を出して毛布状に広げ、それを体に掛けて寒くならないようにする。
カイロをポケットに入れ、カバンに入れてあったメロンパンをほおばる。
外からはゴウゴウという風の音が聞こえます。

最後の季節。
これが二十四節気最後の季節です。
「大寒」という名の通り、エンジンを切った車内は気温はどんどん下がっていく。
けれど車内の冬準備のおかげで寝袋に覆われたぼくの身体は、カイロのちからもあってぽかぽかです。
ぼくは冬が近づくと車にスコップとヘルパーと牽引ロープ、そのほかに寝袋やダウンジャケットやフリースも格納してあって、こんな時にはそれらが役に立つわけですが、一番良いのは「悪天候のときは外出をしない」ということでしょう。
それでもこの日みたいに突然の吹雪というのはあるので、車にはある程度の冬準備をしておくのが良いと思っています。
ちなみにぼくが使っている寝袋はこれ。
だいぶ吹雪が止んできた

遠くの風景が見える
車内でメロンパンを食べて本を読んでいるうちに風の音が徐々に小さくなって、吹雪もやんできた。
遠くの鉄塔も見えてきたし、太陽も顔を出してきたので、車内を片付けて運転席へもどり、先を進むことにした。

豊平川の向こう岸にある、中沼浄水場の取水施設のアーチもくっきりと見えてきた。
青い色が格好良い。

アースドリーム角山牧場を避けるように直角に曲がる道の、色褪せた標識もしっかりと見える。

そして遠くに見える高い塔は「STV札幌ラジオ送信所」だ。
辺りの視界はすっかり回復して、暖かな日差しが降り注いできた。
最後の節気とこれからの日々。
これで昨年2月から描き始めた「二十四節気と北海道」のシリーズはおしまいです。これまで一年にわたって読んでいただき本当にありがとうございました。
「大寒」は一年の終わりの節気となりますが、これからも新しい年の次の季節がやってきます。
これからも二十四節気を感じながら、季節ごとの綺麗な風景やそこにある時間を写真に収めて行きたいと思っています。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が誰かの何かのお役に立てば嬉しいです。