もう一度、けあらしを探しに。
ふたつ前の記事で、「けあらし」を見たくて「新篠津村」まで行って、ちゃんとした「けあらし」を見る事こそ出来なかったけど、結果的に綺麗な景色に出会った話を書きました。
氷点下17℃のとても綺麗な景色を眺めることが出来たわけですが、目的の「けあらし」はまた改めて探すことにしていました。
とはいえ、
寒い時期ならではの現象ですので、あまり後回しにしてしまうとその季節も過ぎてしまうかもしれなくて。
それでぼくはまたある日の早朝に家を出て、「けあらし」を探しに行きました。
さて、この日ぼくはけあらしに出会うことは出来たのでしょうか。
今日はそんなお話です。
もしそんなお話に興味がありましたら、この後も読んでみていただけたら嬉しいです。
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またしても綺麗な景色に出会う

バッターボックスで空振りと尻餅をついて、
見上げた空は青く雲が高くて綺麗だったとか。
結論からいえば、この日も「それっぽいもの」を見ることになるのですが、僕が見たい「はっきりとしたけあらし」には出会えませんでした。
しかし、今回もまた「けあらし」とは別の綺麗な景色の時間に出会うことになったので、そのことについて少し書いておきます。
薄氷のこと。
石狩川の河口付近で、まるで除雪車が雪を路肩に寄せていくように、薄氷が岸の近くに積まれている様子を見たのです。
とても綺麗。
目的を果たせなかった時に違うものを見て、「あれ、これってなんか良くない?」と思うのは、決して負け惜しみとかではなくて、チャレンジした者だけに与えられるチャンスのような気がするのは考え過ぎでしょうか。笑
岸に寄せられる薄氷

アップにするとこんな感じ
細かく砕かれた薄氷が、岸の近くに寄せられているのです。
薄氷はガラスみたいに綺麗で、よく見ていると上流からゆっくりと薄氷が流れてきて、今まさに岸の方に積まれていく様子が見えます。
川の流れは緩やかで、それと同じように薄氷もゆっくりと流れ着いているのです。
これはなんていう現象なのでしょうか?
よくわからないけど、朝の明かりの中で、薄氷はとても綺麗でキラキラと輝いているようにも見える。

ザラザラ、シャリシャリ、ゴゴゴ、というような、うまく言えない音を立てながら、上流から運ばれてくる薄氷が重なっていきます。
多分ぼくは、川でこんな様子を見たのは初めてだと思う。
そもそも真冬のこんな朝早くに石狩川の河口付近へ来たのが初めてなので、もしかしたらこういうのはごく一般的だとか、普通だとか、そういう現象なのかもしれませんが。
でもとにかく綺麗なのだ。

岸から遠い方、つまり川の水が流れている方は、薄氷が細かい印象がある。
透き通っていて、薄くて細かくて、もし手に取って触れたら指を切ってしまいそう、あるいはすぐに溶けてしまいそう気もするくらい。
けど、間違って川に落ちたくないので、見るだけにしておきます。

しばらく川の様子を見ていると
けあらしのような、川霧が少し出ていることに気がつきました。
天候はイマイチですが、太陽の明かりは届いていて、その朝の色の中で目を細めて見ていると、やはり川霧が見えます。

ゆらゆらと、お風呂のお湯から上がる湯気みたいに、モワッと見えています。
これはけあらしと言っても良いでしょうかね。

けれど、ぼくが見たいのは、ステージ上のドライアイスみたいにもっとモクモクとしていて、朝の光を浴びて綺麗に見える様子なのです。
その後しばらくすると、けあらしっぽいものも見えなくなり、今日はここで退散することにしました。
次回また「けあらしチャレンジ」する時のためにこの日の状況を記録しておく。
気温は氷点下15℃、ほぼ無風、うすい雲。
大寒の頃、寒い朝のことでした。
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他にも、朝焼けや日の出や朝陽のことを書いた記事は「朝陽や日の出」というタグでまとめてあります。もしよかったらこちらもご覧ください。