日高本線の駅で降りて潮の匂いをまといたかった。
それはまだ叶う願いになのでしょうか。
JR北海道が鵡川駅と様似駅間の復旧を断念したのは記憶に新しく、
こうなる前に列車で来たかったと今となっては心から思います。
踏切だって駅のホームだって、きれいなままなのに。
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今日行ってみることの大事さ
この路線を魅力に感じたのは小学校5年生の夏、
確かここよりもずっと静内側に海水浴場があって、
その海を泳いでいたときに海岸近くを走る列車が見えたのが最初です。

大人になったら列車に乗って来てみたいなあって思ったことを今でも覚えています。列車から見る海岸もきれいだろうなあって。
けれど「いつだって行けるから今日じゃなくても」ってずっと思い続けていたのです。
大人になっても、それから何年たっても何年たっても、たまに思い出しては「今日じゃなくても」と。
いま列車は走っていません

結局ありがたみを感じるのはいつだってこんなタイミングだなんてつい思ってしまうけれど、それは「今日行かなかった」ことの結果でしかないのでしょう。
このことは普段から近くにある景色にありがたみや興味を感じること、そしてそれを感じるために「今日行ってみようかな」っていう気持ちをいつも持っていたいと思うきっかけになりました。
この線路の景色がいつまで見られるのか、この先どうなるのかわかりませんが、列車こそ走っていないけれどその景色が残っているいま、写真を撮りに来ました。
列車はこないけれど、来てよかったと思います。
日高本線の景色、また撮りに来たいなあ。
そして小学生の時に来たあの海水浴場、どのあたりの海岸だったんだろう。