気温21度、爽やかな風と恵庭を歩く。

恵庭の漁川と黄金橋

次の休みはあの街の緩やかなカーブの道を歩いたり、大きな川を渡ったり、ぼくの住む街よりいつも少し涼しい風を浴びたいな。

数日そんなふうに思いながら、この日降り立った恵庭の街で最初の1枚を撮ると、何とも言えない違和感がありました。

「あれ、あんまり明るく映らないな」

どれだけ絞りを開放にしても少し暗めで、シャッタースピードを遅めにしてやっと明るくなった。

理由はすぐにわかりました。

普段はF1.4の50mmのオールドレンズをカメラに付けていて、今日もそのレンズで明るくてボケ感のある写真を撮るつもりだったのですが、うっかり前回カメラを持ち出した時に付けていた広角レンズのままだったのです。

それは同じROKKORで、普段使っている50mmと見た目もそっくりなF2.8の28mmのレンズ。

ぼくのAPS-Cカメラでは42mm換算となって、50mmのレンズで75mm換算とは画角もだいぶ異なるし、写真の撮り方も大分変わってしまうのだ。

この状況を簡単に説明するなら、食堂でカツカレーを食べたかったのに売り切れでハムエッグ定食にしたときみたいな気分。

でも。

そんな時って、「ハムエッグこんなに美味しかったんだ」なんて案外思うものですよね。

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街全体に吹いている風の匂い。

漁川

花のまち。

初めは、間違って広角レンズ持ってきちゃったどうしようなんて思っていたものの、「空が広く見えるこの街なら広角レンズもいいかもな」

すぐにそう思えたのは、この街全体に吹いている爽やかな風のせいかもしれません。

閑静な住宅街を緩やかに弧を描く道の先にはゆったりとした流れの漁川があって、そんなこの街のいろんな美しさを全部映すならむしろ広角レンズで良いのです。

これはハムエッグ法則(そんなの無い)の予感だ。なんて思いながら歩き始めました。

並木道
花の町

強いけれど心地よい風。

茂漁川が漁川と合流する黄金橋を通り過ぎて、黄金中島通から大学の角で右に曲がる。

中央分離帯には並木と遊歩道があって、その道を線路の方へ進んでいく。

風速7mの予報のとおり風は強い、でも暖かい気温のせいでとても心地よく感じていました。

そんな風に乗ってふわりとあまい花の匂いがしてくるのも花のまちならではだと思う。

写真も撮りたいけどさわやかな風も感じていたいし、綺麗な街並みも眺めていたいという理由で、写真はカメラのファインダーを見る事もなく、なんか良いなと思った方向にカメラを向けて適当にシャッターを押して撮っていました。

どんより空と、夏の予感

街を見下ろす
線路の上

6月のおすすめ。

夏の暑い日を思い出そうとすると、なぜか僕はどんよりとした曇り空が思い浮かびます。

この日の空はそんな感じに似ていて、あと一ヶ月もすればうだるような暑い日もやってくるんだななんて思わずにいられない。

でも跨線橋に吹く風はどこまでも爽やかで、今は心地よい6月なのです。

そう、さっきの話の続きですが、線路に向かって歩いたあと、踏切を渡ってゆるやかに右にカーブしながら到着したのは恵庭市役所でした。

その隣にある恵庭市民会館の地下にある食堂で、今月のおすすめ定食になっていた「鶏となすの甘酢ミニ丼とミニそばセット」を食べ、今度は川沿大通を歩いて再び線路を渡ったのが上の写真です。

新緑の季節を過ぎて

片側1車線

自動車学校の角で左に曲がって、中島橋で再び漁川を渡る。

茂漁通で右折して、茂漁川を渡ると黄金中島通に戻って来た。

相変わらず美しくゆったりと弧を描く道に沿って綺麗な並木もあって、道幅はこれでもかと広い片側1車線。

そんな条件が集まることで、こんな風に爽やかな街並みが出来上がっていくのかな。

心地よい6月の風。

曇り空も爽やかだと。

これで今日の恵庭の街歩きはおしまいです。

どんよりとした曇り空も、間違って付けて来た広角レンズも、それでも良いとかそれが良いとか思える程、恵庭は素敵な街並みでした。

夏も割と涼しい印象があるので、夏の頃にもまた歩きに来たいな。

冷やし中華とかあるかな、売り切れてたら何にしよう。次来る時はそんなふうに思っているかもな。

こないだamazon musicで作っておいたプレイリストもこの日と相性がよかった気がします。


ということで、今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。

この記事がどなたかのお役にたてば嬉しいです。

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