こんにちは、おささるろぐです。
前の記事ではずっと撮ってみたかった天の川を、札幌のお隣の当別町へ撮影しに行った話を書きました。
今日の記事では、札幌近郊の具体的にどの辺りで天の川を見たのか、そして時間帯は何時頃で、どの方角で見られたのかということを、後日改めて再度天の川を撮りに行った写真を織り交ぜて紹介していきたいと思います。
もしよかったら最後までご覧ください。
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結論から書いてしまえば、
「月の無い晴れた夜に暗いところを探して、天の川の方角を探して撮る」ということになりますが、ロケーションや時間帯なども具体的に書いていきますね。
そしてぼくは天の川撮影に関しては初心者なので、あまり遠い所だとか、山の上だとか、そういう場所ではなく、
出来るだけ自分の住んでいる所から近くて、難易度も低い条件で天の川を観たいなと思っていて、その結果見られた天の川のお話になります。
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当別ダムで見た天の川、時間帯や方角も

ぼくが選んだ撮影地は「当別ダム」です。
まずは撮影場所のことについて。
今回撮影地に当別ダムを場所を選んだ理由は、札幌から近くてそれなりに暗いという点から。
車で片道一時間程でこれだけ暗い場所があるのは大変ありがたいのです。
おそらくもっと探せば札幌から一時間圏内でほかにも暗い場所はありそうですが、今回はここで撮影してみます。
天の川を撮影する条件について
天の川を撮影するには他にもいくつかの条件をクリアする必要があって、それがどんなかものというと。
- 暗い場所
- 天候が晴れ
- 月が出ていない夜
簡単にまとめるとこんな感じです。
いろいろありますね、順に説明していきます。

暗い場所。
とにかく暗そうな場所を選んで来て見ました。
実際、当別ダムの駐車場へ着いた頃は日没後のマジックアワーの時間も終わり夜の時間帯で、辺りはほぼ真っ暗でした。
けれども、西の空をよく見てみれば、まだほんのかすかに明るさが残っています。

月の無い夜。
次に、「月が出ていない夜」という条件ですが、これは天体観測の本やサイトなどで調べていくと、「月明かりの無い新月の日を選ぶと良いでしょう」という答えが出てくる事が多いと思います。
これはなかなか難しいです。
なぜかといえば、月は特定の周期で満ち欠けを繰り返しています。
具体的には満月が29.5日周期で見られますので、月明かりの無い新月も29.5日ごとにしか来ないわけなので、「それじゃあ月に一度しかチャンスが無いよね」ってことになります。
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この「月が出ていない夜」の条件をクリアするにはもう一つ方法があります。
それが、「月が出る前、あるいは月が見えなくなった後の時間」を選ぶということです。
ぼくが当別町で天の川を観たのは満月に近い頃でしたが、その日の日没時刻は「18:40」頃で、月が出る時刻は「20:15」頃でした。
つまり、この日は日没の18:40から月の出の20:15の間に「月が出ていない夜」があるというわけです。
実際には日没後一時間くらいはマジックアワーやその余韻で空はわずかに明るさを残すので、19:30頃から20:00過ぎくらいまでの30分間に撮ることにしました。

太陽や月の出入り時刻。
ちなみに、日の出や日の入り時刻が日々違うように、月の出や月の入り時刻も毎日変化しています。
月の動きは太陽よりも少し複雑なので、ぼくは下のようなサイトで月の出入り時刻を調べています。
そして天の川がどの辺りにあるかという事ですが、これは季節によって違っていて、夏の場合は南の地平線から立ち上がり、頭上を通って北の方にぐるりと天空を一周しているような感じです。
もっと暗い場所に行けば肉眼でもはっきりをわかるのかもしれませんが、ここは札幌近郊でそこまで真っ暗とは言えないので、ぼくの場合「Star Walk」というARアプリで天体の位置を確認しています。
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他にも同様のアプリはあると思いますし、スマホが無くても8月の21時頃なら頭上に目をやれば「夏の大三角形」というのが見えるのです。
ぼくも最初は全っ然わからなかったけど、明るい三つの星を結ぶと二等辺三角形になるっていうあれです。
でも、難しいことは無しにして、8月の21時頃なら首が痛くなるくらいの頭上に天の川があるって思えば大丈夫です!

晴れた夜。
そして天候のことですが、夜の空が晴れているかどうかなんて、暗くてよくわからないですよね。
なのでぼくは雲の量がわかる下のサイトで、夜空が晴れているかどうか、雲がないかどうかを調べています。
そしてもっと簡単に星空が見えるかどうか確認するには、tenki.jpの星空指数で確認するって方法もあります。
大まかな夜空の状況を確認できるので、まずはこれを目安にしてみるのも良いと思います!そしてもっと細かく雲の量などが気になれば上のサイトで調べるとかね。
実際ぼくも簡単にパッと見たい時は星空指数で確認しています。
そうしたら、もうこれで条件のお話は大丈夫です。
なぜなら天候は刻々と変わります、雲が風に乗って星空が見えなくなってしまうことだってあります。
だからこそ「今夜なら天の川が見られそうだな」と思ったら、実際に行ってみるのが大事だと思っています。
そこで雲が多くて見られなかったらまた今度行けばいいし、上手に撮影できなかったら次の機会にまた撮ればいいんです。
さあ、天の川を撮りますよ!

南の空は遠くの街の明るさがあり、天の川を鮮明には撮れないまでも、その形がわかるくらいには撮れました。
それに、流れ星も映ってくれています、嬉しい!
ひとつ上の写真ではぼくが懐中電灯を持って上空を照らしながら撮ったりもしました。

そこから上空を通過して、北の空を見るとこんな感じ。
木々と星空の雰囲気もいいな!

首をめいっぱい見上げた上空の天の川。
流れ星がいくつも映っていて、肉眼でもひゅーんと飛んでいくのが見えていました。

カメラを縦にした構図でも撮ってみます。
こっちにも流れ星!
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ちなみにぼくが使っているカメラとレンズとこの日の設定はこんな感じです。
カメラ:SONY α6500、レンズ:Sigma 16mm F1.4 DCDN
設定:F値は1.7、シャッタースピードは15秒、ISOは1600、手ぶれ補正はオフ、5秒のタイマーで撮っています。
今時のハイスペックなスマホでももしかしたら天の川が撮れるような気もしますし、実際ぼくの持っている「OsmoAction」という動画用カメラの静止画モードでも、天の川の形くらいなら映すことができましたよ!
それに、カメラで撮影しなくたって、この日観た満点の星空はずっと忘れない夏の思い出になるほど綺麗でした。

写真はこれでおしまいです。
当別町で見る天の川のお話、いかがだったでしょうか。
初心者なりに札幌近郊での天の川の見方を書いてみました。
おささるろぐ(@osasalog)のインスタグラムでも写真を見る事ができますので、よかったらこちらも見てもらえたら嬉しいです。
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最後に。
それと、この辺りは暗いだけあって夜は人が全然居ません、なので大きな野生動物も周りにはいると思った方が良いです。ぼくはスマホのradikoでナイター中継を大きめの音で出して、まわりの動物たちにここに居るよってことを伝えるようにしていました。
あとは虫除けスプレーや長袖もあった方がいいですよ。
そしてスマホの画面輝度は一番低くしておいた方が良いです、暗闇の中ではびっくりするくらい画面が明るいので。笑
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星空のことを書いた記事は「星空や月明かり」というタグや、「夜空」というカテゴリーでまとめていますので、こちらからも他の星空記事を見ていただけたらとても嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が誰かの何かのお役にたてば嬉しいです。