今年、札幌で雪が降り始めたのは結構遅く、初雪は11月19日で平年より18日遅かったそうです。
その後もなかなか根雪にはならず、雪が溶けてまた少し雪が降って、今度は雨が降って溶けたりという感じを繰り返していました。
ちなみに「根雪」というのは、しっかりと雪が残り春まで地面が雪で覆われる状態。
この写真を撮った日、朝の最低気温は氷点下で、空気は乾燥してピリッとしているのに、しっとりと雪が降っている感じが、そろそろ本格的に冬になろうとしているのだなとわからせてくれるようでした。
これはそろそろ根雪になるな
まだすこし土も見えている山裾の公園を歩いてみることにしてみた。
正確に言えば、雪の下には落ち葉が覆われていて、それをざざっと避けてみれば土が見えている状態。
今年も登山はできなかったけれど、土の上を歩くのはやっぱり落ち着くので、まだぎりぎり土が見えるところを歩いてきました。
今日を逃すと根雪になって土が顔を出すのは春になるのだろうと思って。
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地下鉄の東西線一番西側の駅

札幌市営地下鉄東西線の「宮の沢駅」
この駅から遠足くらいの気持ちの距離にある公園を歩いてみた。
駅からやや登りになっている道を進んでいくとある場所です。
とはいえこの公園は手稲山から続く山裾にあって、どんどん進むと散策路というか登山道みたいなところまで繋がっているので、何も考えずに進むとどんどん山の中に入り込んでしまいます。
初冬とはいえ遠足気分で来た訳なので、そんなに奥まで行くつもりもなく、ちょっと足を踏み入れて少し散歩して帰るという感じです。
ちなみに熊もよく出没しますので、やはり油断はなりませんね。
まあ多分大丈夫でしょと思いつつも、念の為スマホでRadikoを流しながら歩きます。

雪に包まれ始めた山裾
秋の頃は広葉樹の落ち葉が地面一面に広がって、なんとなく甘い匂いがしていますが、雪が積もるとその匂いにも蓋がされたようになり、音だけでなく匂いもしんとする感じがします。
雪が街を白く覆って、音は吸収され静かになり、匂いはしなくなり、色も白色の一面になります。
けれど、この雪が降り始めの頃はそれがまだ切り替わる途中のような感じで、かすかに森の匂いがするようにも思え、誰もいない森の中で少しマスクを外してくんくんしてみます。
なんとなく甘いような匂いがする、気がした。

冬の始まりの森
木々の葉は落ちきっていて、幹がよく見えるせいで、いろいろな木が存在することがわかります。
もっと冬が進むと幹も吹雪で雪で覆われることが多くなり、この山裾にどんな木があるのかもよくわからなくなります。
そんな山裾で、白樺の木は光量の少ない初冬の午後でも明るく見えています。
日照時間が短くなりました
この季節は日の出から日の入りまでの時間はめっきり短くなっていて、太陽の光を浴びるのも貴重な時間です。
これからまた雪が降るであろう空の色は雪雲の重たい色で覆われていて日照こそありませんが、日中のまだ明るい時間帯の散歩は貴重な一瞬です。
ほどほどに歩いて地下鉄駅へと帰りました、靴の裏は泥だらけで綺麗にするのが大変でしたが、まだ土の上を歩ける季節だったんだなと、少しだけ嬉しくなりました。
さあ、そろそろ本格的な冬の始まりです。