まだ厳しい冬、対岸から見る石狩灯台

冬の石狩灯台

いちばん寒い冬の季節

こんなにも寒い二月にわざわざそんなに寒い所へ行く必要があるのかと言われればそれまでなのだけれど。

そこでは「厳しい冬の光景」が待っていてくれました。

肌に突き刺すような低い気温、ジャケットの繊維の隙間から忍びこむ強い風。肌をぜんぶ覆うような格好をしても、この寒さに抗うことなんてできないのです。

それでもそうやって見に来た人だけが感じられるのが、いちばん寒い冬の季節に感じられるこの景色。

急に曇って暗くなったり、地吹雪が起きて何も見えなくなったり、山の上みたいにくるくる天候が変わって。

そして一瞬風が止めば、ここは石狩川河口。

対岸には赤と白の石狩灯台が見えて来ます。

まるで冬の季節に、ぼくらの航路を導いてくれているみたい。

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冬の石狩灯台

冬になると灯台までの道は深い深い雪で閉ざされています。

けれど対岸のこちら側からは、大きな石狩川の河口越しに、しっかりと灯台を見ることができます。

夏の灯台の景色は爽やかだったりセンチメンタルだったりするけれど、冬の灯台はまた違う感じを受けます。

凛として大きな存在としてそこにいてくれます。

石狩川の河口あたり

石狩川河川敷

大きな大きな石狩川はこの辺りで海へと流れ出て行きます。

そのぎりぎり「川」であるところがこの場所。

灯台のある向こう岸の雰囲気も好きですが、冬になるとここから見るのがとても好きです。

前にも記事にしていました。

石狩親船町

石狩川河口界隈、寒風吹きすさぶ真冬の景色

2017年1月29日

体感でいうと気温はマイナス10度は軽く下回っています。

こうして写真でみれば綺麗なだけなんですけど、実際その場所に行くと冬の厳しさがよくわかります。

また来月は違う表情がありそう

きっと三月になれば、ここまでの厳しさはなくなっているような気がします。

もしかすると春の予感みたいなものに出会うかもしれません。

雪も少しずつ溶けていて、その季節がどんな光景かもとても気になるところです。

寒さの音。

ここで感じられる厳しさは寒さだけじゃなくて、ゴーゴーという強い風の音も同じです。

地吹雪に包まれるとゴーゴーという強い風の音は、なぜだか無音のようにも感じられて、これは正直どう説明して良いのかよくわかりません。

でもなんだか無音の中にいるような気がするのです。

そんな音も春になるときっと少しやわらかくなるのでしょうね。不思議な無音も感じなくなるかもしれません。

かわりに鳥の声が増えて来たり、雪や氷が溶ける音が聞こえて来たり、想像してみると楽しみです。

そしてまた次の月は、その次の月は。

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