深まる秋を訪ねる休日、豊平公園を歩く

豊平公園の秋

札幌では数日前に初雪を観測しました。

とはいっても、みぞれ混じりの雨のような。それすらぼくは目にして居なかったくらい初雪には気が付きませんでした。

でも冬の足音は着実に近づいていて、春の三寒四温とはさかさまに寒暖はありつつも平均して気温は下がってきています。

北海道大学構内ではちょうど銀杏並木のライトアップが行われている時期で、札幌の街中では紅葉がクライマックスの頃といっても良いでしょう。

それでも近年は春も秋も短く感じ、実際に四季から二季へなんて言われたりもしているほどです。

そんなころに札幌市豊平区にある「豊平公園」を訪れました、もう日が暮れそうなやや薄暗い時間帯でしたが、高く伸びた木々の上部に斜めに差し込む夕日が印象的でした。

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高く伸びた木々の間を。

豊平公園の秋

急ぎ足の冬を前に。

ここが元々は林業試験場だったせいなのか、とても高く伸びた木々が印象的な公園です。

その間には整地された歩道があって、ゆっくりと歩きながら秋の夕方を撮って歩きました。

豊平公園は米里行啓通に面していてそれなりに交通量がありますが、ひとたび公園内に入ると実に静かな時間が流れていて、雪で地面が閉ざされる前に土の匂いを感じて歩くにはとても良い場所です。

豊平公園のこと。

札幌にある大きな公園には大抵テーマパーク感があるとぼくは勝手に思っているのですが、この豊平公園にはそういった感じがなく、静かで真面目で質実剛健といった印象。

公園のあるブロックには地下鉄駅「東豊線 豊平公園駅」がありアクセスが良く、公園内には温室まで併設されているので、ファミリーで遊びに行く公園というよりかは、自然観察が好きな方に人気なのではないかと思っています。

なかなか上手には撮れないけれど。

豊平公園の紅葉

様々な樹木と色彩。

元林業試験場だけあって樹木の種類も多く、その分紅葉の色彩もさまざまです。

茜色に染まる葉が印象的な大きな木がありました、もう当たりは少し暗くまたぼくの腕もまだまだなのもあって、あまり上手には撮れていませんが、肉眼ではとても綺麗な紅葉でした。

ほかにも歩いていて綺麗だなと思った一瞬を何枚か写真に撮りましたので、載せていきます。

豊平公園の秋の夕方
夕方の公園

つい薄暗くなるまで歩いていた。

思う存分歩いていたら、かなり暗くなってきました。

近頃はヒグマが住宅街にも出没するようになって、夕暮れ時刻からの暗い時間や早朝は気をつけないといけないですが、この豊平公園は周辺に山や茂った水路があるわけでもないので、さすがに出没しないのではないかということで、少し暗くなるまで歩いてしまいました。

あ、でも水路といえば。

ここと東豊線の次の駅「美園駅」の間には、かつて「1号用水」という水路があり、当時の稲作の発展に活躍していました。豊平外三ヵ村聯合用水路と呼ばれた水路のひとつです。

詳しくは札幌市のWebにPDF記事がありましたので下にリンクを貼っておきます。当時の1号用水の写真も載っていますよ。

連合用水路(PDF:152KB)

この1号用水ですが、いまはその水路の姿を見ることこそ出来ませんが、実は用水自体は暗渠として現存しているのです。

札幌にも暗渠があるの?と思われる方もいるかも知れませんが、意外とあちこちにあって、その中でもかなり長い距離の暗渠だと思います。

詳しい方々が調べていますので検索してみると秋の夜長が楽しいかも知れません。

次の季節も。

雪が何度か降るうちに根雪になるのも間近ですね。

短くも綺麗な秋の終わりころに訪れた豊平公園はなかなか良い雰囲気でした。うっすらと雪化粧の季節もまた綺麗かもしれませんね。

「豊平公園」は地下鉄東豊線 豊平公園駅からすぐにあります。静かに散歩したい日などに訪れてみてはいかがでしょうか。地図も載せておきます。


次の季節はどこでどんな風景が待っているか楽しみです。

今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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