八剣山の高度感、高所が苦手なぼくには無理でした

山頂まであと何十歩だったでしょう。

そこで諦めました、高所が苦手なのです。

耳を疑いますよね。

実際「じゃあなんで登山なんてしてるの」というのはこれまでなんども言われてきましたが、自然の彩りが綺麗で季節を感じられるし、運が良ければ動物にあえて空気も綺麗で良い運動にもなるし、それに写真を撮るのも楽しい。

好きなことにそれほど多くの理由は要らないとは思うのですが、簡単に書けばそういうことが魅力で山に登っています。

それに「登っています」とはいってもまだまだ登山初心者で、今まで登った山を順に並べると。

  1. 円山
  2. 三角山
  3. 三角山〜大倉山
  4. 藻岩山
  5. 手稲山
  6. 塩谷丸山
  7. 樽前山
  8. ニセコイワオヌプリ

まだこれくらいなものです。登山というよりハイキングでしょうね。そして登っていますというより登り始めました。というのが正しいかもしれません。

これらの山で「高所」を意識することはあまりありませんでしたが、この八剣山では「高所」を意識せざるを得ませんでした。

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標高498mの山は「諦める」練習になりました。

低山を途中で諦めるなんてあまり聞かない話かもしれませんが、

危険を感じることはたいせつだと思うので、

高所が苦手なぼくの視線で感じた八剣山を記事にしてみました。

これから八剣山を登ってみようかなと思っている方がいたら、よかったら読んでみてください。

八剣山トンネル手前で左折して登山口へ向かいます

八剣山登山口

こんな晴れた日に登山にいくのはとても気分が良いです。

トンネル手前で左折して進んでいくとこの看板が見えます、ここから右折して登山口へ向かいます。

林道を少し歩いていくと登山口

林道では秋の気配を感じながら、風もなく雨の心配もない今日の天候はラッキーだなあなんて思って歩いていました。

これから登る八剣山

もう少しすると紅葉ですね。

こうしてみると高度感には気がつかないのですが、もう少し遠くから見ると山頂の岩場がはっきりとわかる山です。

登山口到着、注意書きがいっぱい

登山口の看板はとってもわかりやすいです。

ほかにクマの注意と滑落注意の看板があります。では登ってみましょう。

なだらかなところもあります

木々に囲まれて気持ち良いです。

山頂へ向かうのでまっすぐ進みます。

次第に岩がごろごろ

岩場が出てきますが、しっかり手足で注意して登っていれば全然大丈夫です。

この辺りは今まで登った山とさほど変わりありません。

急峻な岩場が出てきます

すると登山道の向きが変わるあたりで急峻な岩場が出てきました。

これはちょっと苦手そうだなあ。と思いながら慎重に登ります。

振り返ると展望がひらけます

あまり気がつかなかったのですが、今まで囲ってくれていた木々が少なくなっていて、展望が一気に開けます。

この先どんなコースになるのかなあ。なんて思いつつ。

そして岩場がまた続いて

斜面に張り付くように頑張って登ります。

ゆっくり、ゆっくり。

次は完全に崖。

左は崖、写真じゃわかりにくいけど右も崖で、歩くことのできる幅はほんの少しです。

ああ、こわい。でも頑張ってぬけたら大丈夫かな。

もう少しだけ行ってみよう。そう思って慎重に渡りました。

何とか歩き切って振り返って見ましたがやはり崖です

なんとか難所の崖箇所をクリアしました。

こんな所を歩いて渡ったのかと思うと、帰りのことも考えないとなあと思います。

そしてまた急峻な岩場

またしても急峻な岩場、登るのは良いとしてやはり下りがやや心配。

このあたりの平気な場所で何度か高度計とコンパスと地図を見て、途中で諦めることも具体的に検討し始めました。

山頂付近尾根に出ましたが、高所怖い

高度計でも地図の等高線上でも山頂に近いところまで来たことがわかりました。

少し先では山頂に着いたと思われる人たちの歓声も聞こえて来ます。

そして自分の目の前に広がっている景色がなにより証明してくれますが、左右はもちろんのこと上下の視野角がやけに広いです。

「崖の上に立っている」という以外にうまい表現が見つかりません。

次第に自分が細い場所に立っていることが怖くなってきました。すると一気に腰が引けて来て心拍数はあがります。

高所が苦手な人ならわかってくれると思いますが、「あわわ」ってなる気持ちです。

無理でした。

こんなへっぴり腰であと数十歩を登れる訳がありません。

それに下りのことも考えなくてはなりません。

ぼくは人の邪魔にならなさそうな所で息を整えて、ゆっくりと引き返しました。

おつかれさまでしたー

無事に下山しました。

これから登る人たち数名とすれ違いましたが、「どうでした?」と声をかけれれました。

「ぼくには無理でした、高度感すごいですよ、気をつけて登ってくださいね」と返すのがせいいっぱいです。

諦める練習になりました。

自分の苦手なことを知ることも、どれくらいの体力と気持ちが残っていれば安全に下山できるかの状況を把握することも大事。こういったことは今まで読んで来た登山の本に書いてあったことです。ぼくは多分この日そのセオリー通りに行動できたと思っています。登頂はしませんでしたがセオリー通りに行動したとすれば良い登山だったと思います。

標高498mで大げさではと思われるかもしれませんが、基本的なことは標高にはあまり関係ないと思っています。

札幌市内にある高度感の味わえる山。という風に取り上げられる事が多い八剣山ですが、つまり危険箇所もたくさんあるということです。実際この八剣山は難所が多い印象でした、急峻な岩場や危険な崖箇所もあります。

チャレンジされる方は十分に気をつけて登ってくださいね。そして無理かもなあと思ったら諦めることも大事ですとお伝えしたいです。

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