札幌では月曜からひどい吹雪が続いています。
JRやバスが運休になったり、玄関前に吹き溜まりが出来たり、ほかにもさまざまな影響が出ている方もたくさんいらっしゃると思います。
実際この記事を書いている際にもお隣さんの車がスタックして、一旦パソコンを閉じて一緒にスコップで雪をかき出したり、スタックヘルパーという滑り止めの板みたいなのを使い、なんとか救出できました。よかったよかった。
それにしてもこの嵐が早く落ち着くと良いですね。
ぼく自身も家の前を除雪しながら「もう雪を除ける場所がないな」と少々困っている日々です。
それでも深夜に除雪作業をしてくださる方々には本当に頭が下がります。
本当にありがとうございます。
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家にいる時間の読書

家時間の日に読書はどうでしょうか。
こんな嵐の日は家にこもって温かいお茶を飲んだり、美味しいものを食べたり、お菓子なんかも食べてゴロゴロしたり。
そんなふうに、少しだけ好きなことをして穏やかに過ごしていたいものです。
嵐や吹雪は自然相手なのでいつ来るかはわかりませんし、そんな時のためにぼくはある程度の本をまとめて買って家に置いてあります。
こんな嵐の日に家でゆっくり本を読めるように。
あとは、通勤電車の中でもいつも読んでいます。
電車に乗っている時は、何故だか余計なことをあれこれ考えてしまいがちなのですが、読書をしていると自分の気持ちは無心になって物語の中に集中できるので、電車読書は結構おすすめです。
そんなおすすめついでに、今日の記事では最近ぼくが読んでよかった3冊を紹介したいと思います。
読んだ後にどう感じたかという視点で紹介していきます。
ペンギンハイウエイ
著者は森見登美彦さん。
自分の知らない場所の風景や、そこにある風や匂いや色を、五感でもっと感じていたいな。
そしてそれらをこのブログに来週もまた書いていきたいという、勇気のようなものをこの作品からもらった気がします。
去年の末くらいに、このブログを続けようかどうしようか、と考えていた時期がありました。それは今でもずっと考え続けています。
でもそんなことをinstagramで書いた時に、以前からブログを読んでいてくれていたという嬉しいコメントをいただいたり、
また年に数回ほどは、メールフォームからのお便りでこのブログの感想を頂くこともあり、そのどれもがぼくの思ってもいないような嬉しい感想を頂けています。
ぼくは自分が見た風景やその一瞬を写真に撮って、うまく書けているか分からないけれど文章を添えて、ブログ記事というノートのようなものにまとめているだけで、実際はそこに或るものや事を表しているだけなんです。
別にぼくが何かを生み出している訳でもなくて、ただ見たことを書いているだけ。
そんな「おささるろぐ」を読んで、時折嬉しい感想までいただけるのは、ほんとうにありがたい限りですし、このブログを書く励みにもなっています。
今後もブログを続けるかどうかというのは、いったん自分の胸に大切に携えて、いまはとりあえず「来週も書けたら書いてみようかな」というくらいの気持ちでいようと思っています。
と、少し脱線してしまいましたが、こちらの作品は長編小説となっていますので、いつかくるかもしれない嵐の夜に、温かいものを飲みながら読めるように、本棚に入れておいてみてはいかがでしょうか。
ぼくは本当に好きな作品です。
旅屋おかえり
世の中には自分の知らない職業がきっと沢山あります、もっといえばそんなことが生業として成立するのかと、驚くことさえあるでしょう。
けれどそれはぼくが想像できないだけであって、そこにはその生業を営むわけがきちんとあって、そしてそれらはみな充実感に満ちたものであるのだと思います。
こちらの著者は原田マハさん。
こんな時代だからこそ、遠い街まで旅をしたくなります。
もう、ずっと何年も前ですが、ぼくは瀬戸内の街を旅したことがあります。
雪のない二月は初めてで、冬なのに普通に自転車や原付に乗っていることも驚きだし、街の人たちが話すことばのイントネーションも素敵だった。それにシュワシュワした飲み物に入っていた柑橘が美味しかったことは今でもよく覚えている。
他にも海沿いの街というのもとても良かったし、向こう側の島と日常的に船で行き来している感じとかは、ぼくの住む街には全く無い雰囲気で、そういったとても新鮮なわずかな数日が「いま旅に来ているんだな」と思わせてくれました。
この旅は出発の数日前に「旅をしたい」と突然思い立って、飛行機やら宿やらを予約して行って来たのですが、今となっては本当に良い思い出で、いまでも「あの時に旅してよかったな」と思い出します。
そんなふうに、また自由な旅ができる日が来るといいなと思いながら読むにはとても良い作品でした。
家から出ることのない嵐の夜に、戸棚にあるお菓子でも食べながら読んでみてはいかがでしょうか。
こちらもぼくのとても好きな作品です。
嫌われる勇気
ずっと疑問に感じていることがありました。
過去に起きたことが原因で前に進めない時ってどうしたら良いのかと。
それが自分であれ、周りの誰かのことであれ。
この作品のタイトルは「嫌われる勇気」で、それだけ見るとあまりわからないかもしれませんが、心理学者アドラーの考えをわかりやすい対話形式にしてある作品です。
著者は岸見一郎氏さん、古賀史健さん。
この本を読むと自分の抱えたものとの新たな付き合い方というか方法論というか。
「そんな考え方もあるんだな」という新しい目線や選択肢が生まれたような気がします。
まだまだ理解しきれてない箇所もあるので、しばらくはぼくの本棚に置いて何度も読み返すことになりそうです。
心の天候が荒れてしまった時に、もう一つ別の考え方を持っているというのは心強いものです。
正直、この本に出会えてよかったと思える作品で、有名な書籍なので既に読んだ方もたくさんいるかとは思いますが、こちらもとてもおすすめです。
何度も読んで自分がしっかり理解できたら、いつものようにブックシェアリングさんへ寄贈したいと思います。
そしてまた新しい本を読んで、また寄贈して、その結果どうしても手元に置いておきたい本だけが、少しずつ自分の本棚に残っていくかと思うと、いつか出来るであろう厳選された本だけの自分の本棚に少しわくわくします。
嵐の夜長に読書なんていかがでしょうか。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。